理想のキャリアを実現するには、「花咲かじいさん」のように、”幸運な偶然”の種を蒔き続ける
(今日のお話 2630字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は3件のアポイント。
並びに、夜はお世話になっている某大手サービス業の方の起案で、
こぢんまりとした「人事交流会」なるものを実施いたしました。
「効果測定について考える」がテーマだったのですが、
想像以上に盛り上がり、非常に良い日になりました。
(お越しいただいた皆様、ありがとうございました!)
横の人同士がつながりあう場は、
改めて非常に貴重なものだなあ、
と強く思いました。
これからは、このような形の場を
もっともっと作っていきたいと思います。
今回、お声掛けができなかった方も、
ぜひまた改めてお誘いさせてくださいませ。
*
さて、本日のお話です。
昨日の交流会の中でも少し話が出たのですが、
有名なキャリア開発の考えの1つに、
「ブランド・ハプンド・スタンス」
(計画された偶然)
と言うものがあります。
今日はこの話について
ご紹介させていただくとともに、
この話から学べること、
幸運を味方につける方法について
ご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
”理想のキャリアを実現するには、「花咲かじいさん」のように、”幸運な偶然”の種を蒔き続ける”。
それでは、どうぞ。
■プランド・ハプンド・スタンス。
これは、クランボルツ博士という方が提唱した
キャリアに対しての考え方です。
キャリアと言うのは、
計画して生まれるものではなく、
「偶然によって生まれる」ものである。
しかし「幸運な偶然」(たまたま、オファーがあった、みたいな話)というのは、
実は偶然ではなく、
『計画された偶然(ブランドハプンド)』
であるという考え方です。
2005年に『Luck is no accident』
(邦題 『その幸運は偶然ではないんです!』)
という本が出版され、注目されました。
(今では、また進化した考え方が提唱されているそうですが)
■そして、この本の中には、
たくさんの「幸運な偶然」で、
キャリアを切り開いた方々の話が、たくさん登場します。
そしてその多くのエピソードを通じて、
「幸運な偶然」を起こした人に共通する特徴を解き明かす、
そんな本です。
例えば、こんなお話があります。
サンフランシスコで働いていたクレアさんのケース。
(以下、一部引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
仕事が正直つまらず、毎日退屈していて、疲れていました。
そんな中、新しい変化が驚く起こることを常に求めていました。
そして、年に1度の休暇で旅行に行こうとしましたが、
なんと飛行機が欠航になってしまい、
旅行にいけなくなってしまいました。
航空会社からのお詫びで、
1年間有効のどこでも行ける航空券をもらったものの、
どこにもいかず、家に閉じこもっていました。
その後、航空券のことをすっかり忘れていたクレア。
しかし、ふと有効期間の1年間が終わることを思い出し、
もう興味のわかない仕事を辞めて少し休みをとるいい機会だ、と思いました。
どこに行くか深い考えはなかったものの、
以前から興味を持っていたボストン、
具体的にはハーバード大学に行ってみたいと思いたちました。
ハーバード大学のキャンパスを散策しながら、
以前から興味を持っていた研究に携わる可能性を調べることができれば良いかな、
などと考えたりしました。
そして、ハーバード大学に行って、
学部を訪ね歩いたところ、学部長にも会うことができました。
すると、たまたま学部長が、スペイン語ができる研究アシスタントを探していることを知り、
条件が、自分とぴったりであることを知りました。
私は、学部長に、彼が求める条件を自分がすべて満たしていることを説明し、
少し話を聞くだけの予定が、2時間も話し込みました。
そして、なんとその日の内に仕事をもらうことができました。
これ以上ない位の幸せでした。
私のハーバード大学訪問が、1週間早くても、
あるいは遅くてもこのチャンスはなかったのです。
(引用:『その幸運は偶然ではないんです!』 より一部引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■いかがでしょうか。
本当に、ラッキーな話ですよね。
クレアさんのチャンスは、
確かにまったくの偶然。
しかしながら、
彼女が引き寄せたことでもある、
とも言えるのです。
具体的に彼女がやったことは、
・無料の航空券を、ハーバード大学を訪問するために使った
・ハーバード大学で、自分が興味を持っている研究学部の教授を訪ねた
・チャンスを見つけた時、自分が条件に合っていること、
関心が持てることをアピールした
ということ。
確かに、学部長に会えたのも、
学部長がたまたま研究アシスタントを募集していたのも、
偶然でした。
しかし、「彼女自身の行動」があったらから、
その道の先にある「幸運な偶然」に出会うことができた、
とも言えるわけです。
■ランボルツ博士は、
「幸運な偶然」を起こすポイントはいくつかある、
というのですが、
『行動を起こして、自分の運をつくりだす』
こと、このことは
非常に重要なことである、
といいます。
おそらく、自分の人生には、
自分の周りには、たくさんの”幸運の種”が
転がっているのでしょう。
しかし、何もしなければ多くの場合、
その”幸運の種”に気づかず、
また”幸運の種”にも気づいてもらえず、
チャンスは素通りしてしまうのでしょう。
しかし、何となくでも、荒唐無稽でも、
自分が「こうなったらいいのにな」という漠然とした理想像でも、
そのことを常に『花咲かじいさん』のごとく
あらゆるところで語り、アピールしていたとしたら。
自分が意図しないところで、
偶然、それをキャッチしてくれる人が
現れたりする(かもしれない)のです。
そして、それを引き寄せるのは、
「自分自身の行動」
しかないのです。
■その他の、
”「幸運な偶然」を引き寄せる法則”は、
ぜひ書籍を読んでいただきたいと思いますが、
一つのルールは、”行動”、です。
「犬も歩けば棒に当たる」
ならぬ
「夢も語れば誰かが拾う」
ものなのでしょう。
将来は読めず、
キャリアもどうなるかわからないにせよ、
あらゆるところで、自分のしたいこと、
興味を語る、アピールする。
そうして、
【「花咲かじいさん」のように、幸運な偶然の種を蒔き続ける】
こと。
それが、理想的で、
充実したキャリアのために、
大変重要なことであろう、
そんなことを思った次第です。