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1041号 2016年12月20日

成功と記憶の関係

(今日のお話 1504字/読了時間1分半)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は、2件のアポイント。
ならびに社内ミーティングなど。

また「7つの習慣」のプログラムをお伝えするための
”出張説明会”なるものを、
とある企業の人事の方向けに実施させていただきました。

皆さん、大変素敵な方で非常に楽しい時間でした。
(T社の皆様、ありがとうございました!)

そして夜は社内の方と久しぶりのサシ飲みなど。



さて、本日のお話です。

先日読んでいた

『目標設定練習帳』(著:リチャード・H・モリタ)

の中に、”人生の成功と記憶力の関係”について、
面白いお話が紹介されていました。

今日はそのお話を共有するとともに、
思うところを皆さまにお伝えさせて頂きたいと思います。

それでは、どうぞ。

■世の成功者を集めて、
インタビューした結果、
面白いことがわかったそうです。

それは、ほぼ例外なく、


「成功者は、記憶が良い」


ということでした。

「記憶が良い」というのは、

方程式を覚えている、とか、
歴史を詳しく知っていると、とか、
ビジネスのフレームに詳しい、とか

そういった類いのものではありません。

そうではなく、

「嬉しい、楽しい、悲しい、悔しいといった
”自分自身の過去の記憶”をよく覚えている」

という意味です。


■よく、「目標が大事」と言われますが、
その”目標”は当然、人により違います。

そしてその”目標”が何によって決められるかは、
自分自身の原体験、すなわち「記憶」にヒントがあります。


例えば過去の、

「学生時代の試合で負けて超悔しかった、いつかリベンジしてやる!」

「子供の時、ボランティアでいった自然体験が忘れられない。
 いつか自分もこういった体験を提供する仕事をしたい」

「誰かを助けて、感謝されたことが嬉しかった。
 もっと多くの、誰かの役に立ちたい」

そういった、自分の”原体験”が、
自分を形づくっていて、自分に影響を与えている。

そして、その記憶が鮮明であればあるほど、
今の自分に与える影響も大きい。

すると、そこから生まれる枯渇感、渇望感、
向上心、達成意欲なども、大きくなる。

結果、目標もリアルに作ることができ、
かつ、自分を突き動かす力も大きくなる、

そんなメカニズムがあるそうなのです。


■私が新卒の時入社した、
ワタミという会社の元社長である渡邉美樹氏は、
自叙伝において、

「”子供の頃、父の会社が倒産した。
 もの凄く悔しく、社長になって
 絶対に世の中を見返してやる”と思った」

と述べていました。

色々な意味で有名になりましたが、
”一世代で急激に伸び、大きな会社となった”という背景には、
もしかすると、渡邉氏の、

「幼き頃の枯渇感」

に原因がある、と言えるかもしれません。


■「成功者は記憶力がいい」
 「成功者は執念深い」。


これが、幾つかの調査で判った、これらの事実。

これこそが、”成功と記憶の関係”を
表していると思われます。


では、この話を逆説的に捉えると、
どんなことが私たちに活用できるのか?


それは、目標設定などに、
大変役に立つと思うのです。

イメージとしては、こんな感じでしょうか。

『1,自分の記憶を整理し、
  過去の原体験(悔しかった、嬉しかった、楽しかった)を整理する』

『2,記憶が整理されると、
  「自分の目標」が見つけやすくなる』

『3,「自分の目標」が見つかると、
  生き方の方向性が決まり、軸を持ち、
  自分が望む方向へ人生が切り開ける可能性が高くなる』


すなわち、少し遠いようですが、

”記憶を整理すると、生き方の軸が見えてくる”

とも言えるのではないか、

そのように思うわけです。


■年末が近づいてきて、
「来年は、新しい目標を設定しよう!」などと
思われる方も増えてくる時期だと思います。

その「ベストな目標」を決める一助として、
少し離れているように感じるかもしれませんが、
敢えて、


『自分の記憶を整理する』
(=自分の過去を振り返り、棚卸しをする)


ということ、やってみると
効果的かもしれません。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。

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