メールマガジン バックナンバー

219号 2014年1月29日

最高でなければ、最速を 。

■おはようございます。紀藤です。

企画書作成など、普段より
頭を使うお仕事が多い数日です。

私の場合、職種が営業ということもあり、
どちらかというと「行動量」を大切にしています。

以前の職場では
「1日電話100件」などを日課にしていました。

「1日電話100件」をしようとすると、
1本あたり3分として300分あれば大丈夫だから、
5時間くらいかかるだろう、と計算ができ、
ある意味楽なのですが、
「アイデアを考える」場合は少し違います。

アイデアに限界はなく、時間を意識しなければ、
「いいかも」と思うものはどんどんでてきて、
いくら時間があっても「きりがない」わけです。


■「成果を出す人は、どのようにしているのだろう」と考えていた際、
サイバーエージェントの藤田社長が言っていた、
ある言葉を思い出しました。

それは、

【最高でなければ、最速を】

という言葉。

藤田社長の仕事のこだわりとして、
「最高か最速」を掲げているそうです。

もし時間をかけるのであれば、最高のものを創る。
そうでなければ、最速で出す。

「なるほど」と思うと同時に、
このような判断基準を持つことは
私達の仕事を助けてくれるのではないか、
と思いました。


■「7つの習慣」でも
【時間管理のマトリクス】という、
タイムマネジメントに関わるお話が出てきます。

その中で、

第一領域 … 緊急かつ重要
第二領域 … 緊急でないが重要
第三領域 … 緊急だが重要でない
第四領域 … 緊急でもなく重要でもない

というようなフレームで
「自分の活動」を考えることが、
重要なことにフォーカスすることを助け、
良質な結果を生み出す、

と述べています。

緊急で重要なもの(第一領域)は対処する。

緊急でないが重要なもの(第二領域)は時間を投資する。

そして、緊急でないもの(第三領域、第四領域)は、削る。

このようなことを、
行動する前に、常に判断をし続けて、
【重要事項を優先する】ことが大切だ、
といいます。


■私たちは日々色々なことがあります。

上司やお客様の声、
締切、
トラブル対応などなど、
様々な意見によって、

「緊急なのか、重要なのか」

という自分で決めていたはずの判断軸も、
時に揺らいでしまうこともあるでしょう。

そんな時に、先に上げた藤田社長のように、

【最高か、最速】

というような
「判断基準」を一つ持っておくことで、

「この企画は、最高にすべきなのか」(=第二領域として時間をある程度投資すべきなのか)
「この企画は、(最高でなく)最速でやるべきか」(=第一領域として1時間と決めてやるべきか)

という軸ができ、結果として、
「そんなに大事じゃない企画書に1日もかけてしまった」
という悲しいことを避けられるヒントになるのかもしれません。

もちろん「最高か最速」というのは、
一つのアイデアではありますが、

【何が重要で時間をかけるべきで、何が時間を節約してやるべきか】

を常に考えることで、
無駄に仕事が冗長になることも少なくなるのでは、
と思った次第です。


■今日のお話は、

・藤田社長のポリシー「最高か最速」。

・企画書など、アイデアベースのものは、
 終わりを決めなければ冗長になりがち。
 
・その反面、何でもかんでも時間ベースでみると、
 良いイノベーティブなアイデアが出なかったりもする。
 
・であるならば、そもそも取り掛かる前に
 「この仕事は時間を作って最高にすべきか」(=第二領域なのか)。
 はたまた、最短で終わらせるべきか、
 を判断し続けることが大事なのでは。

・そのために「最高と最速」というフレーズしかり、
 「時間管理のマトリクス」しかり、
 何かしらの判断基準(思考フレーム)を持つことで
 良質でバランスの良いアウトプットが出せるのでは。
 
という内容でした。


今日も皆様にとって良い一日になりますように。

【本日の名言】 何をするにも時間を
「見つける」ことはできない。
時間が欲しければ自分で作るしかない。

              チャールズ・バクストン

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