『LIFE SHFIT 100年時代の人生戦略』
(今日のお話 1456文字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、午前中に英語塾へ参加。
その後、午後は、図書館にて
『それでも、日本人は戦争を選んだ』
を読み続けておりました。
今まで図書館はあまり使っていなかったのですが、
実は、電源や勉強用の机も豊富で、
かなり良い場所であることを発見。
実際行ってみないとわからないものです。
*
さて、毎週日曜日は、
お勧めの一冊をご紹する、
「今週の一冊」のコーナー。
今日のお勧めの一冊は、
『LIFE SHFIT 100年時代の人生戦略』
リンダ・グラットン (著)‚ アンドリュー・スコット (著)‚ 池村 千秋 (翻訳)
です。""
■100年ライフ。
「ベストプラクティス平均寿命」と呼ばれる、
”世界1位の国の平均寿命”があります。
これを時系列でグラフ化してみると、
綺麗な右肩上がりのカーブを描く
こういった興味深い事実があります。
この”ベストプラクティス平均寿命”の予測によると
それぞれの年齢の50%の人が、
・2007年に生まれた人は104歳。
・1997年に生まれた人は101~102歳
・1987年に生まれた人は98~100歳
・1977年に生まれた人は95~98歳。
まで生きることになる、
というのです。
医療の進化により、
この傾向はますます加速していく
(すなわちもっと長く生きられるようになるかもしれない)
とのこと。
■このことは、
「長生きできていいね!」
という単純な話ではありません。
今までは65歳まで働き、
退職金で暮らして、そして80歳を過ぎて生涯を終える。
これまでは、それでよかったかもしれない。
でも、100歳まで生きる”100年ライフ”が
当たり前となったとしたら、どうなるのか?
今までと同じ考えでは、
65歳で引退した後、35年年金&貯金を切り崩して生活する、
ということになります。
しかし、その計算では、
現役の半分の生活費用での暮らしをすると考えても、
100歳まで生きると、現役世代に
”毎年の年収の25%を貯金し続けなければいけない”
という計算になる、とのこと。
(米国のケースです)
もし公的年金が下がれば、
その割合はもっと高くなるでしょうし、
子供や健康問題で、
何か金銭的に必要な物があった場合、
貯金の割合は、もしかすると30%、40%となるかもしれないのです。
■と、すると何が言えるのか。
すなわち、
『65歳まで働いて、そこからは逃げ切る』
みたいな考えは、もう通用しない可能性が高い。
ということ話になるのです。
これからの人生は、
いくつになっても、
ライフワークとして社会に繋がり続けることを、
求められる時代がやってくる。
40歳になっても、50歳になっても、
はたまた70歳、80歳になっても、
”自分の命の使い方”
”自分の貢献の仕方”
を考え、自らを変え続けていくこと、
これが一番多くの人に求められる、
「パラダイムシフト」(=ものの見方、考え方の転換)であろう、
そのように、この著書では述べているのです。
■『LIFE SHFIT 100年時代の人生戦略』を読むと、
「これからの人生、どう生きるべきか?」
ということを、真剣に考えるきっかけになります。
そして、”今”、だけでなく、
10年後、20年後、
30年後に意識を向けることができます。
いざという時、守ってくれるものは、
自分しかいません。
「きっと何とかなるだろう」
と今、安定している企業に務めていても、
それは20年後、30年後、続くとは限らない。
そのリスクは人によりまちまちであると思いますが、
そんなことも考えつつ、幾つもの選択肢を考える必要がある、
その事実に向き合うことが出来る一冊です。
ぜひ、夫婦、家族で一緒に読んでみても、
良いかもしれませんね。
新しい生き方、道を考え、
思考を拡げる良い機会になるかと思います。