メールマガジン バックナンバー

1193号 2017年5月21日

『「今、ここ」に意識を集中する練習 ~心を強く、柔らかくする「マインドフルネス」入門~』

(今日のお話 2243文字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

今は、午前3時。

これから2時間後の朝5時から、
ウルトラマラソンのレースが、いよいよスタートします。

制限時間は14時間。

朝5時からスタートして、
夜19時までに帰ってこられれば、ゴール。

累積標高子2‚000メートルと言う、
アップダウンのコースをひたすら100キロ走り続けます。


途中関門があるため、
間に合わなければ関門にて強制終了となります。


もし、関門を通過できなかった場合、


「サヨナラバス」

と、よばれるバスによって

DNF(Did not finish)の称号を与えられ、
リタイヤ組として、サヨナラバスに回収されて行きます。


このバスには捕まらないように、
逃げ切らなければいけません。


正直、ここに来て、

「もっと◯◯をしておけばよかった」

という、女々しい後悔が頭をよぎりますが、
もう戻れません。

後は、一歩一歩ただ、進んでいくのみ。

ただひたすら「今の一歩」に意識を集中させて、
前進んでいきたいと思います。



さて、毎週日曜日は、
今週のお勧めの一冊を紹介するコーナーですが、

「今の一歩に集中する」ということも絡めて、
今週の一冊として


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<今週の一冊>

『「今、ここ」に意識を集中する練習
 ~心を強く、柔らかくする「マインドフルネス」入門~』

ジャン・チョーズン・ベイズ (著)‚ 石川善樹 (監修)‚ 高橋由紀子 (翻訳)


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をご紹介させていただきたいと思います。""

■マインドフルネス。

ここ2~3年で急激に広がりつつある、
旬のキーワードですね。


Googleなど、大手企業が、
「禅」の思想を取り入れた企業研修を始めたとのことで、
一般的にも知られるようになりました。


「マインドフルネス」と言うと、
そのネーミングや実態のない雰囲気から、


「何だか怪しい」
「自己啓発的、宗教的だ」
「洗脳の一種ではないか?」


などと、思われる方もいるかもしれません。

しかし、世界的には、

脳科学の見地や、学術的な見地からも、
その効果が解明されている、
市民権を得ている考え方です。


実際、多くの研究者によって実験がされ、

ビジネスマン、経営者、スポーツ選手などは、
この考え方を活用している方が、
近年ますます増えています。


(テニス会の王者ジョコビッチ選手も、
 マインドフルネスを取り入れていることで有名です)


■では、「マインドフルネス」とは何なのでしょうか?


これは、


【「今していること」に注意を向ける】


という、実にシンプルな
メンタルトレーニングのことです。


しかし、このシンプルなメンタルトレーニングによって、


・ネガティブな感情を上手に処理できるようになる

・いらつき、怒り、辛さなどを軽減できる

・集中力が高まる

・毎日の充実感を更に得られるようになる


などの効果があるのです。

すると、結果的に、
ビジネスでも、スポーツでも
先産性、パフォーマンスが高まることが
証明されているようです。


■現代社会は、

「今この時」に集中することが
ますます難しい世の中になっています。


・何かしようと思ったら、
 誰かから、仕事の依頼を、突然される。

・何かを始めた矢先、
 電話がかかってきて、仕事が中断される。

・本を読もうと座った瞬間
 やらなければいけない仕事を思い出し、別のことを始める。

・ゆっくりご飯でも食べたい、と一息ついてのもつかの間、
 メールを開いて、意識を持っていかれる




そして、1日が終わる時も
1日を振り返ることもなく、
慌ただしく床につき、朝を迎える。


毎日は、目まぐるしく過ぎていく。

一瞬間が終わり、

「この1週間、本当に慌ただしく終わったな」

という感覚はあるものの、
具体的に何を、いつ、どのようにしたのかは
よく覚えていない。


こんな事が、
煩雑な現代社会において、
多くの方に起こっているようです。


■しかしながら、

ありとあらゆる雑事に振り回され

「この1時間、何してたんだっけな?」

と感じる日が続くとしたら、
寂しいものだと思うのです。


本当に充実している時と言うのは、
何にも考えず、「今この瞬間に集中」をしている。


それが、

テニスで試合に没頭しているときであれ、
自然を観察であれ、
山登りの風景の一瞬一瞬をかみしめることであれ、

または今回の私のように、
マラソンの一歩一歩の動きを味わうことであれ、


【今、この時に集中すること】


は、私たちの心身に大きな充実感をもたらしてくれるのです。



■そして、先述の


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『「今、ここ」に意識を集中する練習
 ~心を強く、柔らかくする「マインドフルネス」入門~』

ジャン・チョーズン・ベイズ (著)‚ 石川善樹 (監修)‚ 高橋由紀子 (翻訳)
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では、この忙しい現代社会において、


”「具体的にどのように意識を集中させたらいいのか?」について、
 53の具体的なエクササイズ”

を紹介してくれています。


私もやってみましたが、
この一つ一つが、大変実行しやすく、
かつ即効性を感じることができるのです。


例えば、

・「利き手でない方の手」を使う

・姿勢を意識する

・メディアを断つ

・電話がなったら深呼吸する

・ 1口ずつ味わって食べる

・「匂い」や「香り」を意識する

・「感謝すること」を見つける

・時間に遅れない


など。


1つでも試してやっていただくと、
大きな気づきがあるかと思います。


日々に疲れを感じている方、
心の平静を保ちたいと思う方、
慌ただしく過ぎる毎日に疑問を持たれる方に、
お勧めの1冊です。

「今、この時」に集中してまいりましょう。


私も、100キロの道中、

一歩一歩を噛み締めながら、
歩んで行きたいと思います。""

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