人間関係における火事の鎮火は、”聞いて聞いて聞きまくって「◯◯◯」でまとめる”こと
(今日のお話 2034字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日より、山口県宇部に来ております。
東京より新幹線、電車で6時間。
ひたすら移動をしておりました。
*
さて、本日のお話です。
先日、友人と一緒に、
「7つの習慣」の勉強会などを
実施した時の話。
”ビジネスとプライベートで、
もっと良くしていきたいこと”
を掲げた時に、一番多かったのが、
「妻との関係をもっと良くしたい」
というものでした。
今日は、妻だけでなく、
「人間関係」を良くするための習慣について、
改めて皆さまにご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
『人間関係における火事の鎮火は、
聞いて聞いて聞きまくって、「◯◯◯」でまとめる』。
それでは、どうぞ。
■夫婦間でのケンカで、
しばしばあるシーン。
妻「あなたは私の事ちっともわかってない」
夫「お前はどうしたいんだよ?ハッキリ言えよ!」
妻「そういうことじゃないの!」
夫「じゃあ、どういうことだよ!」
みたいな話。
まるでテレビドラマのようですが、
実際、友人の夫婦間の話を聞いていると、
結構あるようです。
感情が高ぶって、
言いたいことをお互い言い合う。
しかし一向に平行線で話が進まない。
険悪な雰囲気が漂い、口をきかなくなる。
数日たって、お互い落ち着いて仲直りする。
でも、また何かのきっかけで爆発し、
「いつもアナタはそう!」となり、”戦”が勃発する、
そんなイメージでしょうか。
■人と人の距離が近いと、
どうしてもこういった衝突は
起こりがちな話かもしれません。
でも、あまり気持ちの良いものではありませんよね。
願わくは、
「アナタはちっともわかっていない」
でなく、気持ちも関係も、
落ち着いた良好な状態に保てたほう良いもの。
夫婦間だけでなく、
上司部下間、家族間、あらゆる関係において、
やっぱり平和なほうが、幸せなものでしょう。
では、”戦”を勃発させないために、
または”戦”が勃発した時に、
どんな手段が効果的なのでしょうか?
そこで役に立つスキルの一つとして、
『傾聴』
という技が、非常に効果的なのです。
これは、しばしば耳にする単語かと思いますが、
兎にも角にも、
「相手の話を聞いて聞いて聞きまくるくこと」
を表します。
リーダーシップの名著である
「7つの習慣」風に言えば、
”第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される”
ということ。
■『傾聴』というと、
いまや有名な話になっていて、
「傾聴?そんなの知っているよ」
「傾聴?普段から意識しているよ」
というツッコミが入りそうですが、
知っていても、意外と出来ないケース多い
(というかほとんど)のように思われます。
本当の意味での、
「傾聴」とか「理解に徹する」とは、
本当に、『聞くだけ』なのです。
具体的に言うと、
==============================
1,自分の意見は言わない(評価、批評、アドバイスもしない)
2、ただひたすら、相手の話の「内容」と「気持ち」を繰り返す。
==============================
という、この2点だけ。
これを『共感による傾聴』と「7つの習慣」では言います。
ただただ「相手を理解する」という気持ちで、
相手の話を聞いて、聞いて、聞きまくる。
そしてその時に
「こうしたほうがいいよ」というアドバイスも
「それはよくないと思うよ」という評価も、一切しない。
ただ、”聞いて、聞いて、聞きまくる”。
そして、聞いたこと、
すなわち相手が話をしたことについて、
「内容」と「気持ち」を自分の言葉で繰り返す。
『なるほど、◯◯(相手が話をした内容)について、
△△(相手が感じている気持ち)だと思ってるんだね』
そう、ひたすら繰り返す。
(不自然にならない程度に)
やっている方はなれなくて、
なんだか気持ち悪い感じがします。
でも、不思議なもの。
これをやられている相手からすると、
「あ、私、話、聞いてもらってる」
という感じがするのです。
すると、話しやすくなって、
他にも、どんどん言いたいことが出てくる。
普段言えなかった「腹の奥底」のことも出てくるのです。
(不思議なのですが、本当です)
それで、相手の話に対して、
どんな話が出てきても、自分の意見は言わず、
評価も批評もアドバイスもせず、
『”つまり、”◯◯ということなんだね』
と言い続ける。
すると、どうなるか。
相手から、
「そう!そういうことがいいたかったの!」
という言葉が出て来るのです。
その時、目の前の妻、部下、友人は
「理解してもらえている」と思え、
”人間関係の火事”は、鎮火に向かっていることでしょう。
(注:諸処理由により、向かわない場合もあります)
■距離が近い人間同士だと、
特に夫婦間、家族間だと、
どうしても衝突が起こりやすくなるもの。
そんな「人間関係の火事」が起こっている時に、
上記のような『傾聴』のスキルは本当に有効です。
ものすごく単純で、
当たり前で、何を今更、
的な感覚を覚えるかもしれません。
しかし、火事が起こっているときは、
まず鎮火をするために、
・聞いて聞いて聞きまくる。
・相手の話を繰り返し、
「つまり」でまとめる。
ということを、強くお勧めしたいと思います。
『人間関係における火事の鎮火は、
聞いて聞いて聞きまくって、「つまり」でまとめる』。
改めて、本当にお勧め。
その後(鎮火の後)
アドバイスが必要なら、
伝えたり、語り合えばいい。
順番を間違えては、いけません。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
本日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。