おなかが空いた時に考えるいうたら、ロクなことはない
(今日のお話 1993字/読了時間2分半)
■こんばんは。紀藤です。
昨日土曜日は、朝から英語塾へ。
そして午後からは買い物、そしてテニスなど。
いつか買おうか迷っていた、
「ずっと使える時計」を探しに、
妻と共にデパートめぐりなどをしておりました。
これまで、”無形のもの”
(研修や英語塾や本など)ばかりに
お金を使ってきましたが、
それなりの年齢になってきたため、
”見える部分”にも気を遣わないとな、
と考える今日この頃。
*
さて、本日のお話です。
私はNHKの番組が結構好きです。
その中でも、
”NHKスペシャル”というシリーズで
特集されるものは、教養としても、社会問題としても、
知る価値のある話が取り上げられていて、
大変面白いのです。
そして、最近、そのシリーズで、
「ばっちゃん ~子どもたちが立ち直る場所~」
というもの見ました。
その内容が、考えさせられるものあり、
そして共感する部分も多くありました。
今日はその「ばっちゃん」の話から、
「おなかが空いた時に考えるいうたら、ロクなことはない byばっちゃん」
という教訓について、
思うところをご共有させて頂きたいと思います。
■NHKスペシャルの「ばっちゃん」。
広島に住む、”ばっちゃん”こと、
中本チカコさん(82歳)は、
保護司を引退した6年前からも活動を続け、
自宅を開放しているそう。
食事の取れない子どもたち、
虐待を受けている子どもたち、
そしてその結果、非行に走る子どもたち、
そんな子どもたちに、
ご飯を作ってあげて、悩みを聞く。
そのような活動をしているそうです。
格差社会の問題や、
親世代からの虐待の連鎖など、
社会が抱えている問題について向き合う、
「ばっちゃん」と子どもたちの交流のドラマです。
■社会の問題など、
考えることは単純ではない、
その感じる中、ばっちゃんこと、
中本さんが言った言葉がとても印象的でした。
それは、
「なぜ子どもたちに、自宅を開放し、
ご飯を食べさせてあげるのか?」
という、ばっちゃんの活動の根本に対する質問の答えでした。
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(ばっちゃん)
「女の子じゃったら売春ね、
男の子じゃったら かつあげ、万引き、
おなかが空いた時に考えるいうたら、それしかない」
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■”おなかが空くと、悪いことしか考えられなくなる”
そう言うばっちゃん。
そしてそんな言葉に対して、
子どもたちも
「腹が減ると、イライラするけん。確かにそうかもな」
と、笑って答えていたシーンが、
印象的でした。
もちろん、この話に対する
「ご飯を通じた交流」は、ごく一部でしかありません。
でも、このばっちゃんがいう、
「おなかが空いたら、悪いことしか考えられんくなる」
と真剣な目で言ったのには、
「確かにそうかもしれない」と
強く共感するものがありました。
■私の体験ですが、
私が新入社員で入社した飲食店でのこと。
アルバイトのスタッフが足りず、
連日連夜勤務が続き、
毎日寝る時間は3時間もない。
そして、疲れて、
眠い状態が続いて、
何だか頭も痛い気がする。
そんなときは、気を張って、
「いい仕事をしよう」
と気合で言い聞かせても、
全然できないのです。
ちょっとしたことで、イラっとしたり、
逆に急に凹んだりしてしまう。
感情の起伏が激しくなる。
自分で自分がコントロール出来なくなる。
そんな感覚に支配されていました。
■そして、思うのです。
それは、
『肉体を疎かにすると、精神が病む』
ということ。
腹が減った、眠い、頭が痛い。
こんな状態で「何とか頑張ろう」と意気込んでも
よほど鍛え上げられた精神を持つ、
修行僧のごとき人であれば別として、
一般的には、
”「健全な精神」を100%保ちつづけること”
が難しくなること、
あるのではないだろうか、
そう、感じるのです。
古代ローマの発祥のことわざで、
『健全なる精神は健全なる身体に宿る』
という言葉がありますが、
すなわち、昔から、肉体と精神のつながりは、
認められていたことなのでしょう。
■「7つの習慣」では、
”第7の習慣 刃を研ぐ”という
自らを再新再生させるための習慣において、
「自らの肉体をメンテナンスし続ける」
ことが、自身の効果性を高めるために、
必須のことである、
と伝えています。
やっぱり、体のことは、
良い人生を歩む上で、
絶対にないがしろにしてはいけないことなのです。
■子どもたちの問題と、
これらの問題は、もちろん、
問題のレベル感は違うと思います。
子どもたちの問題の方が、
ずっと構造的で、見えない闇の部分であるし、
それは注目し、考えなければならないこと。
でも、それでも
イチ人間としてそれぞれを見た時、
その根本の大切なこととして、
ばっちゃんが言った、
「おなかが空くと、悪いことしか考えられなくなる」
という言葉に、肉体と精神の健全さの原則が、
宿っているような気がします。
自分の体を、もっと、いたわってあげたいものですね。
運動も、食事も、とても大切です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
週末が皆さまにとってよい時間となりますように。