価値を感じ、感じさせるためには”◯◯◯◯”が大切と心得よ
(今日のお話 2140字/読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は二件のアポイント。
7つの習慣、ならびに女性向け研修
「ビジョナリーウーマン」をご見学頂いた方と
今後の展開について、ディスカッションなどでした。
*
さて、本日は1点ご案内がございます。
年明けに人事・経営企画の方向けの大型イベントを開催いたします。
当たり前の話ですが「研修」は
ただのイベントで終わってしまっては、
意味がないと考えています。
研修がストーリーになり、
そして確実に「個人」の成長に繋がり、
そして、その「個人」が集団になることで、
”企業文化”すら高まっていく。
そんな姿を私たちは目指しております。
そのためにどのような考え方が必要なのか?
20年にわたって、
組織カルチャーづくりに携わってきたフランクリン・コヴィーが
「競争優位性の高い企業文化の創造」のために、
必要な考え方をお伝えさせて頂きます。
*
さて、ご案内で前置きがながくなりましたが、
本日のお話です。
昨日、たまたま銀座に訪れて、
かつ、先日たまたまコートが破れていたこともあり、
コートを購入いたしました。
買ったのは、バーバリーを日本でヒットさせた
三陽商会の「100年コート」というもの。
以前、お世話になっている三陽商会の方から、
そのモノづくりの熱いこだわりを聞いていたことから、
気づけば買っておりました。
あまり私はモノにこだわりがあるわけではないのですが、
”モノの価値”について、ふと思うところがありましたので、
今日はその話について、
「価値を感じ、感じさせるためには”◯◯◯◯”が大切と心得よ」
というテーマで、
思うところをご共有させていただきます。
それではどうぞ。
■今は何でも揃っている世の中です。
特に日本のクオリティなんて凄まじいものです。
電化製品だって、パッと見どれがいいかなんて全然わからないから、
一生懸命口コミを調べたり、価格ドットコムを調べたりします。
例えば、便器を買う時だって(あんまりないと思いますが)、
自動で便座が開くか or 開かないか、で選んだりと。
それはもう違いを生み出す方も、見分ける方も大変。
「その差は何か?」
「より良い方はどっちか?」と、
と血眼になって探しても、よくわからず、
結局「なんとなくこっちな気がする」というように選ぶ。
世の中の”売れる売れない”というのは、
既にそういったレベルの戦いになっているように思えます。
■そんな、”微妙な差”の戦いの中で、
どんなときに、人は圧倒的な価値を感じるのか?
その一つが、
「背景情報」
であると思います。
特にブランド品などでは、そうですよね。
先述の「100年コート」については、
ある知人の三陽商会の方から、
その会社の日本工場でモノづくりへのこだわり、
バーバリーというブランドを育てた当時の思い、
日本の高い縫製技術による日本のためのブランドづくり、
日本人による技術と歴史の積み重ね、
私は正直服にはあんまり興味がなく、
ほぼ”機能重視”なのですが、
そこにある
「受け継がれてきた意志」とか「背景情報」
には共感し、とても付加価値を感じ、
だからこそ、愛着を感じたし、
安心して買うことができた。
そう感じるのです。
■そして、ふと思ったことがあります。
これらの背景情報を知り価値を感じるというのは、
何も製品やモノだけでなく、
”「人そのもの」に対しても、同じことが言えるのではないか?”
ということなのです。
例えば、誰か、
自分が苦手な人がいたりとします。
その人はあまり口数が多くなく、
何を考えているかわからない。
苦手で、関わりたくないと思っていたけれど、
ふとしたきっかけで話すと、
”優しい父親”としての顔が見えた。
または、子供の頃苦労していたその人の歴史、
今に至るまで、もがきながら頑張ってきたキャリア。
例えば、そんな
”その人の「背景情報」”
を知ったとしたらどうか。
目に見えている表面的な物を越えて、
より身近に、その人の価値を感じられるのではないか、
そのように思うのです。
■目に見える部分、機能とか、肩書とか、
そういったものにとらわれがちな今の時代。
しかし、価値を感じるのは、意外と、
『目に見えない背景情報』
だったりするのではないか、
そう感じます。
今の世の中「プライベートに踏み込みすぎるな」、
なんて言われますが、その人の人間臭さ、
ある意味隙のようなものが見えたほうが、
より親近感が持てるように思います。
製品でも人でも、
そこに込められた、歩んできた道のりを知った時、
人はそれに価値を認めます。
というわけで、
働く上でも、生きる上でも、
【相手の”背景情報”を理解しようとし、
かつ自分の”背景情報”も理解してもらうよう努める】
そんなスタンスが、人間関係を含め、
繋がりの密度を濃くし、これまでの景色を違ってみせる
一助になるのではないか、
そんなことを思う次第です。
というわけで、もう、言うまでもありませんが、
”価値を感じ、感じさせるためには”背景情報”が大切と心得よ”
というお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。