未来はわからない。 でも、ただ流れに身を任せてはならない。
(本日のお話/2159文字 読了時間2分半)
■おはようございます。紀藤です。
昨日祝日はテニススクールの仲間と共に、
テニスの団体戦の試合に参加。
ビギナーの戦いだったのですが、
決勝で惜しくも敗北。
一日たった今も、
非常に悔しい想いが胸の奥に居座っております。
「あの時、こうしておけば」
終わってみれば、
そう感じるところばかりで、
もっと考えて、出来ることを考えて
臨むべきだったな、
と反省しております(汗)
また、現在通っている私塾の「サムライ塾」の仲間と、
今週末にある発表に向けて
「21世紀の日本の大問題を考える」
というなかなか壮大なテーマについて、
飲みながら打ち合わせ。
*
さて、本日のお話です。
先述の、
「21世紀の日本の大問題を考える」
というテーマを考える上で
いくつかの本を読んでいます。
その中で、
タイトルがものすごーく暗いのですが、
参考図書の一つとして、
『日本の最悪のシナリオ 9つ死角』
(財団法人:日本再建イニシアティブ)
という本を読んでいます。
タイトルからして、
重たいことが書かれていることは、想像に難くありませんね。
その名の通り、
描かれている「最悪のシナリオ」が
生々しく、リアルなのです。
本日はこの本から学んだ、
「未来はわからない。
でも、ただ流れに身を任せてはならない」
というテーマについて、
思うところ、皆さまにご共有させていただければと思います。
それでは、どうぞ。
■かの有名な、
「マネジメントの発明者」と称される、
ピーター・ドラッカー氏。
彼は、彼自身が予測した未来が、
あまりにも当たることから、
実は、ドラッカー氏は、
「最高の未来学者」
とも呼ばれたそうです。
そんな彼は、こんな話を言っていたそうです。
「未来など誰にもわからない。
しかしながら、その前提で、
未来を予測するには、
1、すでに起こったことの結果を見ること。
2,自分で創造すること、
この2つしかない」
と。
■”すでに起こったこと”
を観察すると、それがもたらす未来が見えてくる。
遅かれ早かれ、
現実に起こる大きな未来の変化を読み解く鍵は、
今、この瞬間に水面下で起きていること。
ドラッカー氏は、
それらの兆候を
“すでに起こった未来”
と呼んだのでした。
さて、冒頭でご紹介した、
『日本最悪のシナリオ 9つ死角』。
この本は、
””今、水面下で起きている現実の問題を放置すると、
悲観的に進んだ場合、どんな未来が考えうるか?””
について、識者による見解、
これまでのデータ、事例、統計を元に想像して、
ストーリーとして書かれています。
先ほどのドラッカーが言った、
””すでに起こったことを観察すると、
それがもたらす未来が見えてくる””
と言う話ですね。
例えば、少子高齢化問題。
それに伴う、社会保障費の問題。労働力不足。
放っておくと、いずれツケを払わされるであろう、
未来の若者たちの怒りが爆発する可能性は、大いにある。
また、財政問題。
よく「国の借金が、とんでもないことになっている」
なんてニュースが流れています。
もし将来、日本が信用を失うと、
国債金利の上昇、急激な円安、物価の上昇、
そして、私達の生活レベルでは、
スーパーの輸入にんじんが100円→150円になる、
仕事がなくなる、海外でクレジットカードが使えなくなる、
そんな可能性も、ある。
他にも、外交、医療、災害などでもそう。
有事の際(例/震災、パンデミック、北朝鮮崩壊)
など起こった場合、どう対応するか、どこまで対応するかについて、
決まらずに先送りしている制度が、
””見えないところ””で、膨大に存在しているのだ、
そして、
”すでに起こっている未来の不安な要素”
を放置した場合、どうなるのか、
そんな話を、
『日本最悪の9つのシナリオ』
では論じていたのでした。
■人も組織も、悲しいもので、
「何かまずい気がするけど、
緊急ではないから、まあ、後で考えよう」
と、問題を先へ先へと、
先延ばしにしてしまう傾向があるようです。
「あの企画書、作らないといけないな」
と思いつつ、先延ばしにしてしまう。
今の仕事について、
「自分もどこまで続くかわからない」と、
不安を抱えつつ、ただそこに所属してしまう・
「タバコ、お酒、このペースでやっていたら、
いい加減、やばいよな」
と思いつつ、止められない。
などでしょうか。
このことは、
ドラッカー風に、そして、厳しく言えば、
『”すでに起こったこと”が見えているにもかかわらず、
見ぬふりをして、スルーをしている、
ということなのでしょう。
■未来はわからないものです。
でも、
”放置したらこうなる可能性が高い”
という未来予測はできるのです。
だから、ドラッカーは、
その兆候を読み、
未来を次々に言い当てられました。
そして、情報化が進んだ今、
一般の私達も世界についてある程度その兆候は
学ぶことができるし、
また自分自身の仕事やプライベートについても、
立ち止まって考えて見ると、なんとなく、
「このままいくと、ヤバイ気がする」
というのは想像できるように思います。
繰り返しますが、未来はわかりません。
でも、だからといって、
ただただ、流れに任せてしまっては、いけない。
願わない未来が起こった時に、
後悔するのは自分です。
最高の未来に常になればいいですが、
残念ながら最悪のケースが起こることは、
歴史が証明しています。
変化の激しい現代だからこそ、
「あらゆるケース」に、今一度向き合い、
真剣に考えてみること、大切なのではないか、
そう、ひしと思った次第です。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今日も皆さまにとって素晴らしい1日になりますように。