漫画『ベイビーステップ』から学んだ「学びをひたすら積み上げる」という熟達の原則
(今日のお話 1884字/読了時間2分)
■こんにちは。紀藤です。
昨日より、年末年始のお休み。
やりたかったけど、
なかなか時間が取れていなかった英語の勉強、
そしてテニス(どちらかというとコチラ)を、
ひたすらやる年末年始になりそうです。
さて、昨日そんな中、
以前から読みたいと思って大人買いしていた
『ベイビーステップ』という漫画を、
貪るように読んでおりました。
「なんだマンガか」と侮るなかれ、
この漫画は、NHKにてアニメ化される(教育に良いということですね)
ある意味すごく、”理にかなった人の成長物語”なのです。
そのストーリーの虜になるとともに、
この『ベイビーステップ』より、
改めて学んだことがありました。
今日はそのお話について、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
テーマは、
「漫画『ベイビーステップ』から学んだ
「学びをひたすら積み上げる」という熟達の原則」。
それでは、どうぞ。
■漫画『ベイビーステップ』。
この漫画は、主人公ののエーちゃんこと、
丸尾栄一郎君(高校1年生)が
テニス初心者から上達をしていく成長物語です。
エーちゃんは、ものすごい優等生。
勉強でも、真面目に学んだことを振り返り、
予習復習を欠かしませんでした。
成績もオールAだから、エーちゃん。
彼は、ふとしたきっかけでテニスを始めるのですが、
その”学び方”が特殊なのです。
元来の真面目な性格から、
”学んだこと「ノートに書く」”
そんなスタイルで、
テニスを上達させていくのです。
・理想のフォアハンドのフォーム
・自分が打った球の軌道
・フォームの良かったところ、悪かったところ
・試合相手の弱み、強みなど分析した結果
・新しく覚えた戦術、
試合中だろうがなんだろうが、
そのノートを常に傍らにおき、
情報を整理し、そして、学んだ内容を次に活かす。
二度やった失敗は、もう繰り返さない。
そうして、普通の真面目な優等生が、
目を見張る急成長を遂げ、並み居る強豪を倒していくのです。
■いやいや、漫画だから、
そんなふうに並み居る強豪を倒せちゃうんでしょ?
と言われるかもしれません。
確かに、それもそうでしょう。
でないと、漫画になりませんから。
しかし、です。
思うに、私たちの多くは、
仕事でもプライベートの趣味でも、
結構やってしまいがちな誤ちとして、
『同じ失敗を、延々、何度も繰り返してしまう』
ということ、結構多いのではないかと思うのです。
(私も胸が痛いです)
「ああ、今回と準備不足だった、
もうちょっと早く準備しておけば」
と反省しながら、次回もまた、同じミスをする。
「今年こそは、早めに片付け、宿題を済ませてしまおう。
そして、ゆとりある冬休みを過ごそう」
としつつ、また後回しにしてしまう。
そんなイメージ。
本当だったら、ミスから学び、
それを改善し、「学びを積み上げる」ことさえできれば、
必ず前へと成長できることは間違いないはず。
でも、努力不足なのか、
意識が足りないのか、
覚悟が足りないのか、
結局同じところで足踏みしてしまう。
こんなこと、あるのではないか、
そのように思うわけです。
■『ベイビーステップ』が面白いところは、
主人公のエーちゃんが改善していることは、
別にものすごいウルトラCの必殺技ではなく、
ほんとうに”小さな小さな気付き”である、
というところ。
彼の、
【薄紙のような小さな学びを積み上げる】
ことのみを、ただただ
誰も真似できないような高回転で回し続け、
消化し、自分の血肉にしていく。
だから結果として驚愕するような成長をみせる、
ここに妙なリアリティがあるのです。
■漫画だろうが現実だろうが、
人の成長の繰り返しは、内省→練習→内省、
このPDCAサイクルにつきます。
1,内省し、気づきを言語化する。
↓
2,学んだことを繰り返し、血肉にする。
↓
3,小さな学びを積み上げていく。
これは、あらゆることに対する、
熟達のステップである、
そのように思います。
私も最近テニスなどで、
足踏みしてばかりですが、
結局、同じところをグルグル回っているだけであるため、
非常に考えさせられる物語でした。
繰り返しになりますが、
1,内省し、気づきを言語化する。
↓
2,学んだことを繰り返し、血肉にする。
↓
3,小さな学びを積み上げていく。
ココにつきます。
このサイクルを回しやすくするために、
・優秀なコーチ、先輩の存在、
・然るべき場の存在、
・練習量、実践量
などありますが、
原則としては、学びのPDCAを回し、
自己省察と、改善のスピードを高めていくこと、
このことであろうと、
改めて思った次第です。