「人」という文字は、人と人が支え合っている?
■おはようございます。紀藤です。
お盆も中日。
電車も心なしか少なめの毎日です。
なぜだかこんな通勤を気持ちよく感じるのは、私だけでしょうか。
■さて早速ですが今日のお話。
皆様、突然ですが、質問です。
「人」という漢字のルーツをご存知でしょうか?
当たり前すぎる質問でしたね。
恐らく、一般的な答えは、
”「人」と「人」が支え合っている様子だよ”
という答えでしょう。
そしてその教訓は、
「お互いの協力・助け合いなどが大切である」
というお話でした。
■これについて、異論をとなえている人がいました。
その人曰く、
”「人」という漢字は、
人と人が支え合っているのではなく、
「一人の人」が足を拡げて立っている姿だ”
とのこと。
この人が言いたかったことは、
”助け合いも大事だけど、まず自分一人でしっかり立とうとする姿勢(自立)が大事”
ということだそうです。
「協力」も大事だけど、
「自立」は、それ以前にもっと大切。
それが「足を拡げて立つ」ことの意図するところでした。
■この視点について、
”渡り鳥”に関する興味深いお話があります。
ご存知のように、
渡り鳥は、海を越えて遠い故郷に帰るときにV字形になって飛んでいきます。
先頭を中心にしてV字形になって飛んでいきます。
この形の理由は、前の鳥が羽ばたくと後ろに上昇気流が起きて、
後ろで飛んでいる鳥たちが、
その上昇気流に乗って飛ぶと飛距離が伸びる。
そして、先頭の鳥が疲れると先頭がすっと後ろへ行く。
そうすると元気なものがパッと前に出てきて先導していく。
こうして、全体として「協力」しながら、
遠くへ、全員で飛びきることができる、
というお話です。
■ここで注目したいのが、
『”渡り鳥”は他の鳥におんぶをされて飛んでいる』のではない、ということ。
ちゃんと自分自身で飛ぶことができて初めて、V字型の渡り鳥の集団の一員になれる、
ということです。
もちろん、無条件の助け合い、
下の人を引き上げることも大切ですが、
【何か「協力」して大きなことを達成しようとするならば、
個人個人が「自立」をしていなければ成し遂げられない】
というのが現実なのではないか、と思うのです。
渡り鳥で言えば、遠くへ、遠くへ飛ぶためには、
皆がしっかりはばたかなければ何千キロも飛べません。
■「7つの習慣」では、
人には成長のステップがあると言います。
最初のステップが「依存」、
次のステップが「自立」、
そして最後のステップが「相互依存(協力)」である。
これが人の成長の連続体である、と言います。
「人」という漢字が、
足を拡げてしっかりと一人で立つ、
という見方もできるように、
「渡り鳥」がはるか遠くへ飛ぶことが、
一人一人が羽ばたけることで実現できるように、
「協力して皆で新しいことを創造しよう!」
と強く思う気持ちも大切ですが、
そのためにまず自分自身が「自立」できているのか、
「自立」しようと努力しているのか、
ここから考えることが実は重要ではないか、
とふと思った次第です。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまにとって、今日も素晴らしい1日になりますように。