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265号 2014年4月7日

いい人ね、いい人ね、ほんとはどうでもいい人ね

■おはようございます。紀藤です。

大学では入学式。
ニュースで大学の入学式をやっていて
ふと、私の大学時代の友人のことを思い出しました。

今日はその彼の話から想い出した、
ある教訓について。


■彼の名はユキマサ君といい、
元野球部の非常にモテる人でした。

恋愛に対して、
強いポリシーを持つ彼の口癖は、

「男はいい人になったらいけんのよ」

飲み会の席でも
「いい人どまり」になった男の話がでると、

「いい人ね♪ いい人ね♪ ホントはどうでもいい人ね♪」

とコールをして、
決めきれない男たちに、
お酒を煽っていました。

彼曰く、女性方の
「〇〇くんって、いい人だよね」の本音は
「〇〇くんって、(どうでも)いい人だよね」である、
というのが彼の持論で、

もし相手と特別な関係になりたいのであれば、
「いい人と呼ばれては決していけない」
と、彼は強く、強く主張していました。

その場にいた当時の女性たちは、
肯定はしていませんでしたが、
きっと「たしかにそうかも…」と思っていたのではないか、
と思っています。


■今となっては懐かしい思い出ですが、

実はこの、
「いい人 = どうでもいい人」
という図式は、
ビジネスにおいても同様に成り立つように思います。

私たちのセミナーでも
「信頼されるビジネスパーソン」
「大切なことを任せられる人物」
になるためには、

【根も葉もある人間になる】

ことが重要である、と伝えています。

「根」とは「人格」のこと。

誠実・正直・勇気など、その人の姿勢の部分で、
先ほどの話で言えば「いい人」という言葉が当てはまります。

そして
「葉」とは「能力」のこと。

プレゼン能力・専門知識・課題解決能力・問題把握能力など、スキルの部分です。
実際にソリューションを提供する部分。


■「成果」を出すことが求められるビジネスにおいては、
ユキマサ君が「女性は、いい人なだけでは満足しない」というのと同様に、
「いい人」なだけでは、足りないのでしょう。

その人がいくら「いい人」でも、
求めている課題に対して、
応えられる能力を持っていなければ意味がなく、
「いい人」なだけの営業で、
提案が貧相なものしかできなければ、選ばれないですし、
「いい人」なだけの上司で、
困ったときに解決してくれる能力がなければ、信頼されない、
これが現実なのでしょう。

「いい人 = どうでもいい人」

とならないように、気を付けたいものです。


■今日のお話は、

・大学時代のモテる友人、ユキマサ君が言った。
 「いい人」になってはいけない。
 女性は「いい人」でなく「刺激」を求めている、というのが彼の持論。

・そして、「いい人」だけではならない、
 というのは実はビジネスでもそう。

・「いい人」な姿勢があるだけで、
 与えられた課題を解決できないとするならば、
 最終的には選ばれないのだろう。

・だからこそ、姿勢の部分は大切にしながらも
 「スキル」も磨き続けることが大切なのではないか。
 
という内容でした。


今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 男は天下を動かし、
女はその男を動かす。

              山本五十六

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