白鳥のように美しく、そして醜く。
■おはようございます。紀藤です。
昨晩、都内では雪が凄かったですね。
暖かくなったり、寒くなったり、
変わりやすい気候ですので、皆様、
体調にはくれぐれもお気を付け下さいませ。
さて最近の私の状況ですが、
新しい活動、今後に向けた種まきなどを含め、
何かとばたばたとしています。
日々、大好きな「ビジネスのノウハウ」を元に
自分なりに最大限の工夫をしているものの、
「果たしてこのやり方が正しいのだろうか」
と迷うことも、ちょくちょく(というか結構)あるのです。
そして、
「もっと効率よく、成果を上げる方法もあるのではないか」
「無駄な行動をしているのではないだろうか」
と深く考え、分析し、立ち止まる。
しかしながら考えすぎると立ち止まる時間が増えて、
フットワークが重たくなる・・・
そんなことが、しばしば起こっているな、
と最近の自分を分析してふと気が付きました。
■「これはいかんな」と違和感をもっていた時、
ふと私の昔の上司の言葉を思い出しました。
その上司は、当時私が飲食店で働いているとき、
大手飲食チェーンで、最年少でスーパーバイザーになった
いわゆる「スーパー店長」と呼ばれる人。
そんな彼が、私が社会人1年目の
ある忙しい土曜日のピーク後に、
いつものごとくスマートに仕事をこなしながら言いました。
「俺は、『白鳥』みたいなもんだ」
「?」という感じで、
どういう意味かを聞くと、上司は続けました。
「白鳥は水の上に顔を出している姿は、優雅に見えるだろう。
でも、水面下では必死で、足で水をかいていて、全然優雅じゃない。
『出来る人』って、みんな、そんな感じだよ」
と(自信満々な感じで)言いました。
確かに、その上司は
店舗業務だけでなく、
新しい店の立ち上げ、不振店の改善、
店長の教育に、社員のフォローと、
非常に多くのことをこなしていたのにも関わらず、
常にスマートに見える人でした。
しかし、実際はスマートに見えているだけで、
【日々、自分で決めたできることを、
愚直にジタバタしながら取り組むこと】
に集中しているだけなんだ、
というのが彼の持論でした。
結果として、いくつかの分野で成果が上がり、評価され、
「彼は効率よく、スマートに仕事をしている」
というイメージが出来るから、
「本当はジタバタしている」なんて
表面的に関わっている人は思わない。
でも、彼が意識している、
本当に一番肝になる成果を上げるポイントは、
【出来ることに対して、愚直にジタバタすること】
なんだ、と、彼はまだ新人の私に、
(やっぱり自信満々な感じで)伝えてくれました。
■さて、人生・ビジネスにおいて、
長期継続的に成果を上げるヒントである「7つの習慣」においても、
【影響の輪に集中する】
ことが大切である、と述べています。
「影響の輪」とは、自分が影響を与えられることを言います。
もし「影響の輪」に集中すれば、
周りに影響を与えうる事柄が増えて、
自分の影響力も拡大する。
そんな概念を説明した言葉です。
乱暴に言ってしまえば、
「やれることをやりましょう」
の一言で済みます。
しかしながら、本当に優れた、
抜きんでた成果を出すことを望むのであれば、
その言葉の裏にある意味、
【「影響の輪」(=自分に出来ること)を考えて、かつ
白鳥のバタ足のように、出来ることを愚直にどんどんやる】
くらいのスタンスが必要なのではないでしょうか。
■昔から「言うは易し、行うは難し」
と言いますが、まさしくその通り。
考えたことを、どんどん発信し、
実行してこそ、価値が生まれる。
色々と考え、立ち止まりたくなる日々だからこそ、
「あの美しく優雅な白鳥でさえも、水面下ではみにくくバタついているものだ」
と奮い立たせ、常に足を動かし続けたいものだ、
と思う次第です。
■今日のお話は、
・考えすぎると、立ち止まりがちになる。
もっと良い方法はないか、と考えると行動が減りがちになる。
・昔のある上司は「出来る人はスマートに効率よく見えるけど、
往々にしてジタバタ出来ることをやりまくっているんだ」という。
・「7つの習慣」では【影響の輪】(=自分に出来ること)に集中をすること
が大切である、という。言葉で言えば一言の心理。
・しかしその概念と共に、自分にできることをどんどんやる、
ジタバタでも行動に移していく、という愚直なスタンスがあることで、
成果とは上がっていくものなのではないか。
・だからこそ変にスマートに、と考えるよりも
「優雅で美しい白鳥でさえも、水面下ではみにくくバタ足でもがいている」
くらいのスタンスで物事に挑戦する姿勢が大切なのではないか。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。