「他人の形式知」を活用する
■おはようございます。紀藤です。
関東では本日が、桜の一番の見頃のよう。
新入社員の皆さんにとって、ふさわしい1日です。
消費増税の初日でもありますが(汗)、
本日も楽しくいきましょう。
■さて、今日のお話は、
タイトルに興味が沸いて手に取った
『ゼロ秒思考』という書籍から学んだ、
「生産性」についてのお話を一つ。
■私も企業様に研修で訪問させて頂いている中で
「生産性」という言葉は、
非常に旬なキーワードだと感じることが非常によくます。
ワークライフバランス、
時間管理など、
根幹にあるものはこの
「生産性の向上」
に他ならない、と思います。
しかしながら、
工場などの製造現場では
「生産性」は1円単位で計算され、厳しくチェックされるものの、
通常の職場では、あまり気にされていません。
「もっと効率よくやれ!」と叱責されることはあっても、
「生産性を高めるために具体的にこれをしなさい」
と的確な指示や管理をされることはあまりない。
だから結果として、
出来る人はいつも即断即決、
逆に、出来ない人はぐるぐる考えが回って元の場所に戻る、
生産性は低いまま、
こんなことが起こりがちなのが、
知識労働現場の現状である。
そんな話が述べられており、
私も大いに納得してしまいました。
■そもそも「生産性」とは、
”同じ時間内で、より大きな成果を出す”
ということです。
だから、
”情報収集→全体像の把握→仮説検証→代替案”
のサイクルが一定時間内で、
より高速に回すことができれば、
基本的に「生産性」は上がる、
このコツを身に付けることがポイントである、
と話は続きます。
■では、どうやったら「生産性」があがるのか。
その一つの方法として、
【「メモ書き」の効能】
を筆者は主張します。
メモ書きとは読んで字のごとく、
A4の用紙に書いて、書いて、書きまくること。
考えたことを考えっぱなしにしないことで、
・全体像の把握
・堂々巡りを避けられる
・アイデアが浮かぶ
・要点が分かる
・仮説を立てやすくなる
・思考が深まる
・色々な視点から物事が見やすくなる
などの効能がある、といいます。
これを繰り返すことで、
思考の筋肉が鍛えられ、
アウトプットの「質」と「スピード」が高まり
即断即決の「ゼロ秒思考」に近づいていく、
そんな話が述べられていました。
(ちなみに、少し前にもお伝えしましたが、
メモ書きは私も多用しています。
そして、気持ちの整理にも非常に効果的です)
■ただ、だからといって、
「みんな、メモ書きをしましょう」
ということではありません。
恐らく、納得できるところ、できないところ、
何か気に食わない、など
人により受け取り方は様々。
しかしながら、このような本や
誰かが考え抜いたアイデアは、
【暗黙知を、形式知に昇華している】
ことは間違いありません。
誰もがなんとなく知っていること、大切だと思う事を
整理し、言葉にし、再現性を持たせてくれている。
私が強く思うのが、
この「他人の形式知」を利用しない手はない、
ということです。
■私達が考えることは、
「生産性」以外にも多くのテーマがあります。
一つ一つ、自分で見つけていたら、
時間がいくらあっても足りません。
だからこそ、
【他人の形式知をうまく活用する】
こと、大切にしたい
と改めて思う次第です。
■今日のお話は、
・ゼロ秒思考という本を読む。
「生産性」について書かれている本。
・生産性とは知識労働社会では管理をされていない。
だからコツもわからない。
・この生産性を高めるヒントが「メモ書き」にあるという。
メモ書きにより、頭が整理され、
アウトプットの質とスピードがあがる。
・だから「メモ書きをしよう」、というわけではないが、
このような「他人の形式知」を自分に取り入れることで、
効果的に学習することが可能になる。
・学ぶことが多い中で、「他人の形式知」をどう取り込むのか、
を考えることは大切なポイントではなかろうか。
という内容でした。
今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。