「湯上り効果の罠」に気をつけよ
(本日のお話/1643文字 読了時間2分)
■おはようございます。紀藤です。
昨日日曜日は、土曜日に引き続き、
「サムライ塾」なる私塾の合宿に参加。
朝から本気のプレゼンの連続。
かつ本気のフィードバックの連続。
(「伝わらないとか」「わかってねえ」「全く響かない」とか 汗)
加えて、両日とも3時間ほどの睡眠。
この2日間で、10人の同期の仲間たちと、
とてつもないエネルギーを使いきりました。
ゆえにでしょうか。
「やりきった感」とでも言えるような、
心地よい感覚が残っています。
しかし、一方
人材育成に携わる者として、
同時に”危機感”も感じている今この瞬間です。
”危機感”というのは、
「気を引き締めなければ」という思い、
とも言えるかもしれません。
そして、今、
この時に浮かんでいる言葉が、
『「湯上り効果の罠」に気をつけなければ』
という言葉です。
本日はこの言葉について、
私自身が強く実感していることについて、
皆様にご共有させていただきたいと思います。
それでは、どうぞ。
■もう冬です。めっきり寒くなりました。
関東では、先週、雪も降りましたね。
そんな寒い日には、熱いお風呂に入って、
身体の芯まで温めたくなります。
加えて、さっぱりして、
お湯の熱さに暖められた身体は、実に心地よい。
ポカポカと火照り、
エネルギーも湧きあがり、
気分と高揚したりするかもしれません。
お湯で全身を洗い清めて、
「生まれ変わった!」そんな感覚を感じることも、
あるでしょう。
しかし、お風呂から上がると、
時間が経つにつれ、いずれ
「湯冷め」
します。
特に寒々しい冬の外界に触れ続けたとしたら、
それはもう、瞬く間に、「湯冷め」します。
■さて、この話から何をお伝えしたいのか。
それは、
【研修、トレーニング、イベント、あらゆることについて、
この「湯冷め現象」が起こる】
ということ。
私たちが研修をするときも、そうです。
3日間かけて「7つの習慣」の研修を実施します。
終わった直後の評価というものは、
手前味噌ながら100点満点中、90点は確実にとっています。
正直、かなりの高評価を頂き続けています。
参加者のコメントも、
「最高の時間だった」
「明日から活かしたい」
「変わるきっかけが掴めた」
そんな感想を残していただくことも、多いです。
それ自体は、良いことだし、
大変嬉しいことなのです。
■しかし、3日たち、
1週間経つと、どうか。
残念ながら、終わった後に比べ、
その熱量は、確実に”冷めていく”のです。
それこそ、
”熱いお湯に入って、冬の外界に触れ
急激に湯冷めする”
ように。
研修””という、熱い場(=お風呂)で熱くなった身体は、
終わって、外界の冷たい空気(=日常)に晒されると、
急激に冷えてしまう。
どんなにいい研修でも、
どんなに素晴らしいイベントでも、
悲しきかな、そういった
『湯上り効果』
なる特性を少なからず持つ、
そんな宿命を抱えている。
それが、現実だと思うのです。
当たり前ですが、
「結果」は、行動し続けなければ、変わりません。
瞬間最大風速のように、
その瞬間だけボルテージが高まっても、
変化は形にできないのです。
■では、どうすればいいのでしょうか。
そのために必要だと思うこと、
それは、
・盛り上がりすぎないこと。冷静に見つめること。
(=熱くなった身体は急激に湯冷めすると、知る)
そして、
・体が熱いうちに、次の一手を決め行動する
(=湯冷めする前に、形にする一歩をする)
ことである、そのように思います。
行動は行動によって促されます。
だから、湯冷めする前に、手を出すことで、
熱量は下がりすぎることなく継続できるものです。
盛り上がったとときに、
殻を破る行動を決め、宣言し、
そして勢いがある内に実行する。
盛り上がった陶酔感に浸らず、
日常を、粛々と、かつ真剣にできることをやる。
一瞬で過ぎ去る嵐の瞬間最大風速ではなく、
荒海に一年中吹き荒ぶ、力強き風になってこそ、
変化を体現することができるもの。
「サムライ塾」という、
最大に高揚する場に参加したがゆえに、
【「湯上り効果の罠」に気をつけよ】
こんな言葉をひしと感じ、
改めて気を引き締めた次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。