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1022号 2016年12月1日

「感情」は理論を凌駕する

(本日のお話/1435文字 読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。

昨日は4件のアポイント。
先月、某製薬会社のMRの管理職の皆さまを対象に行った
リーダー研修「第8の習慣」の振り返りなどでした。

また夜は、現在個人的に通っている私塾にて、
来週末に控えたプレゼン発表の準備のため、
仲間と集まり模擬練習など。

何かとばたばたしている師走です。



さて、早速ですが本日のお話です。

最近よくよく思うのですが、
「物事を伝える」ときに、

”ロジック”はもちろん大事なものの、
”伝えることに関する想い”も、
それ以上に大事である、

と感じています。


本日は、ちょっと前に聞いた、
とある有名人の話を引用しつつ、

「感情は理論を凌駕する」

というお話について、
思うところをご共有させていただきたいと思います。

それでは、どうぞ。

■以前、マツコ・デラックスが出ていた、
何かの深夜の番組で、

「口ゲンカ」

をテーマに、彼(彼女?)が
こんな話をしていました。


「ケンカで理詰めで来る人がいるわよね。

私は理論的じゃないから、
そういう人理詰めみたいなことされると、
イラっとするのよね。

でも、スゴい理論・理屈で来ても、
『圧倒的な感情』があれば、
押し切れるものよね。

というか、理論を感情で打ち破りたいわよね。

「イヤなもんはイヤ!」って(笑)」


そんな話でした。

(詳細は違っているかもしれませんが、
 そんなイメージの話です)


■私も営業をする中で、
しばしば思うことがあります。

それはプレゼンの場面、
すなわち、”何かこちらの考えを伝える”ときのこと。

言っていることは、
ちょっとロジックがおかしかったり、
ストーリーが整っていなかったり、
理論・理屈が弱いとき。
(まあ、ダメなのですが 汗)


しかしながら、
その”理論・理屈”について多少の不足点があっても、
それ以上に、

「絶対、私の提案は役に立つ!」

と、心から強く思っている。

そんなときは、
不思議と伝わる、

そう感じるのです。


■感情>理論。


このことを表す、
面白い話があります。

それは、漢字の成り立ちのお話です。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

<知動・理動・感動のたとえ>


「知動」という言葉はない。

人は、何かを「知って」も動けない。
知識をいくら装填しても、それで、
「やろう!」と動かされることはないから。


「理動」という言葉もない。

「こうすべきだ」「こうしなければならない」と、
いくら理論や理屈を並べても、それだけでは、
「やろう!」と動く気にならない。


しかし、
「感動」という言葉は、ある。


何か人を動かすのか。
それは、「感情」である。

知識や理屈も大事。
しかし、結局は、心、すなわち感情が動き、
「こうしたい!」と強く思ったとき、感じた時に、
人は初めて動くことができる。

だから、感じて動く
『感動』という言葉だけが、
存在しているのだ。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


こんなお話でした。


■知って動く「知動」はない。
 理屈で動く「理動」はない。
 感じて動く「感動」という言葉だけがある。


これは、先程お伝えした、

・マツコ・デラックスの「感情で押し切る話」、

・私の営業での「理論が弱くとも想いで伝わる話」、

これらのことと
共通しているように思ったのです。


人は感情の生き物です。

だからこそ、
「感情が理論を凌駕する」
ということが起こるのでしょう。



「7つの習慣」でも、

人は目に見える
”能力面”だけでなく、

その人の持つ
”意図や誠実さ”を人は感じ取る

そんな話をしています。


想いは伝わるし、
想いがあるからこそ、人は動かせる。

そのことを、
改めて認識しておく事が必要なのだろう、
そのように思った次第です。


最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。

【本日の名言】 意見は最終的には感情によって決定され、
知性によって決定されない。

ハーバート・スペンサー”

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