相手と自分は違う。 だから・・・
■おはようございます。紀藤です。
先週の話ですが、「7つの習慣」が
ワールドビジネスサテライトに取り上げられました。
現在、注目されている企業研修の一つ、
ということでご紹介頂きました。
「まんがでわかる 7つの習慣」も65万部を超え、
注目されていると感じます。
私としては、大変嬉しい限り。
■そんな「7つの習慣」の昨今の勢いなので、
私からすると、
「そこら中で7つの習慣を見るなあ!」
と日々感じます。
しかしながら、営業に行った際に、
初めて合う方に「7つの習慣を知っていますか?」
と聞いてみると
「7つの習慣?知らないなあ・・・」
という人も、実際多くいます。
不思議なことに、
同じものが目に入っても、
その捉え方は人によって全く違うようです。
■例えば、
同じような通勤経路で、
同じような会社に努めていて、
同じような1日を送る2人がいたとしても、
彼らの目に映る情報はそれぞれ違います。
同じ電車に乗ったとしても、
ある人は
「モテる!ジャケの夏コーデ」というファッションの情報が気になる。
ある人は
「2週間で10キロダイエット成功!」のジムの情報が気になる。
ある人は、
「山手線内のラグジュアリーマンションOPEN」の高級住宅の情報が気になる、
というように、
人によって全然違ってくるわけです。
そして、このことは
私たちに多くの影響を与えているのではないか、
と思うのです。
■しばしば組織、友人関係、
また家族の中でさえ、
「あの人とは合わない」
「考えていることがわからない」
という人間関係の擦れ違いで人は悩みます。
このことは、
古今東西あらゆる場面で
見受けられるように思います。
そして、このような悩みの根源は、
”【自分と相手は、物の見方が違う】という前提”
を意識していないがゆえに
起こっているのかもしれません。
■「7つの習慣」では、
世の中にある、『不変の原則』の一つとして、
【パラダイム】
という言葉を紹介しています。
「パラダイム」とは、「物の見方・考え方」のことです。
同じものを見ても、
見る視点が違う、気になるポイントが違う、
このことは多かれ少なかれ、
どんな関係でも起こる事実です。
自分と全く同じということは、
ありえない、と言っても過言ではないでしょう。
■冒頭の話に戻りますが、
「7つの習慣、いい本だから知ってほしい!」
と私がどれだけ思い、伝えたとしても、
それはあくまでも私の思い。
人は人で、また違う視点があるかもしれない。
そしてそれはまた一つの事実。
「相手と自分は違う」
と心のどこかに前提として思い、
「だから、
相手の反応がどうであれ、
(良い意味で)あまり過敏に反応しすぎない」
とすることで、
というぶれない自分になれる、
また相手を寛容に受け止めることができるヒントになるのではないか、
と思う次第です。