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1127号 2017年3月16日

改革というならば、前提条件を壊してこそ

(今日のお話 2157字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。

また、

”戦略実行(4Dx)のエグゼクティブ向けイベント”

を目黒雅叙園にて開催。


また夜は4月末に仲間内で開催する予定の、
「AIガチ勉強会(仮)」の打ち合わせでした。

もっと本を読まなきゃあかんな、
と思った夜でした。



さて、本日のお話です。

一昨日、3/14に「働き方改革」のイベントを開催し、
島田由香様(ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社)に、
ゲストスピーカーとしてお話しいただきました。

その内容もさることながら、
何より熱量が凄まじく、聞いていた私も
大変なエネルギーをもらいました。

今日はその、島田さんのお話の中で
印象に残ったエピソードを紹介しつつ、


「改革というならば、前提条件を壊してこそ」


というタイトルで、
皆様に思うところをご共有できればと思います。

それでは、どうぞ。

■ユニリーバ・ジャパンの島田さん。


同企業の取締役 人事総務本部長であり、
本の人事部HRアワード2016 個人の部・最優秀賞を受賞された方。

そして、彼女が取り組まれた
「働き方改革人事制度」、

『””WAA””(Work from Anywhere and Anytime)』

と呼ばれるものが、先進的かつ、
誰もが認める素晴らしい成果を上げており、
現在、多くの注目を集めています。




この「WAA」という取り組み。

その名の通り、

「いつでも、どこでも働く」

ことを社員に認めると施策。

日本での当たり前である、

・9~17時勤務
・病院やPTAの活動は半休みをとる
・職場に出勤して仕事する

という活動に挑戦するような、
画期的な取り組みなのです。


■そして、これを実現するにあたって
島田氏は「働き方改革」というのは、

「”革命”のようなものである」

と言われていました。


当たり前の話ですが、
同じことを繰り返していたら、
同じ結果しか出ません。

かの有名なアインシュタインは、

『同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと、それを狂気という。』

といいましたが、本当にその通り。


なのに、現在日本では
「働き方”改革”」と口では言いながら、

その実、


・これまでのルールがあるから、とか、

・現状の業務量では難しい、とか

・今ある規定をちょっとブラッシュアップするとこから始めよう、とか、

・残業時間をまずは少しずつ効率化しよう、とか、


みたいに、甚だ
既存の枠から抜け切れておらず、
また、”「改革」の気概”を持ってやっている会社が、
いかに少ないことか、

そんなことを嘆いておられました。



「改革」というのであれば、
会社全体、トップが責任を持って、
「これをやらなきゃ死ぬ」くらいの気持ちでやらねば、
当然、成し遂げることなど出来ない、

もっというと、
トップが逃げ腰の会社など既に終わっている、
そんなお話をされていたのでした。

(手厳しいようですが、もっとももですね。)


■島田氏が強調されていた点が、
もし”改革”というのであれば、


『そもそもの前提条件を疑う』


ということが、
非常に重要であるということでした。

例えば、

「なんで9時にみんな出勤なの?」

「なんで通勤電車に揺られて、イライラしながら皆通勤しているの?意味あるの?」

「なんで遠いオフィスに時間潰してわざわざ行かなきゃいけないの?」


このように、そもそも決まっているルールは、
「本当に必要なのか?」と考える必要がある、
というわけです。

「そんなことしたら、みんなサボる」
「誰も働かなくなるに違いない」

そんなことを言って何もしないのではなく
やってみなければ、わからない。


そんな時だからこそ、

サボるんじゃないかと「心配」するよりも、

まずは社員を「信頼」してやってみる。


”しんぱい”、から、”しんらい”へと


「パラダイムシフト」
(=物の見方、考え方を変える)


をしていかなければ、
何も変わらない、代えることが出来ない、




逆に勇気を持って、
社員を”信頼”した結果、
ユニリーバ・ジャパンでは、


・6-9時の勤務時間ならいつ働いてもOK

・社外のビジネススペースで仕事もOK

・平日日中のPTAだって、テニスだって、
やることやってればOK

というように、
”心配”を”信頼”に変え、
どんどん「改革」を行うことができ、

実際の数値としても、

・生産性が30パーセントUP

・生産性が上がったと感じる人の割合 全体の72%

・残業時間の大幅な削減、

などなどの好ましい結果を
生み出すことができた、

そのようにおっしゃられていました。


■先ほどの繰り返しになりますが、

「働き方改革」

というのは簡単です。

でも、「改革」と言っている割に、
よくよく見てみると、

・既存の延長線上
・規制、ルールに縛られている
・二言目には「〇〇ができない」という

状態は、はっきりいって、
「改革」でもなんでもない。


手厳しいようですが、
本当にそうだと思うのです。



【前提条件を疑い、今を壊す】。


そのことでしか、
劇的な変化は得られないはず。



そしてそれは、
”働き方改革”という組織でも、

または”今を変えたい”という個人でも
全く同じ話なのだと思います。


同じことを繰り返しても、
同じ結果をしか得られません。

結果は、変わりません。


だからこそ
日々の延長線上から、
一段上の状態を目指すのであれば。

前提条件を疑いつつ、
今までと違う一歩を踏み出すこと。


それが何より大切なことなのであろう、
そのように思った次第です。


今を、叩き壊してまいりましょう。
(致命傷にならない程度に!)


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。

【本日の名言】 先入観を取り除くために、
常に「なぜ」と自問しないものは、
どんなに勉強しようとも不勉強だ。

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