「大空のサムライ」から学ぶ、自らの才覚の育て方
(今日のお話 2158字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日も1日グアムにて。
家族とともに、ひたすら食べ歩いたり、
またショーを見たりしていました。
が、食べ物も、文化も、
やっぱり日本が良いなあ、、なんて
離れて改めて感じた次第。
また、今日は朝4時にホテルを出発。
朝イチの飛行機にてグアムを出て、
只今、成田に到着いたしました。
明日から、また頑張るぞー。
*
さて、本日のお話です。
グアム旅行中にやったこと。
グアムも、昔は太平洋戦争時代の歴史の一端をになっていた場所というこtで、
前からじっくり読もうと思っていた、
『大空のサムライ』(著:坂井三郎)
という本を、海にも入らず、
ひたすら読み進めておりました。
今日はその話を受けて、
”「大空のサムライ」から学ぶ、自らの才覚の育て方”
というタイトルにて、
思うところをお伝えしたいと思います。
それでは、どうぞ。
■『大空のサムライ』。
この本は、かつて太平洋戦争(大東亜戦争)の際、
かの有名な”零戦”という日本が誇る戦闘機に乗り、
64機を撃墜した”撃墜王”とされる、
坂井三郎氏の手記です。
映画や小説の「永遠の0(ゼロ)」で、
少し前から有名になった、”零戦”。
その零戦に乗った人が、
どのような気持ちで、そしてどんな想いで、
戦闘機に乗っていたのか、
そんなことが描かれている自伝です。
■まず、この本の素晴らしいところとして、
フィクションではなく、歴史の表舞台で活躍した人が書いた、
”事実を克明に描いた本”であること、
それ故に、
日本人はもとより、海外からも注目され、
何か国語にも翻訳されているという注目の史実である
という観点だけでも、
一般教養として十二分に読む価値がある本です。
それに加えて、今日のテーマでもある、
”坂井氏が撃墜王になるまでの過程”
(=才能の発揮の仕方)
に、私達一人が学ぶべき
生きるヒントがあるようにも感じるのです。
■少し話が変わりますが、
私が先日読み、感銘を受けた本、
『目標設定練習帳』という本によると、
”何かしら身を立てた人は
自分の資質・能力を、120%に活かし、
かつ伸ばしている”
そうです。
まあ、当たり前の話ですが、
結構重要なポイントです。
それは絵の才能かもしれないし、
文章の才能かもしれない。
歌かもしれないし、
人との会話かもしれない。
もしかすると、小さな変化を見つける、
研究のような資質かもしれない。
それがどんな些細なことであれ、
自らが持つ”資質”に気づき、伸ばせるか、
これが自らの生きるエネルギーを最大化させる上で
とても重要である、そんな話でした。
■先述の坂井氏の話に戻ります。
実は彼は子供の頃から、
自分の中でどうしても惹かれて惹かれて仕方ない、
心奪われるものがあったそうです。
その心奪われるものとは、
「スピードそのもの」
であったと、彼は語りました。
当時、「一番早いものは何か?」としたときに、
「この世で一番は早いモノは飛行機」と思い、
その「スピード」に近づきたくて、仕方なかった。
その気持ちに向き合い、
戦闘機乗りに何とかなれないか、模索し続けました。
田舎町から、まずは海軍に入り、
当時は戦闘機とは関係ない砲撃舞台にまず所属。
その後も寝る間を惜しんで勉強。
冬の夜は、凍えながら、トイレの常夜灯で勉強。
そして中途入隊というような形で、戦闘機乗りの試験を受けます。
自らの惹かれて仕方ないものに対して、
素直に向き合ったがゆえの、並々ならぬ熱量。
そしてそれに伴う努力。
その努力の甲斐あって、
3000人もの受験生の中から、
僅かな戦闘機乗りとして、選ばれていったそうです。
そして、大変な競争の中でしたが、
彼は首席で卒業していきました。
■この本を読んで思ったことが、
何か事を成し遂げる前提となるものの一つとして、
『圧倒的、かつ継続的な熱量があるかどうか』
ということが、運命を分ける鍵になるのだろう、
「圧倒的な熱量」が途切れることなく、
湧き上がっていたがゆえに、
きっと素晴らしい成果を成し得たのではないか、
私はそう感じたのです。
思いますが、大抵のことについて、
本気になって、長期的に取り組み続ければ、
間違いなく、一定の成果はでるはず。
そしてそれが”自分に適性”であれば、
その道でプロフェッショナルになっていくのでしょう。
■自らの「才能の種」がなにか、
ということは、すぐには見つからないかもしれません。
しかし、坂井氏は別に、
何か特定の職業に憧れたのではなく、
「スピードに惹かれて仕方なかった」
という、純粋な思いを育てたことが
最初のきっかけでした。
月なみな話かもしれません。
しかし、
”「こうすべき」ではなく、
「これがしたい(惹かれて仕方ない)」”
ことは何か、
このことにフォーカスしたことが、
結果的に、自らの才能を花開かせるために、
必要な努力をする上の原動力となり、
そして誰もが認める結果となり得たのではないか、
改めてそのように思います。
■普段、考えることは少ないかもしれません。
ですが、
・昔、心囚われていたものは何か?
・好きな科目は何だったのか?
・寝食を忘れて熱中していたものは何か?
こんなことを考える事、
やっぱり大切だと思うのです。
成長するたびに、
”すべきこと”が多くなっていき、
”何がしたいか”、ということは、
置いておきがちになるかもしれません。
でも、いくつになっても、
「自らの才能は何か?」
「やりたいことは何か?」
という問いに向き合い続けている人は、
多いように思います。
そして加えていうのであれば、
これから人生100年とか
75歳まで活躍する世の中だ、
と言われる中においては、
もっともっと重要になっていく問いが、
「情熱を持てるものは何か?」
という質問である、
そのように感じます。
■坂井氏が自らの求めるところに対して熱中し、
「大空のサムライ」
となったように、
私達も自分独自の才能、想いの種を見つけ、
それを長い時間かけてでも花開かせること、
忘れないようにいたいものだな、
そんなことを感じた次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日が皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。