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1030号 2016年12月9日

「今」を考えつつ、「未来」を考え働くことで、”差し馬型人生”を実現する

(今日のお話 1994字/読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日より愛知に来ております。
愛知にて、3件のアポイント。

そして岡崎の実家に帰り、
父母と団欒しつつ、食卓を囲みながら、
近況報告などしておりました。

ふと思えば、これまで
父とはそんなに話す機会がなく、
特に仕事の話はよくわからなかったため、
父の若かりし頃の仕事の話などは、
聞く機会がありませんでした。


ですが、偶然、父が
今の私ぐらいだった頃の話(30代半ば)を聞き、

「なるほど、参考になるな」

と思うところがありました。

本日は、

「「今」を考えつつ、「未来」を考え働くことで、”差し馬型人生”を実現する 」

というテーマで、思うところを
皆さまにご共有させていただきたいと思います。

それでは、どうぞ。

■私の父は、現在
自動車部品メーカーで働いています。

日本を名だたる自動車メガ・カンパニー

はなく、それらを支える
会社の下請けの一つとして
今なお、現役で働いています。


65歳になりますが、
現役で海外事業部担当の役員をしており、
普通のサラリーマンと比べても、
結構な厚待遇を受けているそう。


父の友人は、
役職を外れたり、
または定年を迎えたりしている中、
まだまだ現役で働いている彼。

一般的には引退を迎えるだろう年齢の中、
インドにいったり、
インドネシアにいったり、
タイにいったり、世界を股にかけて仕事をしているのは、
それなりに充実している部類に入るかと思われます。



そんな父に、
今日の立場に至るまでに経緯を聞くと、
興味深い話を聞くことができました。

それは、こんな話でした。


「25年くらい前だっただろうか。

 俺は絶対その時、
 ”これからはグローバルの時代だ!”と思って、
 会社に言ってきた。

 でも、小さな会社だったから、
 グローバルとか言っても全然反応がない。

 だから、会社にオーストラリア人の先生をよんで、
 勝手に英会話教室をやったり、他にも企画をしていた。


 そうしたら、社長から声がかかって、

 「海外事業室作るから、やってくれ」

 となった。他に”グローバルだ!”なんて言っている人はいなかったから、
 当然、俺しかいなかった。」


「結果、タイに工場を作って、
 タイの工場で安い人件費で、製品を作ることにした。

 日本の工場が不況で赤字の時に、
 タイの工場のお陰で、利益が出して、
 会社の赤字を消すことができた。

 だから、戻ったときは役員として迎えられたんだよ」


焼酎と発泡酒後からも借りつつ、
そのような”武勇伝(?)”を、
気持ちよさそうに話をしてくれたのでした。


それを聞いていた母も、

「30歳くらいまでは、父さんは
 ”未来がない、辞めたい”とばかり言っていたね。

 それをワタシが、子育てどうする?給料どうする??
 と辞めさせなかったね(笑)

 よくなったのはタイから戻ってきてからよね。」

と横でちょいちょいヤジを入れつつ、
相槌を打っていたのでした。


■この話を聞いて、
改めて父を尊敬するとともに、

「何が今の父の状況(=一般的に良いと思われる状況)
 を作りあげてきたのか?」

と考えました。

その時に思ったのが、
大きな要素の一つとして、


『今ではなく、未来を見据えた仕事をしていた』


なのだろう、そう感じました。


父は、現在は海外事業室で役員をしていますが、
元々は理系で設計の仕事が役割でした。

だから、別にわざわざ
「グローバルだ!」なんて言わなくても、
それなりの仕事はしていたし、
定時帰りで、定期昇給がある、
快適な暮らしは出来ていたと言えば、出来ていた。


しかし、その与えられた範囲を超えて、

”「先々こうなる」という予測をし、
 そのためのアクション起こしていた”

ことによって、
それまでの延長線上にないチャンスが巡ってきて、
花開くことができた。


そして、今では、
本当に超一流企業の同い年を追い抜く待遇で、
働くことができている、

という結果を得ることができたのでしょう。


■25年前と違って、
今は益々やることも、情報も増えており、
状況も違っているかと思います。


それでも、きっと
我が父の話から学ぶことがあるとすれば、


【「今」だけでなく「未来」を考えながら仕事をすることで、
 途切れることない価値を生み出すことができる】


ということではないか、
そう思うのです。



今のことに取り組むのは大事です。

でも、自分の未来を守るのは、
最終的には自分に責任があります。

だからこそ、

”「今」を考えつつ「未来」を考える”

という時間を習慣として身につけることが重要なのでしょう。


「7つの習慣」の
”第3の習慣 最優先事項を優先する”においても、


”『第ニ領域』=緊急ではないが、重要なこと”

(例/日々の勉強、未来に向けた投資、計画立て)


こそが、
長期・継続的に成果を上げる秘訣である、
といっています。



父がビジネスライフの前半、
ミゼラブルな(寂しい)ビジネスライフだったのが、
後半、競馬で急激に”差して”くる馬のごとく、
ぐいぐいと伸びていったのは「未来を考え行動していた」ことが、
他と圧倒的に違っていたようです。


ということで、

『「今」を考えつつ、「未来」を考え働くことで、”差し馬型人生”を実現する 』

こんなことを、
父の背中から学んだ次第です。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本日も皆様にとって素晴らしい一日となりますように。

【本日の名言】 どうせ考えるなら、
でっかく考えろ。

ドナルド・トランプ”

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