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1054号 2017年1月2日

「数段上の人と、ガチンコで対面し、肌で感じること」がもたらす効能

(今日のお話 2234字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。

昨日、元旦は家族でゆっくり、

ではなく、朝イチから、
テニスの試合に参加してまいりました。

初中級者向けのトーナメントでしたが、
結局、決勝で負けてしまいましたが、
良き2017年の目標になったように思います。


そして、午後からは、
友人の赤羽君と、その弟さん、
(そしてそのお母さん)と共に、
明治神宮外苑テニスクラブという、
VIP御用達のテニスクラブにて、またまたテニス。

白いシャツ、パンツ、靴(&くつ下)でなければ、
プレイ禁止という、何ともVIPっぽいルールの中、
他所様の家族と共に、
元旦からテニスを楽しんでまいりました。

(我が妻よ、ごめんなさい)



ちなみに、どうしてもこの日、
テニスをしたかった理由の一つが、
実はこの赤羽くんの弟さん、元プロテニスプレーヤー。

年も近く、そんな彼が、
一緒にラリーをしたり、
ゲームをしたりしてくれるということで、
これは元旦だろうが盆だろうが、いくしかない!

ということで、参加をしたのでした。


今日は、そのテニスの中から、
改めて感じた、

”「数段上の人と、ガチンコで対面し、肌で感じること」がもたらす効能”

というテーマで、
思うところをお伝えさせて頂きたいと思います。

それでは、どうぞ。

■何の分野でも、
「プロ」というのは大変なことです。

しばしば私たちの研修でも、

「社会人になって、お金を貰うということ、
 それは”プロ”ということです」

と伝えることがあります。


しかし、実力がなければ、
その場に存在することすら許されない、
”スポーツの世界のプロ”といったら、
そのハードルの高さは想像に難くありません。


ということで、少し気になり、
私の友人の赤羽君の弟さんが
元プロテニスプレーヤーということで、
それがどれほど難しいのか、調べてみました。


■ちなみに、テニスの世界の競技人口は、
約1億1000万だそうです。

ちょっと規模が大きすぎるので、
日本で考えてみます。

日本で”とりあえずやっている人”(週1回くらい)だと、
約373万人とのこと。

(参考:日本テニス協会調べ)


その中で、
「テニス団体の選手」に登録している
”真剣にやっている人”に絞っても、、
まだまだ40万人もいます。


では、その中で、
在籍するプロテニスプレーヤーは何人なのか?


おおよそ、40人程度(男子)だそうです。


つまり、ガチンコでやっている、
1万人の中の1人が、プロである、

ということになるのでしょう。


それがどれだけスゴイのか、
改めて大変なことだとわかります。


■そんな世界で戦っていた、我が友人の弟さん。

彼と一緒にプレイをさせてもらって、
それはもう、衝撃でした。


まず、実力の20%くらいで、
ということで、ラリーをしてもらったのですが、
全部、こちらが返しやすいところに、
ピタリと球が返ってきます。


この人生で、こんなに気持ちよく、
テニスのラリーをさせてもらったのは、
初めてというほど。


多分、ほんの10分程度の時間でしたが、
それでも、

「ああ、上手くなるって、こういうことなんだ」
という感覚を、一瞬にして、
体感させてくれたのでした。


また、実際に打つサービスや、
ボレーや、スマッシュなども、本当に「美しい」のです。

一つ一つの動作に無駄がない、
そんな姿を目の当たりにしました。


かつ、終わった時に、
アドバイスももらいました。

「紀藤さんはフットワークがいいですね!

 だから、それを武器にして、
 少し前で球を返すようにして
 相手のテンポを崩す練習をすると、
 もっと強くなると思いますよ」
と。


■そして、この一連の話を聞き、
改めて思ったことがあります。


それは、自分が本当に、
成長を願うのであれば、


『同じレベルの人と、一緒にいるだけではいけない』


という、”成長の黄金律”とも呼べることでした。


■確かに、同じくらいのレベルの人と、
同じようなレベルでテニスをしていたら、
それはそれで、楽しいです。

「よし、今日は勝った!」
「チクショー、負けちまった」

そんな繰り返しも、悪くはないかもしれない。


でも、”人が開眼をするとき”というのは、
その居心地の良い日常の延長には、ないのです。


私がテニスを指南してもらって、

「こんなに気持ちよくラリーができるのか」
「こうも綺麗なフォームで打てるのか」

というのを、直ぐそばで目の当たりにし、
”体感として”感じたとき、少し大げさかもしれませんが、

「想像をしなかった世界に引き上げられる」

という感覚を得ることができました。


そしてそれは、

『同じレベルの人と、一緒にいるだけ』

では体感し得なかったことなのです。


■人が成長をするためには、
自分を引き上げてくれる「師匠」が必要だと言われます。

確かに、今の時代、
教科書やネットを見れば、
「情報」として”成長の原則”を知ることはできる。


しかし、それは、
「肌で感じること」とは別。

自分が”開眼する”ためには、


【数段上の人に、ガチンコで対面し、肌で感じる】


というアナログの体験が、
想像以上に、重要である、

そのようにひしと思ったのです。


■繰り返しになりますが、
「いつもと同じ仲間」とだけでは、
”開眼をする”ことにはなりません。

外に出て、居心地の悪い世界に出て、


【数段上の人に、ガチンコで対面し、肌で感じる】


ことこそが、新しい境地の存在を、体感し、
自らをより高いレベルへと引き上げてくれます。


もし、2017年、自らを何かしらの分野で
急成長させたいと願うのであれば、

”数段上の存在である人と、ガチンコで対面できる機会を見つけ、飛び込んでいくこと”

それを一つのテーマにしてはいかがでしょうか、

そんな、お話でした。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。
本日が皆さまにとって、素晴らしい1日となりますように。

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