二兎を追う者は一兎をも得ず
■おはようございます。紀藤です。
昨晩は、弊社に新しい仲間が入社したので、
その歓迎会がありました。
自社のことを持ち上げるのも何ですが、
素晴らしい人格と能力を持っている方。
一層気が引き締まる思いです。
刺激って、大切ですね。
さて、「新しい仲間が入った」
ということで思い出されたのが、
私が昔働いていた飲食店での出来事。
本日もそこで学んだ気付きを、
一つ共有いたします。
■ちなみに飲食店は人で成り立つ商売です。
私が働いていた当時は
出店ラッシュということもあり、
「人」の入れ替わりも非常に激しい状況でした。
新しく人(アルバイト・社員)が来るたびに
キッチンリーダーの私は、
新しく入るメンバーに色々な事を教えていました。
営業が始まる前に、朝礼があるのですが、
当時やる気に溢れていた私は、
日々熱く「今日の課題」について語りました。
「今日は揚げ物の提供を早くしましょう。
また、料理はきれいに盛り付けましょうね。
あ、それから、ヤマ(品切れ)を失くすよう。
ちなみに、ホールも危なくなったら手伝いにいきましょう。
あと、声も大きくね!」
その時は良かれと思って、
皆に声をかけていたのですが、
なぜだか、営業が終了しても一向に良くなる気配はありません。
そんなやり方で続けていたある日、
偶然来店し、それを聞いていた
優秀なエリアマネージャーが、私に言いました。
「熱く、たくさんメッセージするのはいいけど、あれじゃダメだ。
【言う事は一つか二つ】にしないと、何もやってくれないよ」
と。
■この当時の私の教訓は、
あらゆることに当てはまります。
日々、私たちはやることが多く、
目指すべき目標も多いものです。
しかしながら、
「戦略の実行」について述べている著書
『戦略を実行できる組織、できない組織』において、
そんな現状に警鐘を鳴らしています。
それは、
「やることが多すぎると、結局どれもできない」
という事実。
そしてこのような現状は、
多くの組織に当てはまる、と言います。
熱く、エネルギーが溢れている人ほど、
あれもこれも、とやりたくなってしまうものですが、
脳のCPUは限られていると言われています。
だから、たくさん狙うと、エネルギーが分散されてしまい、
“二兎を追う者は一兎をも得ず”のごとくなってしまうそうです。
【戦略は、本当に大切な一つか二つに絞って行動する】
色々言い過ぎて、何が大事かさっぱりわからない、
当時の私の朝礼みたく、ならないように。
結果を出すために、改めて気を付けたいですね。
■今日のお話は、
・飲食店で働いていた時の話。
色々話をしすぎて、結局伝わらなかった。
・エリアマネージャー曰く
「大事な事は一つか二つに絞らないと、やってくれない」。
・戦略を実行することについて触れている著書では、
多くの組織が「色々やろうとし過ぎて、何もできない」
という現状がある、という。
・私たちの脳のCPUは限りがあるため、多くを狙うほど、
エネルギーが分散し、一つも達成できなくなる。
・結果を出すためには、まず大切な一つにフォーカスすることが大切なのでは。
という内容でした。
今日も皆様にとって、素晴らしい一日になりますように。