悔しさを噛みしめる意味
■おはようございます。紀藤です。
土日は、相も変わらずテニス。
練習と試合をやってきました。
テニススクールで一緒の、
頭脳プレーが得意の友人(弁護士)と、
優勝を狙い頑張ったものの、
2-6、6-4、3-6で1勝2敗でした。
テニスの試合が終わった後に、
毎回お互い言い合うのは、
「あの試合は勝てたよね…」
という負け惜しみ。
「悔しい」と思う気持ちがどうしてもあるので、
どうにかその気持ちに整理をつけようと、
そんな言葉がお互いに出てしまいます。
■そんな中、とあるテニス本を読んでいたら、
「理想の精神状態のレベル」
について、面白い話を見つけました。
ここでは、
・「悔しい」という感情は健全なもの
・ゾーン(最高の精神状態)に至るためのステップである、
そんなことが説明されていました。
そしてこれは、なにもテニスだけでなく、
仕事や人生を「成長させること」にも通ずる話ではないか、
と思いましたので、
今日はこのことについて共有したいと思います。
■この本によると、
スポーツをする上の、精神状態は、
以下のような4段階になるそうです。
(高い順から)
ステージ4 「ゾーン」の状態。
(やる気が心の中に充満していて最高のパフォーマンスを発揮できる心理状態。)
ステージ3 ビビリの状態。
(多くの人が、プレッシャーがかかっているこの状態を”良くない状態”と捉えているが、実はかなり高いレベルの精神状態。)
ステージ2 怒りの状態。(悔しい、など)
(神経質な心理状態で、出来事に過剰反応して、
一喜一憂するという感情が働く。)
ステージ1 あきらめの状態。
(プレッシャーが全くなく、心拍数も低く、
負けても悔しさが感じられない最低レベルの心理状態。)
と、こんなレベルだそうです。
■いかがでしょうか。
学生時代部活をやられていて、
試合などで緊張をした経験をお持ちの方などは、
「なんとなくわかる」
という人もいらっしゃるかもしれませんね。
■そして、
私のテニススクールのコーチが言っていたのですが、
”「悔しがる人」の方が、成長が早い”
という傾向があるそうです。
つまりこれは、上記で言う、
「ステージ2 怒り(悔しさ)の状態」 と
「ステージ1 あきらめの状態」の差
とも言い換えることができるのでしょう。
「悔しい気持ち」は「どうでもよい」よりも
より高い、上位の精神状態にいるがゆえに、
学びの吸収率も高い、
という事なのでしょう。
■これを、私たちの仕事や、
学びの話に当てはめてみるとどうか。
例えば仕事。ある新人を想定して、
・失敗したときに、「別にいいじゃん」という新人
よりも、
・「悔しい」「なぜ上手くいかないんだ(涙)」という気持ちを持っている新人
の方が、
失敗や経験を自らの血肉にでき、
伸びる可能性が高そうだ、
というのは、なんとなく誰もが、
感じるところではないかと思います。
■そして、研修など、学びの場合も同様。
(ちなみに、ここが、私が今日一番お伝えしたいところです。)
しばしば、「7つの習慣」研修を受けた方から、
こんな相談を受けることがあります。
「7つの習慣の内容、とてもよかったです。でもなかなかできなくて…
どうすればよいのでしょうか…(悩)」
という葛藤。悩み。悔しさ。
多くの受講者を見ていて、
こういうことを言われる方こそ、
実は客観的に見ていて、学んだことを実際に行動できる、
行動しようとする傾向が強い、
そのように感じるのです。
そして、逆に言えば、そのような
「なかなかできなくて、どうすればいいのか」
というような葛藤がなくなってきたときの方こそ、
注意なのでしょう。
別に「7つの習慣」でなくとも、
他の”学び”でもなんでもよいのですが、
「一度やろう!」と試みた大事なことを、
「出来ても出来なくてもどっちでもいい」
「やろうとも思わない」
と思ってしまう精神状態(=ステージ1 あきらめの状態)
に下がっているときこそ
”自分の感度が鈍っており、成長のスピードが鈍化しているサイン”
といえるのではないか、そう思ったのです。
もし、継続的な成長を求め、
成長の上昇気流にのる”習慣”を身に付けようとするならば、
大事なポイントが、
【悔しさを噛みしめられているかどうか】
が一つの目安になるのかもしれません。
と、いうわけで、日々、
「悔しさ・やるせなさ・自分への怒り」
などなどを感じていうる人は、きっと伸びるはず、
そう捉えてみると前向きに、
元気になれるのかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆様にとって、素晴らしい1日になりますように。