ソチ・オリンピックで学ぶ、「礼」の大切さ
■おはようございます。紀藤です。
ソチオリンピックが始まりました。
選手たちの洗練された、
かつ人間離れした動きを見ていると、
「人はこんなことができるんだ」と驚きを隠せません。
その中でも特に私が気になる競技が、
「スノーボード スロープスタイル」。
新しい種目として今回から取り入れられた競技です。
私もスノーボードは結構好きで、
ちょこちょことやっていました。
だからかもしれません。
以前、無謀にも大きなキッカー(いわゆるジャンプ台)に挑戦し、
結果、顔面から落下。鼻血だらけになる、
という偉業を成し遂げたこともあります(恥)
(それ以来、二度と挑戦しなくなりました・・・)
さてそんな話は置いておいて、
そんなスノーボードにおける日本のホープ、角野友基選手(17)。
彼の競技内容が、
とても印象的でしたので、
本日はその内容を共有したいと思います。
■ちなみに、角野選手(17)は、
インタビューによるとこんな経歴の持ち主だそう。
・8歳の頃にスノーボードに出会う。
・11歳の時にプロのスノーボーダーになる。
・2012年に北京で行われたAir&Style BEIJINGで、日本人で初の優勝。
・2013年にスペインで、スノーボード・ワールドカップスロープスタイルで初優勝。
11歳の時に、既にプロになり、
第一線で記録を出してきた実力派。
だからこそかもしれませんが、
若さと勢いもあり、しばしば
「生意気だ」
と揶揄されることもあったと言われます。
■そんな彼ですが、
競技の最後に日本式にお辞儀をしていました。
その真意はわかりません。
ですが、それを見ていて
ふと彼があるインタビューで答えていた
「彼が大切にしていること」
の話を思い出しました。
彼がまだスノーボードを始めたばかりの頃
ある今でもお世話になっている先輩から、
「周りの人への感謝を忘れてはいけない」
と彼に対して言ったそうです。
彼の周りは、同様に
芸能人やスポーツ選手など若くして活躍した若者がいました。
その結果、いわゆる「天狗」になっている人もいたそうです。
そんな時、彼はその言葉を思い出していたそうです。
■これはあくまでも私の印象ですが、
「実力の世界」
といわれる競技の世界、または芸能界などでも、
長期にわたり活躍している人は、何かしらの形で
「礼」を重んじているように思います。
「実力の世界」とはいっても、
一つの競技に関わる人は数えきれません。
競技を支える運営関係者、
サポーター、トレーナー、仲間、先輩、後輩、
そしてライバル。
恐らく、何かしらの形で
選手たちに「成長の機会」や「挑戦の舞台」などを
用意してくれているのは言うまでもないでしょう。
このような関わる方々の応援なくして、
「自分さえよければよい」という姿勢を持ち続けたとしたら、
そのような「機会」を効果的に活用することは難しい。
結果、長期的・継続的に成果を出し続けるのは
もしかしたら難しくなるのではないだろうか、
そんなことを考えました。
あの偉業を成し遂げたイチローも、
記録を残すためではなく
「いかに観客を楽しませるプレーをするか」
ということを大切にして、ここまで来たそう。
またチームメンバーとの関係も、
とても大切にしているそうです。
彼が世界中から、応援され、
その期待に応えるべく素晴らしい実績を残した、
もし本当に一人だったら、出来ただろうか、
とも思うのです。
■「7つの習慣」において
長期継続的に成果を上げ続けるためには
「自立」の次のステップとして「相互依存」がある、
と述べています。
「自立」とは、
自分自身の人生に責任を持ち、
自らの目標を掲げ、それに向けて歩んでいけること。
それだけでも素晴らしいですが、
さらなる高みを目指すためには
「相互依存」、いわゆる「協力」が必要になってくる、と言います。
一人で出来ることは限られている。
しかし、誰かと協力したり、関わり合うことで、
より大きな成果を生むことができる。
今回のオリンピックを見ていて、
個人競技や実力の世界でさえも、
そのような「人との関わり」を感じずにはいられませんでした。
とすると、チームや組織で働き、
成果を求めるとすると、それ以上に「礼」というものを
大切にする必要があるのかもしれません。
日々の努力を重ねながら、
謙虚に、感謝の気持ちを忘れない。
生きる上で、大切な姿勢だと思った次第です。
■今日のお話は、
・ソチオリンピックが始まった。
新しい種目「スノーボード スロープスタイル」
で角野友基選手(17)が出場した。
・彼は11歳の時にプロのスノーボーダーになった。
実力もあり、日本で初めて国際大会で優勝という若手実力派。
・そんな彼は 競技の最後にお辞儀をした。
真意はわからないが、あるインタビューでは
ある先輩から「周りの人への感謝を忘れてはいけない」
と言われたことを大切にしている、と語った。
・スポーツや芸能界は、実力の世界。
しかし、よく長期的に活躍している人は周りへの配慮も忘れない、という話をしばしば聞く。
活躍し続けるためには、トレーニングや観客など第三者の力も必要だからなのであろう。
・「7つの習慣」では、自分で自分の人生に責任を持ち、
目標に向かって自ら進めることを「自立」と呼ぶ。
しかし、より大きな成果を求めるのであれば「相互依存」
を目指さねばならない、という。
・実力の世界、個人競技ですら、広い視野で見れば関わるのかもしれない。
組織やチームで働く人は特に意識をして
「感謝の心」「人と協力する大切さ」を意識する必要があるのでは。
という内容でした。