会社の崩壊のプロセスから学ぶ、自らを崩壊させない心得
(今日のお話 1543文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、戦略実行の4 DXの
エグゼクティブ向けイベントでした。
並びに、夜はお世話になっている会社の方を含め
新宿の焼き肉屋にて会食。
やはり、違う業界、違う業種の人と深い話をすると、
視野が広がり、気づかされることが多いですね。
普段話せないようなこともいろいろ話をして、
非常に楽しい時間でした。
(Nさん、Kさん、有り難うございました!)
さて、本日のお話です。
先日、私が人生の師と仰いでいる
「サムライ塾」の塾長から、ある話を聞きました。
今日はその話から得た教訓を共有させていただきたいと思います。
タイトルは
「会社の崩壊のプロセスから学ぶ、自らを崩壊させない心得」
それではどうぞ
■会社や、文明が大きくなっていけばいくほど、
・いろいろな考え方
・いろいろな利害
・多くの思惑、政治
などが、そこかしこに出てきます。
組織が大きいが故に、
その複雑性が増していき、
「あっちを立てれば、こっちが立たず」
が、そこら中で起こる状況になってしまう。
誰もが 「これ。まずいよなあ」、
と解決せねばと思いつつ、
面倒臭いし、骨が折れるから、
結局誰もやらない。
そして、
「見て見ぬふりをする」
「先送りにする」
ということを、
繰り返していく。
すると、少しずつ問題に侵食されていき、
問題が噴出したときには時既に遅し。
会社であれば、根っこから
「受け身で他人任せの文化」
に染まりきっている。
まるで完全に、体内に毒が回ったかのごとくか
復活が不可能な状況になっている。
このようなプロセスで、
組織や文明は滅びていく傾向がある、
というようなお話でした。
■そして、この話を聞いて、
「これは決して他人ごとではないよな」と空恐ろしく感じたのです。
今、働き方改革とか、
ダイバーシティーとか、
グローバル戦略などなど、
問題となる事件が起これば、
それに呼応するように問題点を叫び合います。
残業問題で、過労死認定が出れば、
皆、残業が問題だ、
ブラック反対、と言い始める。
企業の不祥事も、働き過ぎの自殺者問題もそう。
しかし、こういった話は出る前から、
「誰かが気づいていた」はずである、
とも思うのです。
会社の不祥事だって、なんだって
兆候はあったはずで、
「誰かが気づいていた」事は間違いありません。
ですが、結局は、
組織の複雑性(あっちを立てればこっちが立たず)の果てに、
「先延ばし」
「見て見ぬふり」
「そして、自分はルーチンの仕事をする」
ことを許していたがゆえに、
崩壊の一路を歩んでしまう、
そんな風にも思うわけです。
■私たちと個人での問題でも同じです。
複雑な問題(難しいこと、考えたくないと感じること)は着手しづらいものです。
しかし、問題をそのままにしていたら、
時が満ちた時に、いつかネガティブな形で噴出するのは
目に見えているのです。
だからこそ、私たちは
自らの「組織や文明の崩壊」を招かないよう、
========================
「先送り」
「見て見ぬふり」は、危機感を持って、
徹底的に排除すること
========================
が必要である、
そう、思うわけです。
先送り、見て見ぬふりをしても、
結局自分の人生を守るのは自分。
その事は、決して忘れてはいけないと
思った次第です。