矛盾なく生きるためには、“価値観の順番”をつける
(今日のお話 1645字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は1件のアポイント。
ならびに本日行う、4Dx(戦略実行)イベントの準備など。
*
さて、早速ですが本日のお話です。
先日、仲間と私が個人的に取り組んでいる、
学びの場「サムライ塾」の運営ポリシーについて、
ディスカッションしている際、
とても納得できる“大切な話”を聞きました。
今日はそのお話をご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
「矛盾なく生きるためには、“価値観の順番”をつける」
それでは、どうぞ。
■私たちは、大切にしたいものが
たくさんあります。
「仕事と私、どっちが大事なの?!」
みたいシーンが、
昔のドラマか映画で使われていましたが、
現実でもこういったことは、十分起こりえます。
でも、
「いやいや、そういっても、
どっちも大事だし」
となって、頭を抱えたりする。
■これが、一人であればよいのですが、
組織が関わってくると、更に大変です。
そこにはいろんな価値観があるので、
もしその組織に「何が何でも仕事優先」みたいな価値観が
行き渡っていたとしたら、
体を壊して、仕事を休めば、
「気合が足りないからだ、這ってでもこい!」
(今の時代、ないでしょうが)
となり、休みでもしたら、
居心地が悪くなることもありえるし、
家族のために長期休暇をとったら
「あいつは真剣味が足りない」
なんて言われるので、休みが取りづらい、
ということも起こりうるのでしょう。
■そんなことが起こらないよう、
私の友人の会社では、
「価値観の目線合わせ」
をしていて、従業員全員が、
その考え方に則って仕事をしている、
というのです。
それがどんな考え方かというと、
【健康 > 家族 > 法令 > 組織 > 業績】
という図式で表される、とのこと。
つまり、何にもまして、
「健康」が第1である。
これがなければ何も出来ない。
そして、次が「家族」である。
仕事に何かあっても、家族に何かあったら、
それを最優先しよう。
そして、その次が「法令」、すなわち
“社会のルール”である。
これを無視した会社は、生き残れない。
淘汰されてしまう。
次に「組織」。会社のルール、
全体最適、それがあってこそ、
一つの船は、長期的、継続的に成長することができる。
そして、最後が「業績」。
業績以上に大事なことを、皆で「目線合わせ」をする。
これに従って、マネジメントもするし、
日常の仕事を進めていく、
そんなお話でした。
■言われてみれば当たり前。
しかし、このお話、とても重要だと思ったのです。
例えば、営業会社であれば、
一人ひとりの営業マンは、自らの業績が、
ものすごく重要です。
しかし、それで暴走して、
法を破ることがあってはいけないし、
組織にとってマイナスになることも、してはいけないのです。
考えてみればそうなのかもしれないけれど、
「成果至上主義」の果てに滅びた会社は、確かにあるのです。
”成果を出せばなんでも良い”みたいになり、
全体のこと(法令、組織)が見えなくなり、
世間の悪評を受け、業績が急降下した会社。
顧客(社会)から見放された会社。
または個人レベルで言っても、
「成果至上主義」の果てに、確かに出世をしたけれども、
自分の「家庭」「健康」を壊してしまった、
そのようになって、本当に幸せか?
持続可能な成長ができるのか?
と問われると、やはり難しいし、
だからこそ、先ほどご紹介した、
【健康 > 家族 > 法令 > 組織 > 業績】
という順位付けは大変重要なのではなかろうか、
そのようにも思ったのです。
■もちろん、世の中には、
「国のため」「世界のため」「貧困のため」
戦っている人もいて、
その人達は、場合によっては、
「健康>社会>家族」
となる場合もあるのでしょう。
ただ大事だと思うのが、
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“自分が納得できる「価値観の優先順位」をつけること”
&
“それを周り(仲間)と共有すること”
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ではないだろうか、と思います。
日々、限られた時間の中で、
いろんな選択に迫られる昨今です。
だからこそ、「価値観の順位づけ」が、
大事なのだろうな、
そう、感じた次第です。