目標達成と能力の関係性
■おはようございます。紀藤です。
皆さま、3連休はいかがお過ごしでしたか。
私は朝から皇居で走ったり、
現在通っている英語塾の新年会に参加したり、
気になっていた映画「ゼロ・グラビティ」を見に行ったり、
それなり満足した時間を過ごさせて頂きました。
(ちなみに「ゼログラビティ」、面白かったです。
映画というより「アミューズメント」という感覚。
気になっている方お勧めいたします!)
■さて、今日は参加した英語塾の新年会で、
興味深い話を聞きましたので、そのお話を共有したいと思います。
さて、私が通っている英語塾ですが、
「英語を話すだけじゃなく、グローバルで通用する人を育てる」
ことを目的にした小さな私塾です。
元アップルジャパンの社長が塾長。
「グローバルに通用するリーダーを育てる」
ことが目的となっています。
そして先生は、完璧なバイリンガル。
まだ20代後半くらいの可愛らしい若い先生ですが、
米国でアメリカ人に英語を教えていたという経歴の持ち主。
ちなみに、以前は大手外資証券会社で、
重要な会議などの通訳として活躍していました。
その会議も、普通の職種であれば、
20代の若手などではとても参加できないような
重役ばかりが揃う国際会議だったそうです。
私などは聞いていて、すごいなあと感心するばかり。
そんな時、ふと生徒の一人が質問をしました。
「ちなみに先生は、なぜ英語塾の先生になったんですか?
そのままの仕事をしていても、十分勉強になるし、
ぶっちゃけ給料もいいんじゃないですか?」と。
対して、先生が答えました。
「当時の仕事は、自分が持っている知識を使っているだけだった。
英語が完璧だとしても、
英語を話せるだけだと、【ただの通訳の人】になってしまうんです。
何か別の強みを掛け合わせないと、使われるだけの人になってしまう。
そして、そんな現状に悩む英語ができる人、実は結構多いんです。
私はそれが嫌でした。
私はそんな人に英語だけじゃなく、
英語を使って世界で活躍できる人になる手伝いがしたいと思ったんです。」
■卓越した英語力だけでなく
志の高さにも、「素晴らしい!」の一言ですが、
私にとって特に印象的だった言葉が、
【英語ができるだけだと、ただの通訳になってしまう】
という一言でした。
英語ができるだけでも、十分に市場価値があり、
非常に重宝される時代です。
人にはない能力を持っていなければできない素晴らしい仕事が通訳。
だからこそ、【ただの通訳】という言葉は、意外だったのです。
ですが、先生は
「世界で対等に戦うためには、英語だけでは不十分である」
と言いました。
仮に、現在の英語のスキルだけで
充分に価値を提供できるとしても、
「自分がやりたいことを目指すにあたっては不十分である」
そう話していました。
■私たちは、誰しもが
「特技」や「知識」や「スキル」などを
多かれ少なかれ持っていると思います。
資格であったり、
技能であったり、
知識や、行動特性だったり、
はたまた先生のような卓越した英語力であったりするでしょう。
何であれ、その人自身の経験や鍛錬によって、
「価値となる何か」を身に付けているように思います。
しかしながら、そのスキルは、
「自分の成し遂げたいこと」
に到達するのに果たして十分なのか、
このことを考え続けることが大切では、と思ったのです。
■「7つの習慣」には、
自分が望む成果を生み出し続けるためのヒントとして、
「P/PCバランス」という概念を紹介しています。
これは「P(Production=目標達成)とPC(Production Capability=目標達成能力)」の略で、
自分の中の目標(P)を達成するためには、
目標達成能力(PC)を高めることが重要である、
という内容を表しています。
先の先生の話で言えば、
「英語が流暢である」という資源があったとしても、
「英語をただ通訳する人」以上の役割を目標とするのであれば(P=目標)、
同時に専門性やリーダーシップなどを身に付けなければいけない(PC=目標達成能力)、
ということでしょう。
もちろん、これは人によって違いますし、
何を目的とするかによって大きく違ってきます。
だから正解が何か、と言う事もありません。
ですが、
【自分が求めているゴールはどこか】
そして、
【そのゴールに対して、目標達成能力(PC)を高めているか】
この2つを常に意識することが、
充実した有意義な仕事&プライベートを送る上で
大切な考えなのだろう、と思う次第です。
私のような凡人ですと、
英語が出来るだけで十分、と思ってしまいがちですが
せっかくの人生。少しでも高みを目指していきたいものですね。
■今日のお話は、
・英語の先生が言った。
「英語だけでは通訳の人になってしまう」
そして、それでは自分の目標に到達しない。
・人には何かしらの強み(価値提供できるもの)がある。
しかしそれに頼って、その資源を使い倒していると、
成長は望めない。
・自分が目指す姿をイメージし、それに対して、
自分の今の能力は足りているのだろうか、
と常にイメージする。
・そして、もし足りていないのであれば、
自分の目標達成能力(PC)を高める活動をする。
・こうすることで、少しずつ高みを目指せるようになるのでは。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。