本を読む時間がないのではない。本を読まないから忙しいのだ
(今日のお話 3156字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
日曜日は、読書3冊、
ならびにランニングやテニスなど。
『静かなリーダーシップ』
(Harvard Business School Press) ジョセフ・L. バダラッコ (著)
『トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦〈3〉知能販のプロになれ! 』
(トム ピーターズ (著)‚)
『チャレンジャー・セールス・モデル 成約に直結させる「指導」「適応」「支配」』
(マシュー・ディクソン (著))
などを読了。
ふと思ったのですが、
私の場合、読書は一気に読み切るよりも、
”ぶつ切りで気が向いた時に読む”
ほうが、記憶に残るなと思いました。
人は忘れる生き物ですから、
「漆塗り(うるしぬり)」のように、
復習→新しい知識の獲得→復習→新しい知識の獲得
というサイクルを繰り返すのも、
なんだかんだで学びの歩留まりがよいな、
と感じた週末でした。
*
さて、本日のお話です。
今読んでいる途中の、
『生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』(伊賀 泰代 (著))
という、本があります。
これは、
元マッキンゼーの人事の方が書かれた本なのですが
「働き方、生産性の考え方」
について非常に注目されている本です。
今日はこの『生産性』の話を引用しつつ、
「生産性」について大切だなと思うところを、
皆さまに、ご共有させて頂きたいと思います。
タイトルは、
「本を読む時間がないのではない。本を読まないから忙しいのだ」。
それでは、どうぞ。""
■本田直之さんという著名な、
ビジネス書の作家の名言。
それが、先述の
「本を読む時間がないのではない。本を読まないから忙しいのだ」
という言葉。
そしてよくよく思うのですが、
この言葉に
「”生産性”を高めるための原則的な考え方」
が込められていると感じます。
あるあるネタですが、
例えば、「生産性の低い」とされるAさんがいるとします。
Aさんは、エクセルが苦手です。
エクセルの使い方がわからないけど、
新しい事を学ぶのは面倒くさい。
なので、結局、
電卓を叩いて計算している。
多少知識がある人なら
エクセルの機能を使って
5分で終わることが、30分かかる。
ちょっと時間を使って勉強すれば、
一発で片付くことなのに、見る人から見れば、
超非効率なことを、毎日ひたすらし続ける。
そして、こういうのです。
「ああ、忙しい、勉強する暇もないよ」
たいな感じでしょうか。
なんだかんだで、
結構こういったこと、あると思うのです。
■そして、
「生産性が低い」
というのは、
上記のような状態を、
延々グルグル繰り返している事を
指すのかもしれません。
(もちろん、それ以外の要素も多分にありますが)
冒頭にご紹介いたしました、
『生産性』という書籍において、
こんな事が書かれています。
(ここから引用↓)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<成長とは「生産性が上がる」こと>
そもそも「成長する」とは「生産性が上がる」ということに他なりません。
より具体的にいえば、成長する=生産性が上がるとは、
1,今まで何時間かかってもできなかったことが、できるようになった
2,今まで何時間もかかっていたことが、1時間でできるようになった
3,今まで1時間かかって達成していた成果よりはるかに高い成果を、
同じ1時間で達成できるようになった
4,2や3で手に入った時間が、
別の「今までは何時間かけてもできなかったこと」のために使われ、
1に戻る
というサイクルが繰り返されることです。
いうなれば成長するとは、
「生産性が上がること」と同義なのです。
引用:『生産性―――マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』(伊賀 泰代 (著))
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
すなわち、
「生産性が高い」人とは、
【「生産性が上がる」=「成長する」によって、”時間”を生み出し、
”生み出した時間”によって更に成長して、生産性を上げて、
『わらしべ長者』のように、どんどん”時間”を作っていく】
ことが習慣化されている人の事を言うのでしょう。
よく言われる計算ですが、
”「生産性が上がる」割合”が、
たとえ『1日0,1%程度』であったとしても、
それを1年間365日繰り返せば、
1日 → 1.001(0,1%の向上)
2日 → 1.001×1.001
3日 → 1.001×1.001×1.001
365日 → 1.001×1.001×1.001×…
= 1,44倍
という計算式に成ります。
つまり、【44%もの向上】となるわけです。
そして、もし、これを
3年、5年、10年と
続けることができたとしたら
現実的にはそうはいかないとしても。
そのインパクトは
大変なものになるということは
想像に難くないかと思うわけです。
せっかくなら、そこを目指したい。
そしてゆとりある時間、
学ぶ時間を作っていきたいと思うのです。
だからこそ、
『生産性向上』
についてのマインドセットは、
早期にやっておくべきだと思いますし、
【本を読む時間がないのではない。本を読まないから忙しいのだ】
という問いに、少しでも
「ぎくり」とすることがあるのであれば、
『効率化し、”生み出した時間”で更に効率化する』
というサイクルを、
0,1%でも、0,01%でもよいから、
意識し、形にすることが大切なのではなかろうか、
そのように思うのです。
■ちなみに、当然このことは、
自分個人、だけでなく「組織」でも、
同様のことが言えるのでしょう。
来週、来る3月14日に、
「7つの習慣20周年イベント」として、
【働き方改革】のイベントを行います。
日本の人事部HRアワード2016 個人の部・最優秀賞を受賞されました
ユニリーバ・ジャパンの島田をお招きして、
実際の成功事例、取り組みなどをお伝えいたします。
きっと、人材育成、経営企画など、
組織の生産性を考えられる皆さまにとって、
有益な時間になるかと思います。
ご興味ある方は、ぜひお越しくださいませ。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。