「〇型だから仕方ない」、に潜む罠。
■おはようございます。
最近、ばたばたとしてしまい、
英語の勉強ができていない紀藤です。
(言い訳ですが汗)
習慣とは恐ろしいもので、
一旦作り上げても、少しやらなくなると
途端に元の自分に戻ってしまうようです。
そんな中ですが、
今通っている英語塾の塾長が本を出版しました。
★今日のオススメ本→
『情熱を注いで、働く』 山元賢治:著
その本から興味深い話がありましたので、
今日はそこから一つ、気づきを共有いたします。
■ちなみに、この塾長・山元さんは
IBM,オラクルなどの外資系で活躍し、
その後、アップルジャパンの社長となり、
スティーブン・ジョブスとともに
日本市場でのiPod、iPhoneの上陸を成功させた方です。
一言で言えば、スゴイ方。
キャリアにおいても
まだ「グローバル」なんて単語が出るずっと前から
ずっと上司がアメリカ人だったそうです。
いわゆる「グローバルなビジネス環境」でどう認められるのか、
また、どのように自分を活躍させるのか、という点においては、
日本の先駆者ともいえるでしょう。
そんな山元さんが先に紹介した本の中で、
興味深いお話を語っていました。
「情熱を注いで働く」ためのアドバイスの一つ、
として紹介されていました。
『【性格に逃げない】こと。
基本的にアメリカなど海外では「性格の話」というのは
心理学の専門家でもなければ、ほとんど話題にもしません。
まして、自分はこんな性格だからと、
自分をわざと蔑んで見せたり、悲劇の主人公のように見せて
同乗してもらうというのもあり得ない。』
■この一節を見て、自分の中である出来事を思い出しました。
私は学生時代、
<動物占い>にハマっていたことがあるのですが、
その時の動物が【こじか】でした。
(唐突ですみません)
動物占いによると、
【こじか】は、素直で真面目で誠実である。
しかしながら、さびしがり屋で、戦いが嫌い、
みたいなことが書かれていました。
それを見て当時、「確かにそうだ!」とあまりに強く思ったため、
その後、ちょっとしたトラブルがあったときに、
意識してかしないでかわかりませんか、
「まあ、自分は【こじか】だし、勝負弱いのは仕方ないよな」
「【こじか】だから、マジメすぎるのかも」
というように、
何かにつけて【こじか】のせいにしていた、
ということがありました。
しかしながら同様なことだと、
「血液型占い」でも同じことが言えるでしょう。
A型、B型、O型、
それぞれこんな性格です、
というのは自己紹介の入り口としては、
ある意味最高のネタでもあるような気がします。
しかしながら見方を変えてみると、
血液型占い、というものは日本のもので、
アメリカなどでは全く一般ではない、とも言われます。
つまり、「性格」と呼ばれるものを特定する方法は、
占いを始め、色々ありますが、非常に不明確なもの、とも思うのです。
(※余談ですがアメリカ人の血液型の分布は
O型45%、A型40%、B型10%、AB型4% だそうです。
何となく「自己主張が強いアメリカ人」というイメージがあるので
「みんなB型っぽい」と思ったのは私だけでしょうか(苦笑))
■もちろん、話のネタとしては面白いですし、
私は占いが何だかんだ結構好きなので、
否定をするつもりは全くありません。
しかしながら、もし先ほどの私の話のように
「自分は「こじか」だから仕方ない」
「自分はB型だから、雑なのは仕方ない」
と何らかの占いで性格を定義してしまい、
そのせいだとしてしまったり、
「自分は男兄弟で育ったから、あまり優しくない」
「自分は女子校ばかりだったから、あまり男性と話せない」
と環境から性格を規定して、
「自分は〇〇できない」
としてしまうのは、可能性を狭めてしまう、
非常にもったいない話だと思うのです。
先ほどの山元さんのお話に戻ると、
【性格に逃げないこと】
が大切な理由として
「自分で自分の人生を変えられる」
という攻めの姿勢で挑戦をすることが
自分の可能性を広げるために必須だからである、
と言います。
■同様に「7つの習慣」においても、
【影響の輪と関心の輪】
という言葉を成功の原則として紹介しており、
「変えられないことより、変えられることに集中しよう」
という提案をしています。
自分を定義づけるものは、
世の中にいくらでもあります。
ですが、「変えられない何か」が影響していると考えるよりも、
「大抵のことは変えられる」
と考えてみたり、
「性格のことなんて実は日本しか言っていない」
と発想を変えてみることで、
より前向きに、自分の可能性を信じて、
楽しく力強く生きられるのではないか、
と思った次第です。
■今日のお話は、
・元アップルジャパン社長の山元氏は言った。
「性格に逃げないこと。そもそも性格の話は海外ではしない」
・しかしながら、私(紀藤)が学生のとき、
問題を動物占いの「こじか」のせいにしていた。
・性格を定義づけるものは、多くある。
動物占いしかり、血液型占いしかり、育ってきた環境しかり。
・しかしながら、見方を変えると、
そもそもそれは日本独自のものであり、
万国共通、普遍の真実とは言えない。
・であるならば、そのような不確定なものに答えを求め、
自分の可能性を小さく定義してしまうよりも、
「そもそもそんな話(性格)はない」と思い、
できることに集中した方が自分の可能性も広げることができるのではないか。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。