「そもそもの目的」は、成功のバディ
■おはようございます。紀藤です。
週末は「7つの習慣Outdoor」研修プログラムの
ブラッシュアップのために富士河口湖へ。
たくさんの方に、実際にご体験頂きました。
ご協力頂いた皆様、ありがとうございました!
■改めて感じるのですが、
「研修を作る」とは、本当に難しいものです。
研修の中では名前が知られている「7つの習慣研修」ですら、
スタートしてから、20年近く常に変わり続けています。
時代に合わせて何度も改変をし、
現在は「7つの習慣 3.0」(バージョン3)。
これからも変わり続けることでしょう。
■ちなみに、研修開発の裏話ですが、
実は「研修の形を作るだけ」であれば、
そんなに難しくありません。
「とりあえず色々詰め込んで、
”それっぽい研修”を作る」
ことであれば、世の中に転がっている、
様々なものを詰め込んで、伝えればいいだけ。
しかしながら、
「参加者が感動して、心から活かしたいと思う研修」
を作ることは、非常に難しいと言われます。
・全体のストーリー設計
・洗練された講師の言葉、
・研修の伏線、裏のメッセージ、
・研修に集中できる環境、
などなど、
考えることは山のようにあり、
かつ、ゴールというものもない。
「素晴らしい研修を作るには大変な労力が必要」
一方、「”研修っぽいもの”をつくるのは簡単」。
こんな状況ですから、乱暴に言ってしまえば、
「それなりのところで妥協をする」
ことの方が簡単なわけです。
(注:7つの習慣Outdoorでは絶対にしません!)
■そして、このようなことは実は、
私が今回感じた研修以外でも、
様々なシーンで起りうることではないでしょうか。
例えば、
・新しいプロジェクトの企画
・大切なプレゼンの資料作成
・自分自身のダイエットの目標
など。
始めは成功させるために、
素晴らしいゴールを描いていた。
しかし、実際にやってみると、
予想以上に難しかった。
でも一応形にはなっており、
まあ100点ではないが80点くらい。
だから、達成が難しいという理由で、
「まあ、こんなもんだろう」
「まあ、平均値以上いったからいいか」
「見栄えがいいから、良しとしよう」
と思ってしまう。
実は、結構起こりがちなのかもしれません。
■もちろん、このことが
全てのシーンで悪いとは思いません。
時間やスピードが最優先されるときも当然あります。
しかしながら、
「本当は素晴らしいゴール」
を思い描いていたのに、
【ゴールの基準を、
達成が難しいからと言って安易に下げる】
ということは、
避けるべき事だと思うのです。
「自らの目標を下げることで、ゴールを達成した感じ」
になっても、恐らく自分が満足いく結果、
は生まれないことはいうまでもないでしょう。
そしてそれは、誰にとっても本意ではないはず。
■「7つの習慣」では、
「第二の習慣 目的を持って始める」という
習慣の大切さを伝えています。
これは、平たく言えば
【そもそもの目的を考えましょう】
という意味も含まれます。
そもそもの目的とは、
・今回の研修開発を通じて、何を達成したかったのか
・今回の企画を考えるにあたって、どんな結果を生みたかったのか
・今回のダイエットを通じて、どんな自分でいたかったのか
そして、ひいては、
・自分はそもそも人生でどんな結果を生みたいのか
という話にもつながります。
■私達の研修開発の例も、
「ただ、それっぽい研修の形を作ること」
は目的でもなんでもありません。
そもそもの目的とは、
「研修を通じて、人に気付きを与えること」。
だから、今回の例で言えば、
それを追求し続けることをやめてはいけない、
と強く思うのです。
私自身、日々の誘惑や忙しいことに、
「まあ、いいか」と思ってしまいがちですが、
そんな時に
【そもそもの目的を忘れない】というキーワードを思い出すこと。
そして、どんな時でもこの言葉を大切にし続けることで、
一歩ずつ、【そもそもの目的・目標達成(成功)】が近づいている、
感じる次第です。
「そもそもの目的を忘れないこと」と「成功」とは、
切っても切り離せないパートナー【バディ】のような存在。
そんなことを考えた週末でした。
■今日のお話は、
・「自分でイメージした、素晴らしいゴール」とは
多くの場合、達成が難しい。
・そんな中だと「それっぽく見える、それなりのゴール」
で妥協してしまいがち。
・しかし、「それなりのゴール」で落ち着くことが、
自分が求めていた「そもそもの目的」なのだろうか。
・それなりのゴールに目標値を下げれば、
初めに思い描いた「素晴らしいゴール」を達成することは難しいだろう。
それは本意ではないはず。
・「7つの習慣」で、第二の習慣 目的を持って始める、というように、
そもそもの目的、ゴールを見失わないこと。
そして安易な妥協をしないことが大切なのではないか。
という内容でした。
今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。