『うつの常識、じつは非常識』から学ぶ、何よりも「睡眠」を最優先にすべき理由
(今日のお話 2777字/読了時間3分)
■こんにちは。紀藤です。
金曜日は、大阪にて4件のアポイント。
また、夜は大阪にて、
東京でシェアハウスを4棟ほど運営している友人、平岡君が、
大阪にてシェアハウスを新しく立ち上げるそうで、
彼とともに、大阪の変わったお店、
「週間マガリ」という居酒屋(?)へ。
180人の店長さんが、
毎週違ったテーマで”間借り(マガリ)”をして
お店を運営していくというコンセプトだそう。
<週間マガリ>
世の中には色々と面白いお店があるものですね。
楽しい場所でした。
*
さて、本日のお話です。
実は、今日土曜日は、
朝9時から東京である英語塾に参加のため、
朝イチの電車にのり、東京へ戻りました。
昨日もなかなか遅かったため、
そして一昨日もなかなか遅かったため、
正直、睡眠不足甚だしい状況です(汗)
すると、
やっぱり元気がなくなるもの、
と感じた次第。
ということで今日は健康をテーマに、
「睡眠が精神にもたらす影響」
について、お話をご紹介したいと思います。
それでは、どうぞ。
■少し前から、
「健康経営」などと言われるようになりましたが、
”健康”がパフォーマンスに与える影響は、
甚大なものがあります。
実際、眠たいと、
まともに考えられなくなるし、
眠たい日がずっと続くと、
”気分”もなんとなく乗らないようになる。
これらのことは、
現代社会で働く誰しもが、
多少なりとも、感じたことがあることかと思います。
■そして、この
”「睡眠」というのは大切である”
という事実を、更に深く
感じさせられる本を、
友人から紹介してもらいました。
それは、
『うつの常識、じつは非常識』(井原 裕 (著))
という本。
■さて、この話をする前に、
少し私の「睡眠の大切さ」を痛感したエピソードを、
お伝えさせて下さい。
(ちょっとした告白です)
実は、私は
新入社員の時に入社した某飲食チェーンを、
”うつ状態”により、辞めた経験があります。
当時、ブラックという言葉もなかった時代、
今思えば、かなりハードな勤務状況でした。
例えば、
・月3日休み
・オープニングの店立ち上げによる朝10~朝7時勤務(21時間勤務!?)
・友達いなくて孤独
そんな状態。
心と体の状態は、
「睡眠不足」×「孤独」
という、”魔のコラボレーション”に
飲み込まれていました。
そして、そこに追い打ちを賭けるように、
アルバイトとの揉め事、店舗での孤立が勃発。
すると、あくる朝、
糸がプツンと切れるように、
こう、思ったのでした。
「眠たい、辛い」
「孤独でしかたがない
なぜ自分は一人働いているのか」
「”成長”を求めて入ったけど、
これを”成長”と呼ぶのなら、
この先に、なにがあるのか」
こんなことを、
”ボロボロの体と精神”で思ったとき、
もうそれ以上、仕事を続けられなくなったのでした。
■この時の精神状態は、完全に
”うつ状態”であったようです。
当時は、
「気合が足りなかった」
「弱い自分で情けない」
「もう人生で二度と頑張れない気がする」
と思い、自分をかなり責めました。
しかし、あれから10年以上たち、
そして色々な事を学ぶ内に、
そうなった原因の一つは、
メンタルの弱さとか、
考えすぎる性格とか、
そういったことを超えた原因がある、
そのことを知ったのでした。
■そして、それこそが、
冒頭にお伝えした、
『うつの常識、じつは非常識』
にて書かれていた話、
そして、今回のテーマである、
【睡眠不足が精神を壊す】
という話だと、
確信するに至ったのです。
『うつの常識、じつは非常識』において、
精神科医である、著者の井原氏は、
その紹介文でこのように言います。
(ここから)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
私は、長年、精神科医の仕事を続けてきました。
ここ10年ほどは、主として都市部の患者さんのうつ・不安・不眠を診てきました。
その間、年々、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬の処方量が減ってきました。
今ではおそらくは、保険診療を行っている日本の精神科医の中で、
もっとも処方量の少ない精神科医でしょう。
*
薬の量が少ないわけは、その必要がないからです。
別段、私は意地をはって
「薬は使わない! 」と決心して臨んでいるわけではありません。
必要なら使います。
でも、実際にはその必要な場合というのは、けっして多くはありません。
薬を使わなくてすんでいるのは、
都市型うつの病理の本質が「心身の疲弊」であり、
それは薬を使えば治るようなものではないからです。
*
むしろ、
『疲弊を解消する睡眠をいかにしてとっていただくかの問題だけ』
なのです。
いかにして24時間のなかに7時間の睡眠を確保するかの問題だけです。
(『うつの常識、じつは非常識』紹介文より引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
すなわち、
”「睡眠」というものは、私達が想像する以上に、
「精神」に与える影響が大きい”
ということ。
ちょっと関わっているどころか、
”関わりすぎていて切り離しようがない”、
そんなレベルです。
■そして、同時に思うわけです。
今、メンタルヘルスなどが叫ばれる中、
かつ、どんどん忙しくなる世の中において、
”私たちは、どのレベルで
「睡眠」を意識しているのか?”
このことを、今一度、
真剣に向き合うべきではないか、
と思ったのです。
・眠いのは仕方ない、
我慢するしかない、というレベルで、
毎日過ごしているのか?
・「土日に寝だめすればOK」、
というレベルで”睡眠”を考えているのか?
・”睡眠”は絶対に7時間無くてはない、
何があっても最優先で死守する、
というレベルなのか?
人により、
体の強い弱いはありますし、
タフな人、繊細な人、様々です。
しかし、誰でも、
”心と体は繋がっている”
こと、これは事実です。
それは、脳科学的にも、
何度も何度も研究され、
証明されていることなのです。
■そして、
そんなことを十分知った上で、
・気分が乗らないとき、
・元気がでないとき、
・調子がでないとき、
・モチベーションが上がらないとき
その原因を考えるべきである、
そう思うのです。
もし、ネガティブになる理由を、
”ただ気持ちの問題”
で片付けるのは、
全く理にかなっていない、
私は、そう感じています。
■誰もが、日々楽しく、
元気よくハッピーな毎日を過ごしたいと思うもの。
そのリズムと規律を整えるために、
「質の高い睡眠」
そして、
それを補助する、
運動、食事。
これらのことを、
真剣に考えることが、
日々充実して生きる上で、
とても大切なことなのではないか、
そう思う次第。
「7つの習慣」でも、
”第7の習慣 刃を研ぐ”において、
【自らの「肉体」をメンテナンスし続ける】
ことは、良い人生、
効果的で成果を生み続ける人生において、
必要不可欠である、と言います。
睡眠、本当に、大事です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日が皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。