コミュニケーションには様々な球種が必要である
(今日のお話 2236字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は二件のアポイント。
ならびに今後、お客様と開発する
営業研修プログラムの打ち合わせなど。
また、最近ジムに通い始め、
ランニングマシンにて、
ランニング10キロを傾斜をつけてガンガン走っております。
そのおかげか、最近、眠りが深くなりました。
(同時に朝も起きづらくなりましたが汗)
運動は、やっぱり大事。
*
さて、本日のお話です。
走りながら、最近聞いているポッドキャストがあります。
「Hapa英会話」という1話25分くらいのポッドキャストなのですが、
・「正直は最善の策」
・「粘り強さは報われるか?」
など、ちょっと哲学的な、
アメリカ人のディスカッションを聞けます。
ゆるーいポッドキャストなのですが、
内容が面白いです。
英語学習中の方にはオススメかと。
ちなみに、このポッドキャストの中で、
面白い言葉が紹介されていました。
それは、
「褒め言葉のサンドイッチ」
というもの。
この話を聞き、
”コミュニケーションに大切なスキル”について、
思うことがありましたので、
皆さまに共有したいと思います。
タイトルは、
「コミュニケーションには様々な球種が必要」。
それでは、どうぞ。
■思うのですが、
”「正論」だからこそ、言われると悔しい”
”「正論」だからこそ、何か素直に聞きたくない”」
と感じること、ありませんでしょうか?
言われた相手が尊敬する人物、
または自分が冷静な時であれば、
”フィードバック”を真摯に受け止め、
消化することはできます。
しかし、
身近すぎる人から言われた時、
「お前に言われたくねーよ」という人、
または自分がいっぱいいっぱいの時などでは、
”正論な指摘”に対して、
「聞きたくない」
「あえて、関かん!」
となること、ありうるのではないか
と思うわけです。
(私だけかもしれませんが)
■コミュニケーションとは難しいもので、
「正論」を伝えて、皆が皆、
「はい、そうですよね!
すぐそうします!」
となればいいのですが、
そうも行かないのが世の常。
だから、
・上司が部下に何回も伝えても一向に改善されない。 とか
・妻が夫に言っても、幾度となく指摘しても、全く変わらない。 とか
・親が子に言っても、伝わらない。
とか、そこら中で起こってくるのでしょう。
それは、
・伝える側と受け取る側の”関係性”だったり、
・伝える側に対する”信頼度”だったり、
・受け取る側の”その時の気分”だったり、
いろんな変数が混ざっているからでしょう。
だから、
”常に正論、ど真ん中ストレートで伝えるだけでは、
伝わる場合もあれば、伝わらない場合もある”
ということは意識しておく必要があるのでしょう。
■そんな中、
先述の英会話ポッドキャストで、
こんな話がディスカッションされていました。
「正直さは大事で、率直に伝えることは大事。
しかし、相手に気持ちよく「意見を伝える」には、
『褒め言葉のサンドイッチ』が効果的なんです。
ポジティブな言葉で、ネガティブな正論を、包むんです」
と。
”プラス”を最初に伝え、
”マイナス”の正論を間にはさみ、
”プラス”の言葉で締めくくる。
これが、場合によっては、
意見を伝える上で、とても効果的に働く
『褒め言葉のサンドイッチ』である、
そんなお話でした。
*
例えば、営業で、
新規の電話かけをしている部下。
それを見ている上司がいるとします。
「君、電話の言葉づかいがなってないよ。
話しにならん。 直した方がいい」
と、率直な「正論」を伝えた場合。
その通りだし、
まさしくそうすべきなのかもしれませんが、
受け止めきれず、ただ落ち込むだけなら、本末転倒。
パフォーマンスを上げて然るべき上司が、
パフォーマンスを逆に下げていることになりますから。
”正論”が効果的に機能しない場合であれば、
ただ伝えるだけでなく、
「勢いがあって、いい。
行動量が素晴らしいと思う。(褒め言葉)
ただ、先の敬語はよくない。
直した方がいい。
その行動量は、本当にすごいから、
直せばもっとよくなるはずだよ」
みたいに、
『褒め言葉のサンドイッチ』を使う。
そして、伝わらないメッセージを伝えやすくしようと試みる。
また、「お客様対応」などでも同様。
「いただいたご要望にはお応えできかねます。
誠に申し訳ございません。」
という、”ごめんなさい一発”よりも、
その「マイナスのメッセージ」を「プラスでサンドイッチ」させてみる。
例えば、
「いつもお世話になっております。
また、この度は、ご連絡ありがとうございました。
誠に申し訳ございません。 要望の件については、
当社のサービス範囲を超えており、お応えできない状況でございます。
いただいた意見を参考にさせつつ、
今後もサービスを充実させてまいります。
改めて、いつもご利用いただき、
本当にありがとうございます!」
みたいなイメージでしょうか。
「ありがとう
↓
ごめんなさい
↓
ありがとう」
の褒め言葉サンドイッチで、
柔らかくなる印象を伝えてみる。
(もちろん、上記は一例です)
■コミュニケーションとは、大切です。
でも、”絶対的な正解がない”、というのも難しいところ。
「160キロ ど真ん中ストレート一本」で伝わることもあれば、
「80キロ ゆるいチェンジアップ」が効果的なこともある。
また「変化球で予想外の球」が、心動かすこともある。
だからこそ、
【コミュニケーションには様々な球種が必要】
なのでしょう。
多様化すると言われる現代社会で、
「率直な上司の鉄槌」的正論だけでなく
「褒め言葉サンドイッチ」も使えたほうがいいでしょうし、
その他のコミュニケーションのスキルも、身につけることが大事なのだろうな、
そのように思う次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。