”「泳ぎのコツ」は腕が8割、足が2割”という原則から学ぶ人生訓
(今日のお話 1894文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
本日は図書館で本を借りて、
今月の仲間とのテーマである、
「ポスト資本主義」について本を読み調べておりました。
が、基礎知識が少なすぎて、
読んでは眠くなり、読んでは眠くなりで、全然進まず。
高校の時、勉強をサボっていた中で、
数学のテストを受けた時のことを思い出しました(汗)
やはり勉強も順序が必要。
ちょっとずつ、わかるところから
理解を深めて行きたいと思います。
また、夕方からは8月24日に出場する
人生初トライアスロンに向けてスイムスクールへ。
目からウロコの話をたくさん聞き、
早く練習したい、とやる気に溢れております。
*
さて、本日のお話ですが、
そんなスイムスクールで教わった
「ラクに泳ぐコツ」
の話に絡めて、仕事や人生に役に立つと感じた気づきを、
皆様にご共有させていただければと思います。
タイトルは、
「泳ぎの推進力は”腕が8割、足が2割”という原則から学ぶ人生訓」。
それでは、どうぞ。
■プライベートのスイムレッスンに通い始めて、
本日で2回目。
前回は、「呼吸の仕方」などについて学び、
それを体育館のプールで練習して、
成果報告と共に2回目にのぞみました。
コーチからは、
「うん、いいんじゃない。
いい感じでできているよ」
というお言葉。
しかし、
”1キロ以上ラクに泳ぐためには
まだまだ技術が足りない”
ということで、諸々指導をもらいました。
その中の一つが、
私が小中学校で習ったものとは全く違う、
目からウロコの話でした。
■コーチはレッスンが始まり、
しばらくするとこう言いました。
「じゃあ、次はバタ足、やめてみましょう。」
ん?バタ足をやめる?
小学校の頃、
ビート板で一生懸命バタ足の練習をしてきたのに?
そう素朴に疑問に思って、
コーチに聞いてみます。
「バタ足やめて、進むんですか?
バタ足はプラスにもマイナスにもならない、
ってことでしょうか?」
するとコーチは答えます。
「良い質問ですね。
実際、泳ぐための推進力を作るのは、
”腕が8割、足が2割”くらいなんですよ。
だけど、心拍を上げるのは(疲れる原因は)その逆。
”足が8割、腕が2割”なんですよ。」
「小学校で、ビート板で一生懸命練習させられたでしょ?
あのせいで、”泳ぐためにはバタバタ、バタ足しなければならない”って思っちゃうけど、
アレ、違うんですよね。
正直、長い距離泳ぐなら、
”バタ足”頑張るのは、体力の無駄づかいです。
チョロっとやるだけでいいんですよ」
と。
知らなかった。
そして、その話を聞き、
手の動きを邪魔しない範囲で、
チョロっとバタ足に変えてみたのですが、
確かに、あまりスピードは変わらない。
そして、疲れない。
そんな驚きを覚えると共に、
ふと思ったのでした。
「この、バタ足のようなこと、
もしかすると、人生で〈特に仕事で)
結構やっているのかもしれないな」
と。
■水泳と同じように、
あらゆる活動には、
同じ時間とエネルギーを使ったとき、
「成果に大きな影響を与えている活動」と、
「成果にさほど影響を与えない活動」
があると思います。
それは、言うなれば
”クロール”と”バタ足”の関係のようなものです。
私が一生懸命、推進力2割のバタ足をしても、
さして進まず、かつハアハア言っている状態を、
コーチが
「体力の無駄使い」
と表現したようなことを、
(仕事などで)やっていること、
結構あるのでは、と思うわけです。
例えば、
・さして重要でもない社内メールを
一生懸命、時間をかけて返す。
(一声かければ済むのに)
・社内会議の議事録を、丁寧に一時間かけて作る。
(誰もみないのに)
・汎用性が低く、あまり使えない企画書を一日かけて作る
(受注確率もさして高くないのに)
みたいなこと。
これらの活動は、
”推進力2割の「バタ足」”
みたいなもの。
ビジネス風に言えば、
「生産性が低い活動」
といえるのでしょう。
■一生懸命やることは素晴らしいことですし、
大切なことではあります。
しかし、どうせやるならば、
適切な活動にこそ、一生懸命、
時間とエネルギーを使ってこそ、
成果につなげることができます。
”推進力2割の、バタバタしてもさして進まないバタ足”よりも
”推進力8割の、滑らかに水面を滑らせる美しいクロール”に
時間とエネルギーを投資したほうが、
きっと効率的だし、効果的なのでしょう。
ということで、仕事においても、
今の自分の状態を見つめ、分析し、
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「推進力2割」の行動を考え、減らす。
そして、「推進力8割」の行動に、
時間とエネルギーを集中させる。
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ことを意識していきたいものだ、
そう思った次第です。