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1190号 2017年5月18日

会社の崩壊のプロセスから学ぶ、自らを崩壊させない心得

(今日のお話 1543文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は、戦略実行の4 DXの
エグゼクティブ向けイベントでした。

並びに、夜はお世話になっている会社の方を含め
新宿の焼き肉屋にて会食。


やはり、違う業界、違う業種の人と深い話をすると、
視野が広がり、気づかされることが多いですね。
普段話せないようなこともいろいろ話をして、
非常に楽しい時間でした。

(Nさん、Kさん、有り難うございました!)


さて、本日のお話です。

先日、私が人生の師と仰いでいる
「サムライ塾」の塾長から、ある話を聞きました。

今日はその話から得た教訓を共有させていただきたいと思います。

タイトルは


「会社の崩壊のプロセスから学ぶ、自らを崩壊させない心得」


それではどうぞ

■会社や、文明が大きくなっていけばいくほど、

・いろいろな考え方
・いろいろな利害
・多くの思惑、政治

などが、そこかしこに出てきます。

組織が大きいが故に、
その複雑性が増していき、

「あっちを立てれば、こっちが立たず」

が、そこら中で起こる状況になってしまう。

誰もが 「これ。まずいよなあ」、
と解決せねばと思いつつ、
面倒臭いし、骨が折れるから、
結局誰もやらない。

そして、

「見て見ぬふりをする」

「先送りにする」

ということを、
繰り返していく。

すると、少しずつ問題に侵食されていき、
問題が噴出したときには時既に遅し。

会社であれば、根っこから
「受け身で他人任せの文化」
に染まりきっている。

まるで完全に、体内に毒が回ったかのごとくか
復活が不可能な状況になっている。



このようなプロセスで、
組織や文明は滅びていく傾向がある、


というようなお話でした。


■そして、この話を聞いて、
「これは決して他人ごとではないよな」と空恐ろしく感じたのです。

今、働き方改革とか、
ダイバーシティーとか、
グローバル戦略などなど、
問題となる事件が起これば、
それに呼応するように問題点を叫び合います。


残業問題で、過労死認定が出れば、
皆、残業が問題だ、
ブラック反対、と言い始める。

企業の不祥事も、働き過ぎの自殺者問題もそう。



しかし、こういった話は出る前から、
「誰かが気づいていた」はずである、
とも思うのです。

会社の不祥事だって、なんだって
兆候はあったはずで、
「誰かが気づいていた」事は間違いありません。

ですが、結局は、
組織の複雑性(あっちを立てればこっちが立たず)の果てに、

「先延ばし」
「見て見ぬふり」
「そして、自分はルーチンの仕事をする」

ことを許していたがゆえに、
崩壊の一路を歩んでしまう、

そんな風にも思うわけです。


■私たちと個人での問題でも同じです。

複雑な問題(難しいこと、考えたくないと感じること)は着手しづらいものです。



しかし、問題をそのままにしていたら、
時が満ちた時に、いつかネガティブな形で噴出するのは
目に見えているのです。


だからこそ、私たちは
自らの「組織や文明の崩壊」を招かないよう、


========================
「先送り」
「見て見ぬふり」は、危機感を持って、
 徹底的に排除すること
========================

が必要である、

そう、思うわけです。


先送り、見て見ぬふりをしても、
結局自分の人生を守るのは自分。

その事は、決して忘れてはいけないと
思った次第です。

【本日の名言】 生きている間は何事も延期するな
汝の一生は、実行また実行であれ

ゲーテ”

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