楔(くさび)のような「今年の抱負」にしてみよう
■おはようございます。紀藤です。
そして、改めまして、
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
皆様のお正月はいかがでしたか。
家族でゆっくりした方、
旅行に行かれた方、色々いらっしゃるかと思います。
私は、今年の年末年始に少し長い休暇を頂いて、
生まれて初めての「フィリピン英語短期留学」に行ってきました。
フィリピン人の大らか(適当?)な性格のためか、
文化の違いに驚かされることも多かったですが、
英語学習も含め、非常に多くの学びがありました。
詳しくは、またご紹介させて頂きますね。
■さて、年明けといえば
「今年の抱負」。
私は、結構好きな言葉です。
期の変わり目なので、
昨年までの自分もリセットできるような気がしますし、
新しい目標も立てやすいように思えるからでしょうか。
だから私も例年、
・今年は新しい資格をとろう
・毎日寝る前に本を読もう
・毎朝ジョギングしよう
・毎日日記をつけよう
など決めて、
しばらくは取りかかるわけです。
ですが、多くの場合、
仕事が始まり、忙しくなり、
「明日からまた始めよう」、
「いや、明日も忙しいから明後日から…」
となり、結局そのまま忘却の彼方・・・
という悲しい事態になってしまう。
私も今まで幾度となくありました。
(皆様もこのような経験は一度や、二度、あるのではないでしょうか)
■では、何故このようになってしまうのか。
思うに、その理由の一つが、
【目標(抱負)が、深く心に刺さっていないから】
ではないかと思うのです。
「思いつきの抱負」「何となく決めた目標」
というと、少し乱暴な表現かもしれませんが、
そんなところかもしれません。
例えば、
「今ランニングが流行っているから」とか
「周りの友人が資格取得を頑張っているから」
「何となく、今の自分の必要そうだから」
などで今年の目標を決めると、
大体の場合、中途半端に終わります。
何となく考えた目標はいわば、
<発泡スチロールに刺さった釘>
のようなもの。
衝撃があると、それでポロリと落ちてしまう。
自分の心に深く落ちていなければ、
忙しい毎日に起こる様々な衝撃に耐えきれず、
釘がポロリと抜けるがごとく、
「まあ仕方がない」と決めた目標もやらなくなってしまう。
よほど強い意志を持った人を除いて、
多くの場合、そんなものではないでしょうか。
■では、逆に考えてみたいと思います。
「継続できる目標」の条件とは、何なのでしょうか。
先とは対照的に、
【目標(抱負)が深く心に刺さっている】
ことではないでしょうか。
つまり、
・何のためにこの目標が必要なのか?
・目標を達成できたらどんな良いことが待っているのか
・なぜこの目標が良いと思ったのか?
などぱっと見は抽象的で、曖昧な質問、
しかしながら、大切な質問に対する答えが
明確に、はっきりといつでも思い描けることが大事だと思うのです。
忙しい毎日で、状況がどんどん変わる中、
たとえ決めた目標であっても、
それを辞める出来事、言い訳などは
千にも、万にも及ぶことでしょう。
そんな状況が必ずと言っていいほど待ち受けます。
であるならば、
自分の中に深く落とし込み、多少のことでは抜けない、
という目標の状態、
いわば、
<コンクリートに打ち込んだ楔(くさび)>
のような目標にする必要があり、
そうするためのプロセスを、
きちんと踏む必要があると思うのです。
■「7つの習慣」ではそのような
<楔(くさび)のごとく目標>のことを、
【価値観に根差した目標】
と表現しています。
それを見つけるためのプロセスは、
「1、自分の大切にしている価値観を自分自身が知ること」
「2、大切な価値観を実現するための目標を決める」
「3、目標を達成するための行動計画を決める」
といわれており、
このプロセスが大切を踏むことにより、
深く納得感のある目標設定が出来る、とお伝えしています。
これを見つけるためには、
多くの質問に答える必要があり、
自分の価値観を深く考える必要があり、
そして、多くの時間を要します。
(私は3週間かかりました・・・)
そんな真面目に、と思うかもしれませんが、
でもそんなプロセスが、自分の楔を深くし、
最終的にゆるぎない目標にできるのだと思います。
■ちょうど一年の節目であるからこそ、
自分の本当に求めていることを、
価値観を掘り下げてみるのもいいかもしれませんね。
最後に、一つそんな自分を知る質問を、お伝えしたいと思います。
<質問>
・自分が尊敬する人は、どんな特徴を持っているのか?
・100年あったら、何がしたいか?
・あと1年しか人生がなかったら、何をしたいか?
・大切な人に、80歳の誕生日に何と言われたいか?
本年が皆様にとって、
充実した、素晴らしい一年になりますように。
今年もよろしくお願いいたします。
■今日のお話は、
・今年の抱負、というものがある。
しかしながら「三日坊主」で終わることも少なくない。
・それはその目標を考える時間が少なく、
思いつきで決めているから。
そういう目標は「発泡スチロールに刺さった釘」状態。
・逆に、継続できる目標とは、
そもそもなぜそれが必要なのか、深く深く自分が納得している状態。
そのような目標を見つけるためには、自分の価値観と向き合い、
時間をかける必要がある。
・しかしながら、そのようなプロセスを踏むことで、
深く納得した「楔のごとく目標設定」ができるのでは。
という内容でした。
今日も皆様にとって良い一日になりますように。