習慣化のコツ ~「やる気」に頼ってはいけない~
(今日のお話 3158字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
ならびに夜はテニススクールの友人と、
ガッツリとテニスをしてきました。
そして本日からの3連休では、
友人の勧めで、とあるセミナーへ参加。
朝9:00~22:30×3日間で、
人生にブレイクスルーを起こすという、
なんともすごそうな(怪しげな?)
学びの場に参加してまいります。
*
さて、これから毎週土曜日、暫くの間、
「習慣化のコツ」をテーマに、
連載のような形で、私が思うところを、
ご共有させていただきたいと思います。
というのも、先日友人から
「習慣化って本当に難しいよね。
コツとか、ないんだろうか?」
と相談をされました。
いみじくも私自身
「7つの習慣」という商材を扱う会社で働き、
”原稿用紙約4~5枚分のメルマガを書く”
ということを365日の日課(すなわち”習慣”にすること)には、
なんとか成功しているため、
「どうすれば習慣にしたいことを、上手に習慣化できるのか?」
について思うところが多々あることは事実です。
そちらを共有させていただければ、
何かしらのお役に立つのではないか、
と思ったことがきっかけです。
ということで、早速始めたいと思います。
第一回のテーマは、
【習慣化のコツ ~「やる気」に頼ってはいけない~】
それでは、どうぞ。
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■【「習慣」とは、そもそも何か?】
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「習慣は大事である」、ということに、
「そんなことはない」と異を唱える人は、
おそらくいないでしょう。
誰もが、「習慣化の大切さ」を
なんとなくでも感じているのだと思います。
では、そもそも「習慣」とは何なのでしょうか?
世界的なベストセラー『7つの習慣』では、
”習慣”について、このように書いています。
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習慣は私たちの人生に決定的な影響を及ぼす 。
習慣とは一貫性であり、ときに無意識に行われる行動パターンであり
日々絶えず人格として現れる。その結果自分自身の効果性の程度が決まる。
本書では、知識、スキル、意欲の三つが交わる部分を習慣と定義したい。
まず知識は、何をするのか、なぜそれをするのかという問いに答える
理論的なパラダイムである。
(中略)
スキルはどうやってするのかを示し、
意欲は動機であり、それをしたいという気持ちを示す。
人生において効果的な習慣を身につけるには、
これら三つすべてが必要である 。
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』より引用
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習慣化には
”「知識」「スキル」「やる気」この3つが必要”
である。
それが著書、スティーブン・R・コヴィー博士の見解です。
しかし、それはわかる。
そして確かに、その通りなのです。
では、具体的にどうやったら、
それらを身に着けられるか?
残念ながら、このことについては、
実は書かれていません。
では、どうすれば
「知識」「スキル」「やる気」の3つを身に付け、
習慣化ができるのか?
また身につけるに当たっての
落とし穴は何なのか?
それについて考えたいと思います。
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■【落とし穴 その? ”やる気”に頼る】
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「習慣化」の失敗によくあるケースが、
『「やる気」に頼ること』です。
やる気に頼ると、95%失敗します。
例えば、こんな話があります。
セミナー業界あるあるのケーススタディです。
ある人が、セミナーに行きます。
そこで、ものすごくいい話を聞くのです。
「何だか、変われそうだ」
「このメソッドを使えば、確かにできそうだ」
「この”◯◯の法則”をつかって、人生を変えるんだ」
そう、息巻いて、
終わった直後は「やる気」に溢れている。
だから”直後”は、
なんでもできそうな気がするし、
大きな口を叩いたりするのです。
しかし、「やる気」は、
お風呂上がりの、ポカポカに火照った体のようなもの。
やがて『湯冷め』するのです。
セミナーが終わり日常の生活が始まると、
セミナーで待っていた世界とは違う世界が始まります。
1週間経つと、夢から覚め始めます。
1ヶ月も経つと、あのときの”熱意”すら段々と忘れ始めます。
なぜあんなにやる気がでていたのか、不思議に思うほどになります。
3ヶ月経てば、ほぼ完全に元通り。
そして、「変われなかった」と意気消沈し、
また”活力”をいれるために、お金を払い、
セミナーへ行き、気持ちを盛り上げる。
そして、熱が上がり、湯冷めし、熱が下がり、
結局、何も変わらない。
これを、延々繰り返す。
つまり、
『「やる気」は下がるというメカニズムを抑えていない』
ことが問題なのです。
結果、「セミナー中毒者」のような、
不毛なセミナーの繰り返しに傾倒する人を量産することになるのです。
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■【”やる気”に頼らない「仕組み(知識)」を知る】
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さて、では、”やる気”に頼らず、
「習慣化」を促すためにはどうすればよいのか?
そのためには、「人間の心理」を知る必要があります。
ここで言う「人間の心理」とは、
『人は”得ること”より、”失うこと”を恐れる』
という心理です。
そして、”失うこと”の代表的なものは、
1,お金
2,信頼
の2つです。
例えば、「1、お金」の事例で、
イエール大学のイアン教授による、
とある「習慣化」の実験の話があります。
被験者に、
「禁煙を半年間成功したら100万円あげます」
という実験をしたところ、上手くいかなかったのですが、
設定を少し変えて、
「禁煙を半年以内に失敗したら100万円が、
あなたの大嫌いな組織に、あなたの預金口座から引き落とされます」
というような内容にしたところ、
成功率がグンと上がったそうです。
これ、結局チャレンジの内容は、
「お金が失われる」となると、
「それはイヤだ」となり、行動を誘引させる、
ということがわかったという話。
そして、「2,信頼」の話も同じです。
「絶対やる!」といっていたのに、
結局やらなかったら、”面目を失う”のです。
人は、人によく思われたい生き物です。
だから、会社の上司(仕事上重要な人物)、
大好きな人などにやると約束したのに守れなかったとすると、
「面目を失う=信頼を失う」ことになるため、
避けようとする傾向がある、と言われます。
だからこそ、
『あなたにとって、重要な人物(約束を破りづらい人物)にコミットすること』
が、”決めたことをやり続けること(=習慣化)”の武器になる、
と考えられるわけです。
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■【今日のポイント】
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本日のポイントは、
・習慣は重要。そして「習慣化」のためには、
「知識」「スキル」「やる気」の3つが大事と言われる。
・失敗する典型は「やる気」だけに頼ること。
「やる気」は上がり下がりするもの。
「やる気」に頼ると、”セミナーオタク”のように、
「やる気のドーピング」を打ち続けることになり、習慣化はできない。
・「習慣化」を促す「知識」の一つとして、
”習慣化を促す仕組み”を考える事が重要。
・”習慣化を促す仕組み”とは、
「人は、失うことを恐れる」という心理を、
行動の継続させることにつなげ、仕組み化する、ということ。
・具体的には、「お金」または「信頼」を賭すことが効果的である。
というお話でした。
継続は難しいものです。
だからこそ、まずは「習慣化のコツ」について、
基本的なメカニズムを知ることが重要である、
と思う次第です。
具体的な「習慣化のヒント」については、
また来週お伝えさせていただきます。
最後までお目通しいただき、ありがとうございました!