価値観を共有することが、メンバーを繋げる接着剤になる
■おはようございます。紀藤です。
最近、朝起きてから着替えての30分を
読書タイムにする習慣を始めました。
実用書などは夜読むよりも、
朝の方が、頭が働き、3割増しのスピードで読めます。
とてもおすすめです。
今日はそんな読んだ本の中から
「グローバル化」についてのトピックを一つ、
共有させて下さい。
■『価値観を共有することが、メンバーを繋げる接着剤になる』
LIXILグループの藤森社長が、
「グローバル競争」で勝ち残るための条件として、
雑誌で答えた際のコメントです。
今、グローバル、グローバルと、
至る所で聞くようになりましたが、そもそも
「グローバルの環境で、組織が成果を上げるための条件」
とは何なのでしょうか。
この点について、少し考えたいと思います。
■藤森社長曰く、その一つは、
「チームのパフォーマンスを最大化することである」
このように述べていました。
少し考えればわかりますが、
このことは国内、国外問わず、
どんな環境下でも同じことだと言えるでしょう。
敢えて言うならば、
グローバルという枠組みで考えた場合、
【「多様な人材がいる」という前提】
で「チームのパフォーマンスを最大化する」ことについて、
考えなければいけない、ということでしょうか。
■「多様な人材がいる」とは、
その言葉通り、
・仕事の仕方
・宗教観
・文化背景
・優先順位
・ワークライフバランスの考え・・・
あらゆることに認識が違っている人々が
働く組織である、ということ。
だから放っておけば、
それぞれ行きたい方向は違ってくるので
皆がバラバラの方向に向かい、
チームとしての力が分散してしまう。
だからこそ、
チームのパフォーマンスを最大化するためには、
組織としてどちらに向かえばよいか、
という「共通の目標」が必要になる。
その「共通の目標」が、
すなわち【企業の価値観】であり、
これを全員が「大切だ」と認識することで、
皆のベクトルが一つになり、
力を一点集中させることができ、
結果、組織として高いパフォーマンスを発揮することができる。
だから、
『価値観を共有することが、メンバーを繋げる接着剤になる』
ことがグローバル競争で勝つために、
重要なことではないか、
このようなお話でした。
■多くの企業では、必ずと言っていいほど、
『企業理念』
『ビジョン・バリュー』
などが掲げられています。
しかしながら、
実際のところ、
「なぜ企業理念があるのか」
「企業理念は、組織にとってどんな意味があるのか」
について考える機会は、
意外と少ないのではないでしょうか。
先に藤森社長が述べていたように、
・「組織は、チームのパフォーマンスを最大化しなければならない」
そのために、
・「多様な人材が、ベクトルを合わせなければいけない」
そのために、
・「共通の目標(すなわち企業の価値観)を共有することが重要」
という考えは、
何もグローバルを目標にしている会社だけでなく、
あらゆる組織において、当てはまる考えだと思います。
■何事にも、意味があるもの。
変化の激しい世の中だからこそ、
つい忘れがちな、
「価値観」
に立ち戻って考えてみることが、
軸を作り、力を高めることに繋がるのかもしれませんね。