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258号 2014年3月27日

上位5%の営業が持つ共通点

■おはようございます。紀藤です。

先日は、私達セールスチームで、
「ヘルピング・クライアンツ・サクシード」
という営業研修を受講。

”顧客とWin-Winの関係を築くセールスの極意”
ということで、セールス・トレーニング全米ベスト20に
選ばれたトレーニングです。

ほぼ全員受講済みで、
もちろん、その内容は理解しているつもり。

ですが、再度学んでみると、
自分が出来ていないことがあることを痛感。

やはり、
「知っている」と「している」の間には
大きな、大きな壁があると肌で感じました。

日々精進ですね。

さて、その研修の講師から、

「上位5%の営業に共通する項目」

という内容で面白い話を聞きました。

本日はそのお話を一つ。


■売れる営業には、色々な要素があるそうですが、
共通するスキルとして

【難しいことを、簡単に言える】

営業が、優秀であることが多いそうです。

しかしながら、
「難しい話を分かりやすく話す」というのは、
実はとても難しい。

その実際の例として有名な池上彰さんの
エピソードを講師は紹介していました。

彼が「こどもニュース」で、
東京オリンピックを説明するにあたり、
「東京と大阪の間を走る新幹線」
という話をしたときのこと。


■その池上さんの説明の後、
子供から質問が来たそうです

子供いわく、
「”東京と大阪の間を走る新幹線”ってなに?」
池上さんは、
一瞬「?」だったようです。
練りこんで考えて、丁寧に、
わかりやすく説明したつもりですから当然かもしれません。

ですが、よくよく聞いてみると

・そもそも東京と大阪の場所がわからない(地図でイメージできない)
・「間」を走るとは”垂直に走る”のか、”平行に走る”のか
 イメージができない

という理由だったそう。


■この話で教訓を感じるのは、

【自分が「当たり前」と思うこと
 は必ずしも相手の「当たり前」とは限らない】、

ということ。

「東京と大阪くらい知っているはず」

しかし、それは本当にそうなのか。

そして同じように、私たちも
「これは当然」と思っている

・業界用語や、
・カタカナ言葉、
・概念・考え方

などを何気なしに使い、伝えた気になっているのかもしれない、
そんなことを考えさせられました。


■「7つの習慣」では
人は【パラダイム】を持っており、
それぞれが違った見方をしている、
と言います。

そしてこの「パラダイム」のズレが、
コミュニケーションの障害を起こしているケースも
少なくありません。

トップセールスがお客様に選ばれる理由は、
”難しいことを分かりやすく話す”ことで、
このコミュニケーションのズレを調整できるからなのかもしれません。

自分が「当たり前」と思っていることは、
本当に相手にとっても「当たり前」なのか。

「かみ合わないなあ」
と感じた時には、考えてみるとよいかもしれませんね。


■今日のお話は、

・トップセールスの共通点は
 「難しい話を分かりやすく話すこと」。
 しかし簡単なようで難しい。

・池上彰さんはわかりやすく話す第一人者だが、
 それでも子供に伝わらなかった。
 
・その理由は「自分の知っていて当たり前」が
 「子供にとっての当たり前」ではなかったから。

・コミュニケーションのズレとは、
 この見方の違いによっておこるもの。
 
・トップセールスをトップセールス足らしめているものは
 このコミュニケーションのズレを調整できるからかもしれない。

・かみ合わないときは、自分にとっての「当たり前」を
 疑ってみると効果があるかもしれない。

という内容でした。


今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。

【本日の名言】 人の視点に立って考えるまでは、
本当に自分の立場から
一歩動いたことにはならない

                ジョン・アースキン

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