「フィリピン寮」から学ぶ、脳をフル稼働させる秘訣
■おはようございます。
フィリピンから帰ってから、
何となく雑になった気がする紀藤です。
年末年始のフィリピン短期留学では、
考えさせられること、気付かされることが多くありました。
本日もその中からご共有したいと思います。
今日のテーマは「環境の大切さ」について。
■ちなみに、私がいた「英語寮」の環境ですが、
見事に何もありませんでした。
部屋は、テレビと扇風機。(ちなみに映らない)
周りは、民家。(やや貧しい人たちが多い場所でした)
パソコンがあるけれど、Wi-Fiが異様に遅い。(PCもそんなに使えない)
フィリピンの学校ではありますが、
韓国資本の学校のため、毎日の食事が、ご飯とキムチ。
それに加えて、ピーナッツを炒めたおかずと、きゅうりの漬物。
「お寺?」というくらい質素な料理が朝昼晩と続きました。
また、年末年始のお休みがあるため、
半日で授業が終了、ということもありました。
(事前にスケジュールはわかっていたものの、
実際に来てみると予想以上に空き時間が多い…)
つまり、日々やることがないのです。
■やれることは、もちろん
ふんだんに持ってきた英語教材を使っての英語の勉強。
2週間のうち、約半分は自習の時間でした。
何でフィリピンに来てまで自習?
家でもできるのになあ、
と半ば思いながら、日々取り組みました。
しかしながら、これがまた、
ものすごーく集中できるのです。
家で勉強しているときとは、
比較にならないくらい、
どんどんテキストが進みます。
何でこんなにはかどるのだろう、
と思った時に、それは
【何もないから、余計な事を考えなくて済む】
ことだろう、と結論づけられました。
「自習する」という同じ条件だとしても、
頭の中がまるで違っていたこと、これが原因だと思ったのです。
■ちなみに、私たちの提供するセミナーで、
<卓越した生産性を目指す「5つの選択」研修>
というものがあります。
そこでお伝えしている内容ですが、
【脳のCPUは同時に色々考えると、速度が落ちる】
という特徴を持つ、と伝えています。
例えば、皆様もご経験があるかもしれませんが、
「メールを返さないと!」
「書類を整理しないと!」
「明日の会議の準備をしないと!」
「A先輩からのお願い事も早くやらないと!」
「お客さんからの対応をしないと!」
と多くの「しなければいけないこと」があると、
頭が混乱して、
どれも中途半端になり、
結局なかなか進まない・・・
ということがしばしば起るように思います。
これはいわば、
【色んな「やらなければいけないこと」が、 脳のCPUを食い合っている状態】
だと言えるでしょう。
■私の話に戻しますと、
「なぜ私の自習が異様にはかどったのか」
というと、
英語寮のPCもTVも、美味しいご飯も何もない、という環境が
結果的に
【脳のCPUを英語のためだけにフル稼働した】
のではないか、と強く思うのです。
だから同じようにデスクに座り、
同じテキストを使い、同じ時間があっても、
いつもより集中でき、「勉強の効率」が全く違ったのでは、
そんなことを感じました。
■今、私たちの生きている世の中は「情報化社会」です。
本人が望む、望まないに関わらず、
色々な情報、仕事、誘惑が降りかかってきます。
やりたいこと、やるべきこともどんどん増えていきます。
しかし、そんな中で、
何か一つのことで成果を上げようとするならば、
自分のエネルギーを「集中」させる必要があります。
選択肢の多い時代です。
だからこそ、結果を出すためには、
<何をやり、何をやらないのか>
を日々意識する必要があるのだと思います。
ぜひ良い意味で、
「何もないフィリピンの英語寮」
のような状態に自らを持っていきたいものだな、
と思う次第です。
■今日のお話は、
・私が過ごしたフィリピンの英語寮には、何もなかった。
そして休みも予想以上に多かった。
・しかしながら、同じテキスト、同じ状況のように見えても、
勉強の集中度、進捗度合いはまるで違っていた。
それは「脳の状態」が違っていたから。
・私たちの脳は「CPU」のようなもので、
同時に気になること、考えていることがあると、
メモリを食い合ってしまう、と言われている。
・フィリピンの何もない、英語をやるしかない、
という環境が、結果的にCPUを英語にフォーカスさせた。
・逆に今の時代は情報が多く、意識をしなければ、
色んなことにCPUを使ってしまう環境である。
・だからこそ、何か一つのことで結果を出したいのであれば、
意識的に「何をやるのか、何をやらないのか」を決めて、
自分のエネルギーを「選択と集中」をさせる必要があるのではないか。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。