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283号 2014年5月2日

「まあ、いけるだろう」に潜む罠

■おはようございます。紀藤です。

昨日は久しぶりに終日社内。

前からやろうと思っていた、
進めているプロジェクトの説明会資料の作成など、
社内業務に集中していました。

資料の作成は、
半分ほど仕上げていたので、

「まあ、あと少しだし、すぐに終わるだろう」

と、高を括っていたのですが、
実際やり始めると、前回気付かなかったような
色々なアイデアが湧き上がるのです。

「あれもいいな、これもいいな!」

と、どんどん考えを広げていくうちに、
どんどんパワーポイントは増えていき、
そうして作り終わってみれば、
時間内で伝えきれない膨大な内容になっておりました・・・


■結局、せっかく作ったパワーポイントを削除し、
大幅に構成しなおすことに(汗)

もし最短距離で進めば、
3分の2どころか、
半分の時間でできたはずの内容。

なぜ今回に限って、
このような、どつぼに嵌ってしまったのか。

反省していたところ、
その理由は、

【始める前の、「知的創造」が雑だった】

という一点に集約される、
と気が付きました。


■ちなみに、
”知的創造”というのは、
「7つの習慣」で語られている言葉です。

”第二の習慣 目的を持って始める”において、

【知的創造は物的創造に先立つ】

という原則があります。

すなわち、

”どんなものでも実際に形にする(物的創造)前に、
頭の中で思い描くこと(知的創造)が必要になる”

という原則です。


■例えば、

家を建てる場合も、
実際に木を切り、組み立て始める前に、
設計図を詳細に、それこそミリ単位で作ってから作らなければ、
よい家はできません。

もし雑な設計図で家をつくったら、
途中で計画はストップ、
または無理やりつくっても潰れてしまうでしょう。

そして、これは、

・プレゼンの実施
・プロジェクトの実行
・営業アポイントの準備
・1日の計画

など、仕事のあらゆることにも
同様に当てはまります。


■本腰を入れてやるときは、
誰しもが、気合を入れて、
ばしっ!と計画を立ててやると思いますが、
昨日の資料作成のように、

「まあ、いけるだろう」

という、見切り発車をしがちな時こそが、
一番危ないのかもしれません。

”知的創造の質” が ”物的創造の質”に影響するのは、
それが大きいことでも、小さいことでも同じ。

だからこそ、どんな状況であれ、

”よいアウトプット(短く、質が高く)を残すためには、
事前の【知的創造】が欠かせない”

という原則を頭に置いておき、
実際に手を動かし始める前に、
ノートなり、メモなり、
【家の完成図】なるものを
詳細までこだわってから取り掛かることが、
結局は最短距離になるのでしょう。

当たり前の話ですが、
初歩的なミスからの学びでした。


■今日のお話は、

・企画書作成で、すぐに終わるはずのものが
 とんでもなく時間がかかってしまった。
 その理由は、「計画が雑だった」から。

・「7つの習慣」では”知的創造は物的創造に先立つ”
 という原則がある。

・これは”知的創造”、すなわち、
 実行前に頭の中で、詳細に、カラーで思い描くことが、
 実際の”物的創造”すなわち、アウトプットの質に影響する、という話。

・大きいことは、気合を入れて計画をするが、
 小さいことは「まあいけるだろう」で見切り発車をしがち。

・しかしながら、”知的創造の質” が ”物的創造の質”に影響するのは 、
 それが大きいことでも、小さいことでも同じ。

・だからこそ、よいアウトプット(短く、質が高く)を残すためには、
 事前の【知的創造】が欠かせない”という事実を常に頭に置いておくのが大切。
 
という内容でした。


今日も皆様にとって素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 仕事においては
最初が最も肝心である。

                プラトン

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