小池知事は言った。「できない理由を探す、これをやらないでください」
(今日のお話 2934字/読了時間3分)
■こんばんは。紀藤です。
昨日金曜日は一件のアポイント。
ならびに、新年のご挨拶などを電話にて。
1月も数日過ぎるだけで、
新年気分は急激に減り、
日常が駆け出すかのごとく感じますね。
この移り変わる良いタイミングに、
計画をしっかり立てて、本年の目標を見定めないと、
あっという間に1年がたってしまうのだろうと、
危機感を覚えるこの週末です。
まだやりかけの目標設定、
もうちょっと掘り下げてやろうと思います。
*
さて、本日のお話です。
2017年は色々なことが起こりそうですね。
特に政治ではニュースは、
EUしかり、トランプ大統領しかり、小池百合子都知事しかり、
多くの変化が起こりそうで、注目の1年です。
(不安が大きい方もいらっしゃると思いますが)
そんな中、個人的に特に気になるのは、
オリンピック、築地問題に対して、
グイグイ切り込んでいるような小池都知事。
そんな中、たまたま小池百合子都知事が就任した際のスピーチを、
ホームページで見つけて目を通していたところ、
「本当にその通りだよな」と、
いたく共感するものがありました。
本日は、その話を取り上げつつ、
7つの習慣の話と絡めて、
「できない理由を探す、をやらないでください by小池都知事」
という、ある意味、当たり前の話を
今一度戒めとして、共有させていただきたいと思います。
私自身も、自戒を込めて。
それでは、どうぞ。
■2016年8月の就任の際、
小池百合子さんは、職員の方に、
「訓示」として、こんなお話を伝えていました。
(ここから)
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<職員への訓示>
都民ファースト、都民目線による行政、
そして透明な行政のために、仕事の進め方も改革していきたいと思います。
三つ申し上げたいと存じます。
まず、できない理由から入らないでいただきたい。
できない理由を探す、これを真っ先にやらないでいただきたい。
それは都民が欲している課題に対して、どうすればできるかをまず考えて欲しいということであります。
できない理由から探して、仕事に臨まないでください。
大企業、最近は残念ながら、傾いている企業も多いんですけれども、
主な理由は、社員の皆さんができない理由探し、
こちらを優先させてしまう結果、その問題が起きてくると、このように考えています。
「予算がない」
「業界が反対している」
「いろんな問題がある」。
そんなことたくさんあると思いますけれども、
しかしながら、
できない理由探しよりも、できる方法を考えていただきたい。
引用:東京都知事 ホームページより
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■いかがでしょうか。
否定のしようがないくらい、
「そりゃそうだ」と思えるお話と感じられた方も、
少なくないかと思います。
新入社員であろうが、
学生だろうが、
子供に伝える教訓であろうが、
「できることを考えよ」
というのは、誰かの責任にせず、
自らの足で歩み、生きて行く上で、
「基本の基」、「基礎の礎」
といっても過言ではない話でしょう。
■しかし、小池百合子さんは、
わざわざ、大の大人に向けて、
職員に向けて、言いました。
「できない理由から入らないでいただきたい。」
そして、
「大企業、最近は残念ながら、傾いている企業も多いんですけれども、
主な理由は、社員の皆さんができない理由探し、
こちらを優先させてしまう結果、その問題が起きてくると考えています。」
すなわち、
当たり前のことだけど、できていない。
これが現実であり、
最も難しいことであると痛いほどわかっている故に、
わざわざこういった話を出されたのだと思います。
そして、思い返してみれば、
私たちも日常のビジネスや仕事において、
「出来ることでなく、出来ないこと」
に目を向けて、つい愚痴リ続けてしまうこと、
ともすればあるのではなかろうか、
そのように思うわけです。
■少し話は変わりますが、
「7つの習慣」では、「第一の習慣 主体的である」、において、
『影響の輪に働きかけよ。
関心の輪にエネルギーを注いではいけない』
といいます。
「影響の輪」とは、
”自分ができること”を指します。
(自ら発言するとか、アクションする、
前例はないけど、提案してみる、とかですね)
逆に、「関心の輪」とは、
”気がかりだけど影響できないこと”をさします。
(予算がない、とか、反対意見がある、とかですね)
そして、世の中を動かす”原則”として、
前者の「影響の輪に働きかける人」は、
自分の影響をどんどん広げ、自ら人生をコントロールできるが、
「関心の輪にばかり目を向けている人」は、
周りにコントロールされる、反応的な生き方になってしまう、
そのように、警鐘をならしています。
■ちなみに、ここで一つ、
お伝えしたいことがあるのです。
(「7つの習慣」に関する、ちょっとマニアックな話です。
少しお付き合い頂ければ幸いです)
「7つの習慣」とは、
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、
第1の習慣 主体的である
の他に、
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
第3の習慣 最優先事項を優先する
第4の習慣 Win-Winを考える
第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される
第6の習慣 シナジーを創り出す
第7の習慣 刃を研ぐ
というように、
「人生をプラスに導く成功者の原則」の如きメッセージが
書いてあります。
しかし、
「なぜ、”第一の習慣 主体的である”が、1番目なのか?」
ということ。
”第1の習慣 主体的である”とは、
先程の小池知事の言葉でもあるように、
「出来ないことでなく、出来ることを探す」(=影響の輪に働きかける)
ということと同じ意味です。
これは、
・いくら素晴らしい夢や目標を描いても、
「出来ないこと」ばかりに目を向けていたら、ただの夢で終わる。
・いくら「win-winだ!」と言っても
「出来ないこと」ばかりに目を向けて、
何もしなかったら、ただの綺麗事で終わる。
・いくら「シナジーを起こそう!」といっても、
「出来ないこと」ばかり言っていたら、理想論で終わる。
すなわち、全てのことは
”「自分ができること」に取り組むが故に、
イイ話を、現実のモノへと変えることができる”
ということです。
同時に、そこを置き去りにして、
「あるべき論」を語っていて、
結局、何もやらない、出来ないと言っていても、
何も変えることができない、
ということになります。
だからこそ、その姿勢を、
まず変えなければいけない。
そう、小池さんをはじめ、
危機感を持つ人は声を大にして言っているのでしょう。
■人生のために必要な
「原則」的な話にも、順番があります。
・ビジョンを持つ、
・優先事項をはっきりさせる、
・人間関係を良好に保つ。
全部、大事です。
でも、その全ての前提として
【自分ができることに取り組む】、
これだけは、絶対的にまもりつづけなければならない、
”原則中の原則である”、
そのように思います。
当たり前でシンプルなことが故、
難しいことかもしれませんが、
「出来ないことでなく、出来ることに目を向ける」
このことの重要性を、
小池さんの言われるよう、改めて戒めたい
そのように思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
週末が皆さまにとってよい時間となりますように。