ワーク・ライフバランスではない。「◯◯◯バランス」だ。
(今日のお話 1704字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は4件のアポイント。
また、夜は昨年、
外交問題、日本の歴史などについて
一緒に学んだ「サムライ塾」なる私塾の仲間と、
これからの”学び”について打ち合わせ。
コンサルや大手企業で、
かなり忙殺されている友人も多くいる中、
21時より終電近くまで、仕事以外の”学び”について、
熱く語っておりました。
でも、こういった”仕事外の活動”が
自らの力量を高め、自分の視野を広くし、
回り回って仕事にも活力や、良い影響を与えていると感じます。
*
さて、そんな話を受けつつ、本日のお話。
私が土曜日に通っている英語塾があります。
そこは、有名な大手どころじゃなく、
本当に少数精鋭で、しかも英語というよりも、
「国際的な一般教養について学ぶ」
ことが、むしろメインになっている塾。
その塾の中で、もう今では、
すっかり一般の用語となった
「ワーク・ライフバランス」
について、とある興味深い”考察”を聞きました。
本日は、
「ワーク・ライフバランスではない。”◯◯◯バランス”だ。」
というタイトルで、
皆さまに「働くこと・生きることのつながり」について、
思うところをお伝えできればと思います。
それでは、どうぞ。
■先述の英語塾の塾長が、
あるドイツの友人の方から
こんなことを言われたそうです。
「日本人は、”ワーク・ライフバランス”というらしいですね。
でも、正直、なんでそういうのか、よくわからないです。
なんで”ワーク”が主役みたいになっているんですか?」
と。
「ワーク」が先。
そして、その後「ライフ」がくる。
そしてそれらの「バランス」をとろう。
この順番に違和感がある、
そんな意見でした。
■そして、そのドイツの友人は言ったそうです。
「私たちは、”ワーク・ライフバランス”ではなく、
『ライフ・バランス』だと考えます。
ライフ(人生)の中に、仕事がある。
主役は、ライフ(人生)なんですよ。」
と。
この話を聞き、「まさしくその通り」
と強く思いました。
当たり前の話ですが、
一番大きなくくりは
「自分の人生」
です。
(まあ、そう言われれば、そうですよね)
その”自分の人生”という「大枠」の中に、
”仕事”というピースがあり
”家庭”というピースがあり、
”趣味”というピースがあり、
”健康”というピースがあり、
”友人”というピースがある。
その他の大切なことも、
「人生という大枠」の中の”ピース”にしかすぎません。
そして、それらは独立して
存在しているのではなく、
「趣味」が「仕事」に影響を与えたり
「友人」が「家庭」に影響を与えたり、
「健康」が「趣味」に影響を与えたり、
相互に影響しあっているもの。
それを、
”別々のもの”
として捉えようとしていると、
それは当然、無理が生じてくるはず。
■もちろん、特に「働く」ということは、
”日本国民の義務”
として憲法にも書かれているくらい、
大切なことです。
一番時間を使う人生の活動かもしれません。
しかし、「ワーク」を先に持ってきすぎて、
「友人」をなくし、孤独を感じ、幸せを感じられなくなったり、
「家庭」を顧みず、不安定な生活になったり、
「健康」を害し、仕事ができなくなったりしては、
それこそ、本末転倒ではないか、
当たり前なのですが、
改めてそう思うわけです。
しばしば、
「一流の人は、仕事以外の人脈を持つ」
「一流の人は、自分の趣味を持つ」
「一流の人は、家庭を大事にする」
そんな話が、よく雑誌でも、
本でも紹介されているのを目にします。
思うのですが、
「仕事」だけを、一点突破しても、
それは”足し算”にしかならない気がします。
こと私に関して言えば、
”ある一つの環境にずっといて、
いつも同じ人としか話さなくて、
一部の自分の限定された仕事のことしか知らなくて、
特に自分の周りの世界に興味を持たない人”
などは、さして魅力を感じません。
別に立派な組織にいなくても、
色んな視野を持ち、経験をし、
一人で色んなことをこなしたり、
多種多様な人とのつながりがあったり、
そんな人に、魅力を感じるのです。
広い意味で「仕事力」を高めるためには、
「自分という”人間”の面白み」を高めることが、
ものすごく重要だと思います。
だから、
”幅広い(深い)趣味”
”幅広い友人”
”幅広い教養”
みたいなものが、大切になってくるのだろう、
そう感じる次第です。
ドイツ人の方が言うように、
【ワーク・ライフバランスではなく、「ライフ・バランス」である】
のです。
今の時代は、そう考えることで、
継続的に成長・発展する時代。
改めて、「自分の生き方自体」を、
見つめることが大切になってくるのかもしれませんね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日が皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。