メールマガジン バックナンバー

1062号 2017年1月10日

異世界との比較により、自分の立ち位置がわかる

(今日のお話 1935字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は成人の日でしたね。

街に着飾った初々しい方が多く見られて、
電車が華やかに見える1日でした。

そんな月曜日、私は妻と共に、
に買い物、また靴磨き(2時間半)など、
身の回りの整理をしておりました。



ちなみに、珍しくひたすら

「靴磨き」

をしていましたが、
それには小さな理由がありました。


本日のお話は、その理由にも繋がる話です。

靴磨きをしながらふと感じた


「異世界との比較により、自分の立ち位置がわかる」


というテーマで、
思うところをご共有させていただきたいと思います。

それでは、どうぞ。

■少し前から、年も年だし、
特に、仕事に関する道具については、

”長く使える良いもの”をちょっとずつ手に入れよう、

と思うようになりました。


それは、
ボールペンしかり、スーツしかり、
鞄しかり、時計しかり。


「個人的には高いブランドを買うなんて、
 アホくさい、質より量!」

なんてと思っていたタイプ。


しかしながら、自己啓発的な営業本では、しきりに

「良いものは手に入れると違いがわかる。
 イイものを身につけると仕事のスタンスが変わる」

なんて書かれていることも
「あながち間違いとは言えない」と
最近、よくは思うようになりました。


そんな流れで、

「普段買わないちょっとだけ良い靴」

というものを買ってみようと思い、
伊勢丹にいってみたのでした。


■そして、伊勢丹のお兄さんから、
「ちょっと良い靴」の条件や細かい作りの違い、などを聞き、
結局、ある一足を買いました。

靴好きの人にとっては、
まあ普通のレベルかもしれませんが
私にとっては、生まれて初めて一番いい靴を買った瞬間でした。



そして、家に帰り、
ちょっとワクワクしながら靴棚に並べてみます。


すると、愕然としたのです。

それは、

”今履いている靴の貧相さ”

に対してでした。


一応履いている靴はちょくちょく磨いて、
メンテナンスはしているつもりでした。

だから、「まあ、それなりだろう」と思っていました。


しかし、
「異世界からの新入り(いい靴)」
が入ってきて、肩を並べてみると、

ツヤもしかり、
擦り減り方もしかり、
傷もしかり、ほつれしかり

気づかないウィークポイントが、
いくつも見つかってきたのでした。


そして、「これはよくない」と思い、
今持っている靴に対して、改めて気合を入れ、

クリームを塗り、色を入れて、
ワックスをかせて、防塵スプレーをして、

通常の10倍くらい時間をかけて靴を磨いてみたのでした。


そして多少なりとも、マシになったのでした。


■これらの「靴磨き」に至る一連の流れを思い返したとき、
(自分の靴のメンテナンスの甘さ云々は置いておいて)
その上で思ったことがありました。

それは、


『異世界との比較により、自分の立ち位置がわかる』


という教訓。


先程の靴の例で話をすれば、

「異世界の住人(=ちょっと良い靴)」

が入ってきたことで、

「今の自分の立ち位置(=履いているの靴のレベル)」

を知らしめられた、ということでしょうか。


■私たちは、何だかんだで、
「相対」的な世界に生きています。

だから、

良いもの、悪いもの、
きれい、汚い
レベルが高い、低い、

あらゆることが、比較の対象となりえます。
(特にビジネスについては、まさしくそうですね)


自分で「いい感じ」、と思っていたものも、
それは現在の自分のレベルからそう感じるだけで、
本当の一流と比べてみると、そうでなかったりする。


自分は、相当ハードに頑張っている新人の方が、
実際の先輩や他の社員の人から見ると

「大して頑張ってない」
「その程度で頑張っているというのか」

ということがらあったりしますが、それも、
「自分はOKだけど、周りからするとダメ」という
一つの例でしょう。


■「自分の絶対的な感覚」というのは、
実はあまり当てにならなかったりします。

”仕事の評価は周りが決める”

なんて言いますが、

「自分の立ち位置」というのも、
「異世界との比較」により気づかされることが多いものです。



世に価値を生み出そうとするのであれば、

”異世界との交流、そして自分の立ち位置を知ること”は、

やっぱり大切です。


でなければ、

居心地の良いぬるま湯(今の環境)につかったまま、
「俺たち頑張ってるよね」といいながら、
気づいたら世の中に取り残され、置いていかれてしまった、

ということも、起こりかねません。


■繰り返しになりますが、


【異世界との比較により、自分の立ち位置がわかる】


ものです。


外の世界を見る、触れ合う、
そして違いを感じること、大切です。


私の靴たちのように(汗)、
実際くたびれているのに、

「いや、まだまだいける!」
(だって、他の靴たちも似たようなものだから)

と、自分の立ち位置に気づけずに、
悲しい状況になっているにならないよう、
気をつけたいものですね。


自戒を込めて。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日が皆さまにとって素晴らしい1日となりますように。

【本日の名言】 一方はこれで十分だと考えるが、
もう一方はまだ足りないかもしれないと考える。
そうしたいわば紙一枚の差が、大きな結果の違いを生む。

松下幸之助”

365日日刊。学びと挑戦をするみなさまに、背中を押すメルマガお届け中。

  • 人材育成に関する情報
  • 参考になる本のご紹介
  • 人事交流会などのイベント案内

メルマガを登録する

キーワードから探す
カテゴリーから探す
配信月から探す