体験してもないのに評価をする”悪習慣”で、自らのチャンスが失われる
(本日のお話/2454文字 読了時間3分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日は、某製薬会社様の、
コンサルタント(のような方)を対象にした、
ヒアリングスキル向上の研修の2日目でした。
1回目から1ヶ月間時間を置いて、
そして復習&学んだスキルの応用、
ということの2回目。
なかなか皆さま苦戦しながら、
ロープレなど取り組んで頂いているご様子でした。
改めて思いますが、
「新しいスキル」というのは、
やはり聞いただけでスグできるようになるものではない、
ということですね。
自分のモノにするためには、
「理論の理解」→
「実践・練習」「実践・練習」「実践・練習」「実践・練習」・・・
という”量稽古”が圧倒的に必要である、
と改めて思った次第です。
*
さて、本日のお話です。
研修・教育に携わる人物として、
そして私自身、研修&教育が好きな人物として
よくよく思うのが、
「「学び」は事後的に訪れる」
という法則があると感じます。
今日はそのお話について、
思うところをお伝えすると共に、
”学びにおいて重要なスタンス”
について思うところと、
ご共有させていただきたいと思います。
タイトルは、
「体験してもないのに評価をする”悪習慣”で、自らのチャンスが失われる」。
それでは、どうぞ。
■研修を実施した時に思うこと。
例えば、「7つの習慣」の研修を、
ある企業の管理職(45歳くらい)の方に実施した時の話。
最初は、
「なんだよ、また研修かよ」
「7つの習慣?ああ、あの昔流行ったヤツね」
「読んだことあるし、知っているよ」
みたいなリアクションです。
ボルテージも、低め。
しかし、終わってみると、
「もっと早く受講しておきたかった!」
「ぜひ家族に共有したい」
「読んだときとは違う気付きがいくつも得られた」
「”理解してから、理解する”を実践したい」
というように、
『もっと早く知っておけば感』
がビリビリと伝わることが、
かなり多いのです。
もちろん、
全員が全員というわけではありません。
ただ、そのような方が、
往々にしていらっしゃる、ということです。
そして、これは多分、
「7つの習慣」以外の素晴らしい研修もそうだし、
素晴らしい本、小説、映画なども同じなのである、
と思うのです。
■私の場合もそう。
最近でも、それらを痛感しています。
それは、信頼する友人の勧めで
参加している、
「サムライ塾」
という私塾のこと。
友人がこの「サムライ塾」を紹介してくれたとき、
始めは正直、若干、ひいていました。
だって、そもそも名前が「”サムライ”塾」。
このグローバルな時代に、怪しすぎる。
武士道?
開会挨拶の時に、国旗を掲げている。
挨拶も「起立!礼!」と軍隊のよう。
そして声が、皆でかい。
こういうのを、
前時代的というのだろうか、
そんなことを思いました。
しかし、その塾の中で、
現在日本が抱えている有識者の本を読み、
未来に起こるであろう情報を知るのです。
例えば、この3ヶ月間で、
こんな本を読みました。
<外交問題系>
『2030年世界はこう変わる アメリカ情報局が分析した17年後の未来』
『中国4.0 暴発する中華帝国』
『自滅するアメリカ帝国』
<国内・国防問題系>
『憲法の涙』
『「沖縄問題」とは何か』
『沖縄が中国になる日』
『沖縄の不都合な真実』
『憲法と平和を問い直す』
『1500万人の働き手が消える2040年問題』
『日本最悪のシナリオ 9つの死角』
<日本の歴史系>
『葉隠』
『武士道』
『西郷南洲遺訓』
<売春問題系>
『公認売春宿』
『売春の社会史』
『売る売らないはワタシが決める』
『江戸の下半身事情』
<AI系>
『シンギュラリティは近い』
『エクサスケールの衝撃』
などなど。
これらの過去・未来・国内・国外の話を読んで気付いたのが、
「日本の歴史」
「日本の精神性・宗教観」
「近現代史」
「外交問題」
という一般教養について、
いかに自分が無知であり、無関心であったか、
ということでした。
そして「サムライ」という、
響きに対して、勝手な思い込みをしていた、
自分がいたことに、気がついたのでした。
■そして、これらの話から、何がいいたいのか。
それが、私が強調したいこと、
本日お伝えしたいことなのです。
それは、
『「学び」の価値は、参加して初めて、その価値を実感できる』
ということ。
例えば、
スカイダイビングをしたことがない人に、
その感覚を口頭で伝えようとしても伝わりません。
自分で飛ぶまでは、その価値はわからない。
まだ見たことがない映画に対して、
それを見た後の満たされた感覚を伝えようとしても伝わりません。
自分で見るまでは、その価値はわからない。
読んだことがない素晴らしい本について、
それを読んだ後の読了感のたまらなさは伝えようとしても伝わりません。
自分で読むまでは、その価値はわからない。
いくら「最高に良い学びの場だよ!」
と言われても、体験するまでわからない。
イメージしようと頑張っても、
自分が体験するまでは結局はわからないのです。
「研修」などの学びの場などは、
まさしく典型的な礼です。
受講するまで、そこで伝えている内容の価値は、
わからないのです。
つまり、一つの「学び」の原則として
【学びは事後的に訪れる】
ということがあるのです。
ゆえに、
”体験してもないのに、評価をする”悪習慣”があるとすれば、
それは、自らのチャンスを失わせている”
とも言いかえられる、
そう思うわけです。
■では、そのチャンスを減らさぬために、
どうすればよいか。
それは、信頼している人物から誘われた時。
また、自分の直感がピンときた時。
そのときには、
・とにもかくにも飛び込んでみること。
・その場で「参加」ボタンを押すこと
これらのことを習慣化、常態化すること。
そうすることが、
自分の視野を広げ続け、
しらない世界、感覚、問題を知り、
自分を磨き続けることになるのでしょう。
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ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。
繰り返しますが、
【学びは事後的に訪れる】
です。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。