成功と記憶の関係
(今日のお話 1504字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、2件のアポイント。
ならびに社内ミーティングなど。
また「7つの習慣」のプログラムをお伝えするための
”出張説明会”なるものを、
とある企業の人事の方向けに実施させていただきました。
皆さん、大変素敵な方で非常に楽しい時間でした。
(T社の皆様、ありがとうございました!)
そして夜は社内の方と久しぶりのサシ飲みなど。
*
さて、本日のお話です。
先日読んでいた
『目標設定練習帳』(著:リチャード・H・モリタ)
の中に、”人生の成功と記憶力の関係”について、
面白いお話が紹介されていました。
今日はそのお話を共有するとともに、
思うところを皆さまにお伝えさせて頂きたいと思います。
それでは、どうぞ。
■世の成功者を集めて、
インタビューした結果、
面白いことがわかったそうです。
それは、ほぼ例外なく、
「成功者は、記憶が良い」
ということでした。
「記憶が良い」というのは、
方程式を覚えている、とか、
歴史を詳しく知っていると、とか、
ビジネスのフレームに詳しい、とか
そういった類いのものではありません。
そうではなく、
「嬉しい、楽しい、悲しい、悔しいといった
”自分自身の過去の記憶”をよく覚えている」
という意味です。
■よく、「目標が大事」と言われますが、
その”目標”は当然、人により違います。
そしてその”目標”が何によって決められるかは、
自分自身の原体験、すなわち「記憶」にヒントがあります。
例えば過去の、
「学生時代の試合で負けて超悔しかった、いつかリベンジしてやる!」
「子供の時、ボランティアでいった自然体験が忘れられない。
いつか自分もこういった体験を提供する仕事をしたい」
「誰かを助けて、感謝されたことが嬉しかった。
もっと多くの、誰かの役に立ちたい」
そういった、自分の”原体験”が、
自分を形づくっていて、自分に影響を与えている。
そして、その記憶が鮮明であればあるほど、
今の自分に与える影響も大きい。
すると、そこから生まれる枯渇感、渇望感、
向上心、達成意欲なども、大きくなる。
結果、目標もリアルに作ることができ、
かつ、自分を突き動かす力も大きくなる、
そんなメカニズムがあるそうなのです。
■私が新卒の時入社した、
ワタミという会社の元社長である渡邉美樹氏は、
自叙伝において、
「”子供の頃、父の会社が倒産した。
もの凄く悔しく、社長になって
絶対に世の中を見返してやる”と思った」
と述べていました。
色々な意味で有名になりましたが、
”一世代で急激に伸び、大きな会社となった”という背景には、
もしかすると、渡邉氏の、
「幼き頃の枯渇感」
に原因がある、と言えるかもしれません。
■「成功者は記憶力がいい」
「成功者は執念深い」。
これが、幾つかの調査で判った、これらの事実。
これこそが、”成功と記憶の関係”を
表していると思われます。
では、この話を逆説的に捉えると、
どんなことが私たちに活用できるのか?
それは、目標設定などに、
大変役に立つと思うのです。
イメージとしては、こんな感じでしょうか。
『1,自分の記憶を整理し、
過去の原体験(悔しかった、嬉しかった、楽しかった)を整理する』
『2,記憶が整理されると、
「自分の目標」が見つけやすくなる』
『3,「自分の目標」が見つかると、
生き方の方向性が決まり、軸を持ち、
自分が望む方向へ人生が切り開ける可能性が高くなる』
すなわち、少し遠いようですが、
”記憶を整理すると、生き方の軸が見えてくる”
とも言えるのではないか、
そのように思うわけです。
■年末が近づいてきて、
「来年は、新しい目標を設定しよう!」などと
思われる方も増えてくる時期だと思います。
その「ベストな目標」を決める一助として、
少し離れているように感じるかもしれませんが、
敢えて、
『自分の記憶を整理する』
(=自分の過去を振り返り、棚卸しをする)
ということ、やってみると
効果的かもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。