世界のトヨタはやっぱりすごい
■おはようございます。紀藤です。
世間では3連休。
皆様は充実した時間を過ごされましたでしょうか。
ちなみに、私は3連休にドラマを見ました。
TBSで土日に放映されていた
「リーダーズ」というドラマです。
トヨタの歴史を元にしたストーリーで
トヨタがいかにして世界No1の自動車企業になったのかを
史実に基づいた人間ドラマとして描いたものです。
私も出身が愛知、かつ父も
トヨタ関連の自動車業に従事していますので、
何だか身近に感じてしまいました。
■さて、トヨタですが、
元々は自動車の会社ではなく、紡績の会社でした。
1933年、自動車事業が始まるのですが、
ドラマの中では、
佐藤浩一扮する主人公:愛知佐一郎が、
(トヨタ自動車創業者 豊田喜一郎氏がモデル)
仲間たちを新事業へ巻き込んでいくという形で、
自動車事業への転換が描かれます。
佐一郎は多くの人を巻き込み、
自動車の研究に身を捧げます。
関わる仲間たちも、
その思いにこたえるように、
朝から夜中まで働き続けいます。
皆、肉体的には疲れ、ボロボロの状態。
知識も技術も、何もない。
それでも希望を失わず、
思いの炎を燃やし続け、自動車づくりに没頭します。
■そんな中、自動車に反対する周りの人が
ある社員に尋ねました。
「何故、そうまでして、常務(佐一郎)に付き合える?」
その社員は答えます。
「常務と一緒に働けることが、誇りなんです。
彼と一緒に、”国産の自動車を作る”という夢を、追いかけたいのです。」
と。
ドラマの中の佐一郎は、
誰よりも強く、誰に否定されようとも、
”日本人のための自動車を、日本人の手によってゼロから作りあげる”
という大きな夢を持ち、
たとえ、どんなに逆境でも、
「自動車産業が日本の未来を作る。誰かがやらねばならない」
という強い信念のもと
そして想いを、社員全員に発信し続けました。
そしてその後も、
多くの苦難が訪れる中、
志高いリーダーとして夢と社員に向き合い続ける、
そんなストーリーが描かれていました。
■私はドラマのタイトル
「リーダーズ」ともあるように、
この話を見ながら、
「リーダーシップ」について
思いをはせていました。
逆境の中、諦めたくなる中でも、
なぜ従業員は彼についていったのか。
『7つの習慣』の著者、
スティーブン・R・コヴィー博士も、
「偉大なリーダーシップには要素がある」
としています。
その内容をまとめた、
『第8の習慣』という書籍によると、
偉大なリーダーの一つの要素として、
偉大なリーダーとは、
【方向性を示す】
ことを実行している、述べます。
「方向性を示す」とは、
リーダーがビジョンを語り、
この船がどこへ向かっているのかを力強く示す、
ということです。
先に述べた「リーダーズ」の中の佐一郎は、
自動車事業の「方向性」を常に示し続け、
社員の心に火をともし続けました。
■この話のモデルになった
豊田喜一郎氏は、
小説や文献の中でしか知りえません。
しかしながらきっと、
ドラマで描かれていた以上に素晴らしい人物だったということは、
想像に難くありません。
でなければ、
知識も条件も何も整っていなかった状態から、
世界に台頭する企業に名を連ねることなど、
決してできなかったでしょう。
■物も豊かになり、不自由をすることもなくなった今、
夢を語ったり、方向性を示したりする必要性が、
以前よりも少なくなっているのかもしれません。
しかしながら、人は
「仕事の意義」を感じられたら、
より本気で頑張れるもの。
それはいつの時代でも
変わらないように思います。
だからこそ、上に立つリーダーとは、
「なぜ何のために」という
ビジョンを掲げ、奮起させることが大切なのだろうな、
と「リーダーズ」を観ながら
改めて感じた次第です。
いいドラマでした。
■今日のお話は、
・トヨタを元にしたドラマ「リーダーズ」を見た。
・豊田喜一郎を元にした佐一郎は、
どんな逆境でも反対する人がいても、
「日本人の手で国産の自動車を創り上げる」
というビジョンを掲げ続けた。
・そしてその思いを発信し続けた。
・「偉大なリーダーには要素がある」という。
その一つが【意義を見出す】ということ。
・これは方向性を示し、なぜ何のために仕事をしているのか、
「私たちの船」はどこへ向かっているのかを示すこと。
・豊かな時代になり、以前よりも
「大きなビジョン」を掲げなくとも大丈夫な世の中かもしれない。
・しかし意義を感じてこそ、より充実して、
本気で働けるもの。
・こんな時代だからこそ、リーダーはビジョンを掲げ、
メンバーの心に火をともすことが大切なのではないか。
という内容でした。
今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。