「1時間で完成する企画書」と、「1日で完成する企画書」をわけるもの
■おはようございます。紀藤です
この4月から「7つの習慣」が
筑波大学の自由科目に組み込まれることになりました。
(もちろん、単位も取得できます)
内容は「グローバルリーダーの養成講座」として。
筑波大学は、文部科学省が進めている
「グローバル人材育成推進事業」の採択校全国40校の1校として、
グローバル人材の育成をテーマにしています。
”グローバル人材のマインドセット”を
グローバルスタンダードの「7つの習慣」で学ぶ、
いう意図で自由科目に選定されました。
ぜひ、学生さんにも「7つの習慣」を通じて、
良質な学びをお伝えしたい、と心から思います。
これからが楽しみです。
■さて、今日のお話は
「知的創造の大切さ」について、
考えたことを共有したいと思います。
私は今回のメルマガが259号目。
毎日書き続けているわけですが、
日によって、
「書き上げるのに時間がかかるとき」
と
「すぐに書き終わるとき」
があります。
■それを分けるものは何か。
これは、「書き始めるときの状態」にあると
ある時に気がつきました。
”書き上げるのに時間がかかるとき”は、
「あまりアイデアがでないけれど、とりあえず書くか」
とぼんやりした状態で書き進めます。
ぼんやりとしか決まっていないと、
どんどんかけるのですが、後半になると
高い確率で迷走します。
文章っぽくなっていますが、
何が言いたいのかわからない。
時間管理のことから始まっていたのに、
いつの間にか「思いやり」の話になっていたり。
意味不明なわけです。
だから、消して、書き直す。
その結果、無駄に時間がかかることになります。
■逆に、「すぐに書き終わるとき」は、
言いたいこと、話のつなぎ、終わり方など、
細かい部分まで詳細にイメージができています。
つまり、
【書き始めるまでの間で勝負は決まっている】
といえます。
■「7つの習慣」では
”知的創造は物的創造に先立つ”
という原則を紹介しています。
これは、
「何かを作るためには、
先に”頭の中で形にしてから”でないと、
実際に作ることができない」
という、言われてみれば当たり前の事実。
そして、
「”頭の中で作ったもの(=知的創造)”の質が
くっきりはっきりできているほど、
”実際の成果物”(=物的創造)の質も高まる」
ことに繋がります。
■私のメルマガなどは、まさしくそう。
何となく書き始めて、
「なんか出来てきた気がする」としても
殆どの場合、これは大きな罠。
「知的創造」が綿密にできていないと、
振出しに戻るケースが、非常に高いのです。
だから、
・何が一番伝えたいのか?
・どうやって話を始める?
・話のつなぎ部分は?
・オチはどうする?
などを詳細に、
カラーでイメージしてから始めることができたときは、
短時間で迷走することなく書き終えることができます。
■そして同様に、
ビジネスパーソンの多くが関わる、
・企画書作成
・プレゼンの準備
・スピーチの準備
・プロジェクトのスケジューリング
・1日の計画
なども「知的創造の質」により、
”内容のクオリティ”や、”作成のスピード”に
大きな影響が及ぶのでしょう。
「1時間で完成する企画書と、
1日かかっても完成しない企画書」
の違いを考えるとすれば、
その原因は「知的創造の質」が
カギを握っているのかもしれません。
複雑な内容ほど、計画に時間をとること。
ぜひ心がけたいものですね。
■今日のお話は、
・メルマガを書くにあたって、
迷走する時、またはすぐに書き終わるときがある。
・その違いをわけるものは
書き始める前に「知的創造」が綿密にできているかどうか。
・何となくのち的創造でスタートしても、
結局つじつまが合わなくなったり、
迷走して書き直すことになる。
・これはあらゆる知的労働のシーンであてはまる。
企画書、プレゼン、スケジューリングなど。
・複雑な内容ほど、「知的創造」を詳細に行うことで、
実際の「物的創造」の質・スピードに大きな影響を与える。
という内容でした。
今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。