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1104号 2017年2月21日

トイレットペーパーの芯をそのままにする男になるな

(今日のお話 2032字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は2件のアポイント。

ならびに夜はお世話になっている講師の方と、
「餃子の王将」にて、餃子を食べながら、

”マラソンのフォームについて語る会”(?)

でした。

私の周りではやたらランナーが多く、
私も5月に、キング・オブ・ウルトラマラソンと呼ばれる、
野辺山100キロマラソン(高低差1キロ)に出場するので、
そろそろ練習しなきゃな、

と危機感を覚えた夜でした。

頑張ろう!



さて、本日のお話です。

話は変わりまして、
最近よく思い出す言葉があります。

それは、私の友人が、
父親から言い聞かされ育ったという、


「トイレットペーパーの芯をそのままにする男になるな」


という教訓めいた言葉。

今日は、この言葉の意図するところをご紹介すると共に、
気づきを、皆様にご共有させていただきたいと思います。

タイトルはそのまま、

「トイレットペーパーの芯をそのままにする男になるな」。

それでは、どうぞ。

■私の友人の1人の話。


彼は、小学生のとき、
自宅のトイレ(個室)を使い、
自分が使って紙がなくなり、

と入っても面倒くさいので
そのまま放置してトイレを後にしました。

すると、その後、
厳格で、礼儀に厳しい父親から、
こう叱られたそうです。


「トイレットペーパーの芯を
 そのままにするような男にだけは、なるんじゃない」


と。


■彼の父の意図としては、

「次の人が困るってわかってるのに、
 つまり、『問題に気づいている』のに、
 見て見ぬふりをするのは絶対いけない」

ということでした。

トイレットペーパーを使い終わったのが自分であるならば、
または、自分が使い終わったわけではないとしても、
そこに”空の芯”があったとき、

「気付いたことを放置する」

ということを癖にしたら、ロクな人間にならない。


「トイレットペーパーの芯」という、
小さいところだからこそ、「本質」が現れる。


だからこそ、そのように、
口を酸っぱく友人の父は語っていた、

そんな話でした。


■ちなみに、私も20代前半の頃、
第二新卒で入った会社にて、

似たような話で、上司に
怒られたことをよく覚えています。



それは、「シュレッダー」をしていたときの話。

自分がシュレッダーをしていたとき、
「くず」がいっぱいになってしまった。

でも、その時、かなり忙しかったのです。

さっさと仕事に戻りたい。
でも、シュレッダーもしてしまいたい。


だから、「くずかご」を一端開いて、
2~3回、ぐっぐっと押し込んで、
圧縮してもうちょっと「くず」をつめてやろう、

それでシュレッダー終わらせて、仕事に戻ろう。

そうして、
とりあえずシュレッダーを完了させた
(押し込んで”くず”を無理やりつめた)のです。

さあ仕事に戻ろー!

という矢先、

それを見ていた上司から一言、
こう言われたのでした。


「お前、次の人がシュレッダーできないだろ!

 ”くず”を一杯にしたなら、
 次の人のことを考えて、捨てとけよ!」

と。

まさしく、仰る通り。
何も言い返せず、恥ずかしくなったのでした。

(今思えば情けない話なのですが)


■とはいえ、
トイレットペーパーだって、
シュレッダーだって、


”たまたま自分のタイミングで使い切った”
”たまたま自分の番でいっぱいになった”


ということは事実。

ある意味、”貧乏くじ”かもしれない。
それでも、それこそ「マナー」として、

『気付いた人がやる』

べきだし、
それこそが「当たり前」の基準ではないか、
今ではそう思うようになっています。


■トイレットペーパー、
そしてシュレッダーの話では、
確かにその通りではないか、と思います。


しかしながら、
私たちは、このような

『気付いた人がやる』

ことを、「どれほどのレベルでできているのか?」
ということを考えたいのです。



トイレットペーパーとか、
シュレッダー、ゴミが落ちている、
これらの問題を”気付いた人”が解消することは、基本中の基本。


しかし、少しレベルを挙げてみたら、
どうなるのでしょうか。


例えば、
こんな「問題」に”気付いていた”とします。


「会社のこの会議、意味がないのでは?(みんなそう言ってる)」

「このミーティング、もっとこうした方がいいだろう。
 (=いつも時間食ってばかり。良いアウトプットが生まれていない)」

「みんな、この業務システム、無駄だと思っている。
 (自分を含め、誰も彼も、このシステムに愚痴を言っている)」

「この与えられた仕事は、どう見ても、無駄」


などなど。

仕事においても、おそらく、

『これ、問題ではなかろうか?』

と「気付く」こと、あると思うのです。

そして、そんな時、
「自ら声を挙げること」ができているだろうか、


そう考えてみると、意外と、


”(気付いた問題を)「見て見ぬふりをしている」”


ということ、あるのではないか、
そのように思うわけです。


■「いやいや、他の人も気付いているから、
  他の人がやってくれるはず。」

もし、そう思っているのなら、
レベル感は違えども、

”トイレットペーパーの芯を放置するメンタリティ”

と同じようなもの。

(と、あえて言ってしまいますが)


色んな理由や条件の違いはあっても、

”気付いたことをそのままにする”

ということは、本来、望ましくないはず。


気付いた人がやる。

自分が問題と思ったら、自ら着手する。


当たり前の話ですが、
本当に大切なことだと思います。


そして、もしこの

「トイレットペーパーの芯を”放置しない姿勢”」が、

レベル高く、一つの組織で、皆で徹底できたとしたら、
本当によい、自己改善が高回転で行われる、
活き活きとした自律した文化が生まれるのだろう、

そんなことを思います。



「7つの習慣」でも、
『第1の習慣 主体的である』が大事といいますが、
本当にその通り。


私も、自分の思う”気付いたこと”が、
本当の問題かどうか明らかではなくとも、

そう自分で思うところがあるのであれば、
積極的に発言していきたい、否、そうしていこうと、

自分に言い聞かせている今日この頃です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日が皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。

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