仕事っていうのは、二階建ての家みたいなものだ
■おはようございます。紀藤です。
昨日から、2度目の
「7つの習慣 3日間公開コース」が開催。
わざわざ静岡からお越し頂いた人事の方と
コース終了後に、
「新卒の教育」について語り合いました。
(Kさん、ありがとうございました!)
色々な話で盛り上がったのですが、
その中の一つの話で、
最近の新入社員には、特に
「自らの目標を持つ大切さ」
を理解してもらいたい、そんな話を語らいました。
ちなみに、7つの習慣公開コースにおいても、2日目で、
「自らのミッションステートメントを考える」
というワークがあります。
というわけで(?)
今日のテーマは、
「目標を持つ大切さ」について。
■先日読んだ直木賞受賞の小説、
『下町ロケット』において、
「目標を持つこと」(夢を持つこと)
の大切さについて考えさせられるシーンがありました。
そのシーンについて、
(ネタバレがない範囲で)少しだけご紹介いたします。
”(ある社員が不正を働き、辞める、と言ったとき。
社長が社員に向かって口を開く)
「お前、働くってことについて真面目に考えたことがあるか」
「俺はな、仕事っていうのは、
二階建ての家みたいなもんだと思う。
一階部分は、飯を食うためだ。
必要な金を稼ぎ、生活していくために働く。
だけど、それだけじゃあ窮屈だ。
だから、仕事には夢がなきゃならないと思う。
それが二階部分だ。
夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、
飯だけ食えても夢がなきゃつまらない。
お前だって、ウチの会社でこうしてやろうとか、
そんな夢、あったはずだ。
それはどこ行っちまったんだ。」
(後略)”
■この前後の文脈が伝えられないのが非常に残念ですが、
この、
”飯だけ食えても、夢がなきゃつまらない”
というフレーズに、心を動かされる感覚を覚えました。
もしかすると、
「そんなの綺麗事だ」とか
「今の環境じゃそんなの無理だ」とか
様々な異論・反論もあるかもしれません。
でも、出来ることなら
「飯も食えて、夢も持っている」
に越したことはないでしょう。
とは言いながら、忙しい毎日。
その結果、自分ができることや、やらなければいけないことだけに
集中しすぎて(飯だけ食えている状態になって)
”自分は、本当は何がしたかったのか”
”どんな人になりたかったのか”
を全く考えられなかったり、
または完全に見失ってしまったら(飯だけ食えて、夢がない)
長い目で見たら、殺伐とした毎日になってしまうようにも思うのです。
■「7つの習慣」では、そのような、
自分のなりたい姿、夢・目標などを表した言葉を
【ミッションステートメント】
と呼んでいます。
これは、先の『下町ロケット』の話で言えば、
「こうしてやろう、とかいう夢」
に近しいものでしょう。
人に言えば笑われるものかもしれないし、
今は実現不可能のような内容かもしれない。
でも、それを思い出すと、
何だかやる気が湧いてきたり、
原点を思い出せる。
そんなものを掲げて、
定期的に思い出すことができれば、
少なくとも、
「夢、どこへいっちまったんだ」
とはならないのでしょう。
青臭い表現かもしれないですが、
やっぱり「夢」は大切。
元気の源。
そう、思えてなりません。
後記:
ちなみに『下町ロケット』はあの「半沢直樹」の作者が書いています。
ものすごーく面白いです。まだ読まれていない方、機会があればぜひ。
■今日のお話は、
・新人への教育で「目標が大切」という。
そして、そのような「自分自身の目標」とは、
新人だけでなく、効果的な人生を送ろうとする全ての人に大切な要素である、
と「7つの習慣」研修では言う。
・小説『下町ロケット』では、
仕事は二階建ての家のようなものだ、という。
飯(一階)だけ食えて、夢(二階)がなくてもつまらない。
・とはいえ、忙しい毎日だと、
やるべきことやできることにばかり集中しがちで、
意識をしないと、二階部分(夢)を忘れてしまう。
・だからこそ、忘れがちな「夢」というのは、
どんな形であれ思い出せるようにしておき、
(例えばミッションステートメントなど)
定期的に見直すことが大切ではないだろうか。
という内容でした。
今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。