最も苦痛な仕事
■おはようございます。紀藤です。
最近読んだある本で、
「最も苦痛な仕事」
について書かれていました。
そのお話から、
「仕事のモチベーション」について思うところがありましたので、
本日はその内容を一つ共有したいと思います。
■「最も苦痛な仕事」。
これを、昔どこかの刑務所で、
刑罰として使っていたそうです。
その内容は、こんな話でした。
”受刑者に石を運ばせ、
運び終わったら、また元の場所に戻させる。
そして戻したら、また運ばせる、
ということを延々と繰り返しさせる”
至ってシンプルな作業。
(受刑者には”仕事”と呼ばせていた、とのこと)
■一見、何かをしている風だけど、
全く意味がないことを、
延々と毎日毎日させられるわけです。
受刑者は思います。
「自分は何をやっているんだろう・・・」
「この作業に、意味はあるのだろうか・・・」
どうやら人は、このように
「意味がない」と感じる行為をさせられた時に
人間性をおとしめられたように感じるようです。
そして、その結果、
無力感、虚しさ、辛さなど
負の感情を感じる生き物である。
このように言えるのではないか、と思います。
■実際の私たちの仕事では
「石を運び、戻す」
ということはありません。
しかしながら、
仕事をしている人の一部からは、
こんな声を聞くことがあります。
「こんな書類の整理に、何の意味があるんだろう・・・」
「繰り返しの毎日に、果たして意味があるのだろうか」
と。
これは、きっと行為は違えども
”「意味がないこと」をしている”
と思った時点で、
先ほどの”石運び”のように、
その仕事に対して、
大なり小なり苦痛を感じている、
とも言えるのかもしれません。
つまり、どんな仕事であれ、
その仕事に、
【意味づけ】
をすることができなければ、
私たちはモチベーション高く、
主体的に行動することは難しいようです。
■「7つの習慣」では、
【第二の習慣 終わりを思い描いてから始める】
において、
「人生の終わりに、大切な人に何と言われたいか?」
を考えましょう、と言います。
そして、そこから逆算して、
・仕事で何をしたいか、
・家庭でどうありたいか、
・友人関係の中でどうありたいか、
を考えましょう、と言います。
この行為を通じることで
「自分の価値観」(=意味があると思うこと)
が明確になるようです。
「仕事に意味があると思えるか」
というのは、その仕事自体が何か、ということもありますが、
そもそも自分自身の中で、
【どんな仕事に”意味”を感じるのか】
という問いかけに対して、
明確でなければ、意味づけをすることもできない、
とも言えるのかもしれません。
■少し抽象的な話になってしまいましたが、
仕事には「意味」を感じることが大切。
そして、「意味」を感じるためには、
そもそも自分が何に意味を感じるのか。
より主体的に、楽しく働くことを目指すのであれば、
このことに向き合うことが大切なのでは、
というお話でした。