働きすぎると、アホになる
■おはようございます。紀藤です。
「働きすぎると、アホになるよ。」
これは、日本GEのHRリーダー、
LIXILグループ副社長である、
『人事のプロ』として有名な八木氏が、
社員の方に行っていた言葉だそうです。
■彼はグローバルカンパニーで、
膨大なるビジネスパーソンを見てきた中で、
”「最高にパフォーマンス」をあげる人は、
働きすぎていない”
ということに気が付いたそうです。
人はマシンではないので、
”ひたすら24時間稼働し続ければ、たくさん成果が出る”
という単純な存在ではありません。
怒涛のように集中して働く期間も
必要なときもありますが、
もしマシンのごとく、
「働くこと」「目の前のことに集中するだけ」が
長期的に当たり前になってしまうと、
どうなるのでしょうか。
”自分の経験の中で、
浅く物事を見て解決をしようとする、
視野の狭い人間になってしまう”
結果になる、と八木氏は述べます。
そんな状態で、
がむしゃらに頑張って、
24時間フル稼働をして、
知識労働社会の中で、
高いパフォーマンスを上げられるのだろうか。
その答えは
想像に難くないのではないでしょうか。
■さて、では、
「最高のパフォーマンスを出す人」は
どんな特徴があるのでしょうか。
先ほどの内容とは真逆で、
・自分の暮らしや家族を大切にする
・人生を豊かにする時間を大切にする
・経験を幅広く生かす時間を設ける
というように、
人間としてバランスを保ち、
自らをメンテナンスし続けることで、
継続的に成果を出すことができるそうです。
■「7つの習慣」では、
【第七の習慣 刃を研ぐ】
において、先に挙げた話のように、
「バランスを大切にする」
ということが、
”継続的に成果を出し続けるための、人生の原則である”
と述べています。
人は、仕事でお金をもらえればいい存在ではなく、
様々な欲求、様々な側面があります。
・家族との関係をよくしたい
・職場の関係をよくしたい
・新しい知識を得たい
・お金が欲しい
・人と繋がりたい
・運動をして健康を維持したい
・社会に貢献をしたい
・リラックスしたい
・自分の視野を広げたい
・もっと休みたい
などなど。
お金だけあればいいだけでなく、
知性も、精神面も、人間関係も、
それぞれが絡み合い、
私たちの力、やる気を引き出しています。
仕事に本気で取り組みながらも、
【人には様々な欲求があり、
「人としてのバランス」を保つことで
パフォーマンスを上げ続けることができる】
という事実は、
忘れずにおきたいものです。