クリエイティブであるために、守りに入らない
■おはようございます。紀藤です。
山梨県 河口湖に来ています。
河口湖は雪が積もっており、
夜はマイナス6度と非常に寒いです。
今回、新プロジェクトの企画で来ましたが、
新たなことを始めるのは、本当に楽しいものです。
(関係者の皆様、ありがとうございます)
さて「新しい企画を作る」にあたって、
キーワードでよく言われるのが「クリエイティビティ」。
最近はビジネスにおいても、
ただルールに従うだけではなく、
「クリエイティビティを高めよう」という
働き方が注目されつつあるようです。
しかしながら、
「クリエイティビティは大切」という印象はあるものの、
そもそも何なのか、はっきり認識している人は
意外と少ないのではとも思います。
というわけで、
本日のテーマは「クリエイティビティ」について
考えたいと思います。
■ちなみに「Creativity(クリエイティビティ)」を日本語に訳すと、
『創造的なこと,創造性,独創力』(Weblio辞典より)
とされています。
「創造性」や「クリエイティビティ」について
研究をしているティナ・シーリグ教授によると、
クリエイティビティを構成する大切な要素の一つが
「想像力」であると述べていました。
そして「想像力」を鍛えるために、
三つの効果的な方法がある、と続けます。
それは、
1、問題の枠組みを変える
2、アイデアを繋げ組み合わせる
3、前提を疑う
ことである、
そのように述べられていました。
■私はこの話を聞いたときに、
「まあ、その通りだよな」
と思うと同時に、
「でも難しいよな」とも感じました。
もちろん「7つの習慣」においても、
【パラダイム】(物の見方)を変えることが、新しい解決策に繋がる、
ともお伝えしていますし、
その観点から言えば、先に述べた3つはまさしくパラダイムシフト。
否定のしようもなく、その通りだと思います。
と同時に、それ以上に
「クリエイティビティ」の一番の妨げになっていることは、
【自分の考えを、守ろうとする】
自分の感情なのではないか、
と強く思うのです。
■恐らく、誰でも「前提を疑おう」という話は
聞いたことがあると思います。
しかしながら、仮にある人が組織で働いていて
チームの中で良いアイデア、つまり「前提を疑う」ような意見が出ても、
意外とスルーしてしまうこと、多いのではないでしょうか。
(私の場合、ちょくちょくやってしまいます汗)
自分の気持ちを見つめて思ったのですが、
これはもしかすると、
【自分の考え方が正しいと思いたい】
つまり、
「こんなに多くの経験をしてきたのだから、自分は正しい判断ができるはず」
「こんなに一生懸命考えたことなのだから、意見を曲げたくない」
というように、
「一生懸命、時間や労力を投資したことを簡単に捨てたくない」
という心理(=自分の考えを守ろうとする心理)が
働いているのかもしれない、と思うのです。
そうすると、結果的に素直に人の意見を受け入れづらくなりますし、
偶然見つけた「前提を疑うヒント」や「問題の枠組みを変えるヒント」も
見逃してしまうでしょう。
■逆説的ではありますが、
「一生懸命やってきたこと」
「真剣に取り組んできたこと」
ほど、想いやこだわりがあり、
その想いの強さだけ「曲げられないもの・守りたいもの」
も増えていき、進歩の邪魔をしてしまう、
ということも起こりうるのかもしれません。
であるとすれば「前提を疑う」などの
クリエイティブの役に立つ考えを知ると同時に、
【自分の考えを守ろうとしすぎてはいないか。
そしてそれが「クリエイティビティ」の障害になっていないだろうか】
という「自分のパラダイム(物の見方))」も同時に考えて、
自分を見つめてみることが、クリエイティビティを高める上で有効なのでは、
と思うのです。
河口湖での新プロジェクトミーティングにおいて、
「エゴを捨て、皆でベストなゴールを目指すこと」
が大事だな、と自分を戒める中でふと考えました。
ご参考までに。
■今日のお話は、
・昨今「クリエイティビティ」が大切だと言われる。
今の世の中で、ルールに従うだけでなく、
新しいものを生み出す力が求められているから。
・そしてクリエイティビティの専門家に意見の一部によると
クリエイティビティを高めるためには
「想像力」が大切な要素の一つとのこと。
・そして想像力を高めるは「問題の枠組みを変える」
「アイデアを繋げ組み合わせる」「前提を疑う」ことが効果的である。
・しかしながら、そのような話を知っていても、
「自分の考えを守りたい」という気持ちにとらわれると
良いアイデアを素直に受け止めることができなかったり、
知らず知らずに見逃してしまうことになるのではないか。
・そうだとするならば、「自分は自分の考えを守ろうとしすぎていないか」
という視点で常に自分を監視することが、クリエイティビティを
高める一つのヒントになるのではないか。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。